私を当時のあだ名「おけけ」呼びする中学・高校時代の同級生「明和（めいわ）」を招いてお届けしてきましたが、今回がラスト！そして記事の最後で、大変重大なお知らせをしております。最後までお付き合いくださいね～。

めいわ：ところでさ、おけけっていつからお笑い芸人目指してたの？

ケイ：それが自分でもよくわかんなくって。気づいたらって感じなんだよね。特に強い意志があったわけでもなく。

めいわ：だよねー。当時は私と一緒に「医者」目指してたもんね。

ケイ：そうそう。映画『パッチアダムス』に影響受けてね（笑）。でもめいわはすごいよ。実際にその夢を叶えてるわけだしね。私より成績悪かったのに（笑）！

めいわ：まぁね（笑）。でもおけけみたいな人生は羨ましいと思ってる。まさかお笑い芸人になるとは思ってなかったなあ。

おけけって昔から“面白い人”ではあったけど、それがいわゆるお笑い芸人的な“Funny”な面白さではなくって、“いとおかし”的な“Interesting”な面白さだったじゃん。

ケイ：そうね、別にものすごく目立ちたがり屋なわけでもなかったしね。

めいわ：学校帰り、30分の道のりをおけけの話を聞くのが楽しみだったなぁ。おけけ、みんなが見てないドラマの内容を説明するのが上手で、ドラマ見るよりも面白かったし（笑）。

ケイ：そうそう、みんなが知らないドラマとか漫画のあらすじを説明するのが好きだったんだよね（笑）。

めいわ：おけけ、『ガラスの仮面』が好きでそれで高校時代に演劇部入ったんだっけ？

ケイ：うん。バンド活動の合間にね（笑）。今思えばそれがお笑い芸人になったきっかけだったのかもしれない。今思えば、だけど。

めいわ：大学入ってからも演劇サークルに入ったんだよね？

ケイ：うん。お笑い要素の強い演劇サークルがあってそこに入ったんだけど、いまいちピンとこなかったんだ。ぶっちゃけて大学時代に友達と呼べる人はほぼいなかったし。

中学、高校と同じメンバーで６年間いたから、友達をイチから作る方法がわかんなくなっちゃってたんだよね。

だから大学よりもバイト仲間とばっかつるんでたなー。

めいわ：おけけ、映画館でバイトしてたよね。映画あんまり見ないのに（笑）。

ケイ：自分はあまり映画詳しくないけど、映画が詳しいような人たちと仲良くなりたかったの！

めいわ：そうやって目的意識ありきで動くの、おけけっぽい！　でもさ、なんで演劇からお笑いの世界に入ろうと思ったの？

ケイ：演劇は好きだったんだけど、やはり報われないんだよね。他の団員と温度差があったり、ノルマ達成のために自分の友達にしか見てもらえなかったり、急になんの意味があるんだろうって思っちゃったの。

それで演劇の世界を捨てて普通のOLになったんだけど、お笑いブームが起こって、これなら自分が頑張った分だけ自分に返ってくるんじゃないかと思ったんだ。

めいわにNSC入るってこと伝えた時、そんなに驚かなかったよね。

めいわ：うん。いざとなったらおけけは私が養えばいいと思ったから。

ケイ：めいわって夢を追う系男子が好きだよね（笑）。その延長で私のことも応援してくれてるんだよね（笑）。

めいわ：そうなの（笑）。でも私は０から１を生み出す仕事はできていないから、おけけみたいに０から１を生み出そうとしている人を見ると無条件に応援したくなっちゃう！

それに私、離婚して今は一人身になったから、おけけが将来路頭に迷ったら一緒に住もうね。

ケイ：結婚して幸せになりたいから、めいわのことは保険として考えとく（笑）。

めいわ：それぐらいがうちらにとって「ちょうどいい友情」なのかもしれないね。

ケイ：まとめてくれてありがとう！

めいわ：また呼んでね。暴露したいことまだあるから（笑）。

ケイ：絶対いやだ（笑）！

「ちょうどいいブス」としての思春期時代の土壌を知る女・めいわさんとの対談は今回で終わりましたが、いけてる女子グループとは一味違う、どこかほろ苦い「ちょうどいい思春期」が垣間見えたのではないでしょうか。

今後も当連載は、山﨑ケイさんの「ちょうどいいブス」としての生き様をめいわさんと共に応援していく所存です！そして、冒頭から引っ張っていた重大な発表とは？

「ちょうどいいブスのすすめ」ドラマ化決定！

なんと、「ちょうどいいブスのススメ」のドラマ化が決定しました!!

放送開始は2019年1月10日（よる11：59～）。出演キャストなど詳しいことが決まりましたら、この連載でもお知らせしますね。お楽しみに♡

山﨑ケイさん
profile  NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター　@kbbyky