【言葉の落とし穴】「明日は休まさせていただきます」はNG!知らないと恥をかく日本語9選
間違えやすさナンバーワン!「ら」抜き言葉
NG!ごはん3杯くらいは余裕で × 食べれます
OK!ごはん3杯くらいは余裕で ◎食べられます
「食べる」の可能表現は、助動詞「られる」を使って、「食べられる」とするのが正しい日本語。「食べられる」には、可能の意味のほかに、尊敬、受け身の用法もあるため、可能表現のときに「ら抜き」になってしまうことが多いようです。
NG!この機械は1トンまで ×持ち上げれます
OK!この機械は1トンまで ◎持ち上げられます
「れる」「られる」の使い分けは、未然形の語尾の母音が目安となります。「a」音で終わる動詞には「れる」、それ以外の音で終わる動詞には「られる」がつきます。持ち上げ(mochiage)は、語尾がeなので「られる」をつけます。
NG!深夜バスがあるので、23時に出れば ×帰られます
OK!深夜バスがあるので、23時に出れば ◎帰れます
「ら」抜きとは逆に、不要なところに「ら」を入れてしまう例も。「ら」が必要となるのは、動詞の未然形が「よう」になる場合です。たとえば「出かける」の未然形は「出かけよう」なので、可能を示す表現は「出かけられる」となります。「帰る」の未然形は「帰ろう」。この場合は「ら」は不要で、「帰れる」が正しい表現です。
意外と使ってない?「さ」入れ言葉
NG!明日は ×休まさせて いただきます
OK!明日は ◎休ませて いただきます
謙虚な姿勢を伝えようとするあまり、不要な「さ」を入れてしまう例です。五段活用の動詞には、本来「せる」を、それ以外の動詞には「させる」をつけるのが原則。「休む」は五段活用動詞なので、ここでは「休ませる」が正解。
NG!担当者をすぐに ×うかがわさせます
OK!担当者をすぐに ◎うかがわせます
トラブルのときほど、正しい言葉づかいで誠意を伝えたいもの。間違った表現では、相手に不安や不信感を与えかねません。「あいうえお」の五つの段すべてにわたって変化する五段活用の動詞には「せる」を使うべきなので、この場合は「さ」は不要です。
NG!さっそく ×見させて いただきます
OK!さっそく ◎見せて いただきます
書類やメールを授受するとき、不具合を起こした場所をチェックするときなどに、よく聞くフレーズです。「○○させていただきます」と言うと、丁寧な言い回しに聞こえるので、どんな動詞にもつける人がいますが、この「さ」は不要です。
幼稚な印象に…!「れ」入れ言葉
NG!明日までに企画書、 ×書けれます
OK!明日までに企画書、 ◎書けます
可能であることを表現する場合に、可能動詞に「れ」を加えてしまうのは、誤りです。シンプルに、ストレートに「書けます」で合っているのに、「敬語は難しい」という思い込みから、「れ」を足す誤用が発生しているのでしょう。
NG!ラクに ×勝てれる ようでないと契約は難しい
OK!ラクに ◎勝てる ようでないと契約は難しい
可能動詞に「れ」を加えてしまうことを「れ入れ言葉」、または「れ足す言葉」と言います。敬語表現をしようとするときに「れる・られる」を用いることが多いことから混乱し、このような不必要な「れ」が入ってしまうケースが増えています。
NG!スキルアップして ×いけれる ようにがんばります
OK!スキルアップして ◎いける ようにがんばります
「れ入れ」言葉は、さらりとした会話中でも「ん?」と違和感を覚えるものです。「れる・られる」の使い方に不安があるなら、「スキルアップしていきたいと思います」など述語を変えてしまうのもひとつの方法です。
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