【医師が解説】急なニキビの原因は?「ゆらぎ肌」改善に必要なスキンケア知識
Topic1
そもそも、ゆらぎ肌って?
朝起きたときになんとなく肌がくすんでいたり、急にニキビができてしまったり…マスクによる肌荒れや急な気温の変化のせいで、肌がゆらぎやすくなっている人も多いのではないでしょうか。
ゆらぎ肌とはハリやキメの乱れやくすみなど、ちょっとしたことから湿疹やニキビなどの病気も含めて、ネガティブな変化をきたしやすい肌をいいます。
日々診療にあたっていますと、「時々アゴ周りにニキビができるだけだったのが、最近は頬にも出てくるようになりました」「いままでなんともなかったのに、最近目の周りがヒリヒリして、普段の化粧水がしみるようになってきました」など肌のゆらぎに悩んでいる人を多く見かけます。
医学的な治療が必要な肌のゆらぎがこれだけ多いならその前段階のちょっとしたゆらぎがもっと多いのは言うまでもなく、僕自身も日々肌のゆらぎを感じています。
「ゆらぎ肌」という言葉は正式な医学用語ではありませんが、最近よく見かけるようになったこのゆらぎ肌の原因やスキンケア対策についてご説明します。
Topic2
ゆらぎ肌の原因は?
肌に影響を与える要因は主に大きく2種類あります。
内因的要素
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- ストレス
- メイクの落とし忘れ
- ホルモンバランスが崩れやすい生理前後
- 疲労の蓄積
外因的要素
- 紫外線
- 花粉や黄砂などの微粒子
- マスクによる摩擦などの刺激
- 汗
- 乾燥
- 変化の激しい気温
あなたはどのくらい心当たりがありますか?
特にストレスなど内因性の原因は、生活習慣を見直すことが大切。外因性のものに関しては、紫外線予防やスキンケアが重要になります。
Topic3
スキンケアの入り口、洗顔のポイント
まず、32~38℃くらいのぬるま湯で大まかな汚れを落とします。初心者は泡洗顔がおすすめ。皮膚をこすらずに済み、汚れも効率よく洗い落としてくれます。
洗顔で皮脂を落としすぎれば今度は乾燥してしまうため、皮脂分泌の多いTゾーンや鼻周りから撫でるように洗います。目元や頬、フェイスラインなど皮膚の薄い部分は後にしましょう。2分程かけて洗った後は、ぬるま湯ですすぎ残しが無いように洗い流します。
Topic4
スキンケアの基本
肌は内部に天然保湿因子などの保湿成分を含み、その上に皮脂膜がフタをしている、という構造になっています。これを模して、保湿剤は肌に水分を与える「モイスチャライザー」と肌に与えた水分が蒸発しないように蓋をする「エモリエント」に分けられています。
モイスチャライザーは化粧水、エモリエントはクリームやオイルにあたります。最初に化粧水を使い、次にクリームやオイルを使用してしっかり水分を逃さないようにしましょう。
化粧水だけではすぐに水分が抜けてしまいますし、クリームやオイルだけでは混合肌の様なテカリはあるものの、どこかハリのないごわついた肌になってしまいます。面倒臭がらずにちゃんとこの2つを使い分ける必要があります。
Topic5
「エモリエント」は乳液、クリーム、オイル…どれを選べばいい?
乳液やクリーム、オイルは使う目的や役割は同じですが、含まれる水分や油分の量に違いがあります。 乳液は水分が多くクリームは油分が多いので、乳液はサッパリ、クリームはこってりとした使用感で、オイルはすべて油分から構成されているため、やや肌に残るように感じると思います。
エモリエント剤(乳液、クリーム、オイルのこと)の中では保湿効果だけを考えると、油分が多いオイル>クリーム>乳液の順に効果が高いです。乾燥肌の人はオイルやクリームを、夏場で汗をかいてべたつきやすい場合は乳液を...といった風に肌質や季節で使い分けるのもオススメです。
Topic6
おすすめアイテムを紹介
ドクタージャルト シカペア クリーム
急に出てきたニキビや、マスクで肌荒れしてしまった時に頼れるシカペアシリーズ。グリーンカラーは赤みの補正に適しており、ゆらいでいる肌や荒れている赤みがある肌におすすめです。
as is バランシングマスク
ストレスや睡眠不足、乾燥、マスクの刺激などのあらゆるダメージから皮膚を守り、不安定なゆらぎ肌を美しく健やかな状態へと導きます。
すっと肩の力が抜けるようなラベンダーの香りと、すっきりとしたゼラニウムの香りで、リラックス効果も◎。
日々ゆらぎの原因にアンテナをはることで、安定した肌を手に入れましょう!
監修/圓山 尚先生(クリニックフォア新橋院長)
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