【スゴ過ぎるからだ】筋肉体操・武田真治さんの肉体改造論が話題
Check!01
武田真治の肉体改造論とは?
肉体が悲鳴をあげていた日々
90年代、ありがたくも僕はフェミニンなファッションアイコンのように祭り上げられた時期がありました。仕事としては上昇気流に乗っているように見えたかもしれないけど、肉体的には負の連鎖の中。ヤセこけてあごが開かなくなり、ごはんを食べるのもしんどい状態。連れていってもらった病院で顎関節症と診断されました。
その後、紹介してもらった鍼灸院の先生に運動するようにすすめられたんです。筋肉量を増やして、あごだけに負荷をかける体のクセを取るようにしましょう、と。トレーニングをしたことがない人にとって、生活習慣の中に運動をとり入れることがいちばんつらい。でも僕の場合は、こんなに体がつらいならこの世からいなくなってしまいたいと思うほどだったので、運動を選択するのは必然でした。
今日1日これ以上つらいことはないと思える
先生がすすめてくれたのは縄跳び。最初はさすがにバカにするなと思ったけど、意外と10回が跳べない。それが悔しくて、まず100回、次は500回......縄跳びができるようになったら走り出していいといわれていたので黙々と半年間縄跳びを続けました。それから約20年。今朝もベンチプレスを90㎏持ち上げてきました。
日常生活にはつらいと思うことがいっぱい。でも例えば、今日ここへ来るまでの間にどんなに心無い言葉を浴びせられて理不尽な時間を過ごしていたとしても僕はきっと傷ついていないんです。なぜなら90㎏持ち上げるほうがつらいから。朝イチにつらいことをしているから、これ以上つらいことはないと思って、いい意味で毎日ヘラヘラして生きています(笑)。
体を鍛えていて得したことは?
鍛えた体を手にして、得したこと?人よりアバンチュールが多かったくらいじゃないですか(笑)。そんなものかと笑ってもらっても。でも、そういう秘密の思い出が今の自分をみずみずしく支えてくれたりするのも事実です。(Ray読者は夏に水着を着るのが運動する目標のひとつだったりします)それは......男の立場からひとついわせてもらうと、若い男のコにとって夏の恋はわりと誰でもいいんですよ(笑)。冬の恋を逃さないためにも運動すると決めたら長期的に続けることを考えてみてください。
30才になったとき、一切の運動をせずにお尻もバストも垂れて「もうおばさんだから」ってエクスキューズして生きるより、しっかりと運動をして胸を張ってみずから恋愛対象を選び、キラキラした時間を過ごしたほうが人生きっと楽しいはずですよね。
Check!02
肉体を作るライフスタイルに迫る!
朝起きたらまず何をしますか?
くさい口を洗います。おじさんですからね(笑)。本当のことをいうと、朝はゆっくりお風呂に入って筋肉をほぐし運動の準備をします。
一日どんな食生活を送っていますか?
好きなものを食べます。我慢は一切しません。
一般的な運動のルーティンは?
1日おきに、朝ベンチプレスを30㎏、50㎏、70㎏、90㎏にして10発ずつ。最後に30㎏に戻して100回やります。あとはジョギングです。
3食ちゃんと食べますか?
もっと食べているかもしれない。逆に食べられないときもあります。ただひとつだけ。お腹がすくから食べる。いちばんよくないのは、お腹がすいていないのに食べることだと思っています。規則的な食生活を心がけすぎたり、友達のつき合いで口にものを運んでいる人ってけっこう多いですよ。
避けている食べ物はありますか?
ないです。パクチーくらいですかね(笑)。
好きな食べ物は?
何でも好きです。自分の運動量的には高カロリーなものを食べないとヤセてしまうんですよね。だからよく肉を食べます。炭水化物も好きですよ。ごはんもパンも。
休日の過ごし方は?
まずはジョギングです。 ジョギングの日はベンチはやらないんです。走ったあとは明るいうちからビールを飲んだりします(笑)。
運動のモチベーションアップのためにしていることは?
音楽かな。ラジオをやっているので、毎週素敵なゲストの方々のニューアルバムを事前にいただき、ポータブルプレーヤーに入れて聞きながら走ります。
ジョギングの目標はありますか?
今は15㎞を週2回、走れないときもあるから月にトータル100㎞が目標です。28才くらいから走り始めて、この間計算したら今地球の3/5くらい走ったことになってました(笑)。
Profile
武田真治(たけだ・しんじ)
1972年12月18日生まれ、北海道出身。高校在学中に「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。俳優に加え、サックスプレイヤーとして活動。トレーニング経験を綴った書籍『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)も発売中。
撮影/神戸健太郎 スタイリング/伊藤伸哉 ヘア&メイク/堀江万智子 取材・文/佐久間裕子