【長濱ねる】の幼少期や青春時代って?長崎時代を振り返る“地元のハナシ”♡
地元のハナシ
故郷の長崎県は、海と山に囲まれた自然豊かな場所。そこで過ごした幼少期は「おてんばでワガママな女のコでした」とはにかむ。
「年の離れた姉と兄がいるので、2人のあとについていき無茶をすることが多かったです。釣りをしたり、山を探検したり。兄のマネをしたくて、自分ひとりでは登れないような木に登って落ちちゃったり(笑)。活発に動き回る、日焼けした女のコでした。
当時、夢中になっていたのはアニメ。『明日のナージャ』『ふたりはプリキュア』『おジャ魔女どれみ』と子ども向けのアニメが大好きで。漫画雑誌の懸賞に応募して、セーラームーンの衣装を当てたりしていました。
あと3才から7才までは五島列島に住んでいました。地元に美容院がなくて。髪は母が切ってくれて、いつもざくざくのショート。それが当時はすごく嫌でした(笑)。
『ふたりはプリキュア』に出てくるなぎさちゃんはツンツン頭で、ほのかちゃんは黒髪ストレート。“私もほのかちゃんになりたい!”と憧れて、小学校中学年くらいからはずっとロングにしていました(笑)。
いまもいろんな髪型にしたりと興味はあるのですが、根本はやっぱりストレートの長い髪にひかれます。幼いころに見ていたアニメは、自分のルーツな気がします。
高校生のときは手芸部に入っていたのですが、そこでもアニメや映画に出てくるプリンセスのドレスを作っていました。ウエディングドレスの型紙を買ってきて、自分でアレンジして7体ほど作りました。
単純作業というか、ひとりで黙々となにかすることが好きです。こう振り返ると、両極端な子どもだったのかも。山を駆け巡っていたときも読書が好きで、ひとりで図書館にこもっている時間も多かったです」
「青春時代の思い出は、図書館にいたこと。きょうだいとは仲よくできるんですけど、学校のみんなでわーっと遊ぶことはあんまりしていなくて。それもあって、中学生になってから図書館に行く機会がより増えました。
小さいころは挿絵の可愛い児童書、ミステリーや魔法もの、ファンタジーものが好きで。特に『なんでも魔女商会』という魔女が洋服を作るお話がすごく好きでした。
作家さんでいうと西加奈子さん、米澤穂信さん、あと海外の児童文学も好きでずっと読んでいました。
その後、通った高校は長崎市にあって、1学年に9クラスあるくらい生徒の多い学校でした。放課後どこかへ寄り道......というのはあまりなく、だいたい直帰していました(笑)。部活は手芸部と調理部が週替わりで週1回あって、それ以外の時間は家で宿題をしたり。
あと父がバイク好きで、休みの日は後ろに乗せてもらってツーリングに行った思い出があります。父は古着も好きなので、ツーリングの合間にフリーマーケットに連れていってくれたり。当時は色や柄の入った洋服を買うのが楽しみでした」
現在にもつながるルーツがたくさん詰まった長崎時代。“東京”ははるか遠くにある「テレビの中の世界」だったそう。
「東京イコール知らない街、大都会。当時は、東京に人が暮らしていることも想像できませんでした。そのぶんなにがあるんだろうと、期待や憧れはあった気がします。
やっぱり田舎は狭いので、なかなか自分のキャラを変えられなかったり、嫌なことがあったら引きずってしまうこともあって。まったく知らない世界、東京に行ってみたいなという思いは、ずっと心の中にありました」
PROFILE
長濱ねる(ながはまねる)
●1998年生まれ、長崎県出身。現在、タレント、女優としての活動の幅を広げている。
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』にて山中さくら役を好演。また連続ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)や、1月30・31日放送の『旅屋おかえり 長野編』(NHK BSP)にも出演。
撮影/花盛友里 スタイリング/稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク/風間裕子 モデル/長濱ねる 取材・文/山口昭子 文/山本八重