【社会人の常識】恥をかかないための「食事接待マナー」まとめ
相手が心地よく過ごせる空間づくりを意識して
食事やお酒の席をともにすることは、人間関係を深め、仕事を円滑に進める効果があります。若手のうちは上司から接待の準備をまかされることが多いので、上司と連携し、万全の準備を行いましょう。事前の準備だけでも「参加者を集める」「日程、予算、お店を決める」「参加者に電話とメールでお知らせ」「人数分の手みやげを準備する」などがあります。
当日は相手より早く来て相手をお見送りするのが接待側の最低限のマナー。宴が楽しく、スムーズに進むよう、細心の注意を払いましょう。そして、翌日にお礼の連絡を入れるところまでが食事接待だと心得て。
食事接待のマナー
Point01事前の準備
1.参加者を集める
接待する側のメンバーを決めるときは、接待の相手と同格か格上の役職者が適任と考えて。
2.日程、予算を決める
候補日をいくつか挙げ、相手側に打診。先方の都合を聞いて日程を決定します。必要費用を試算し、会社の承諾を得て。
3.お店を決める
相手の嗜好(アレルギー なども考慮)、会社や自宅の位置、参加人数、接待内容などもふまえ、場合によっては個室を用意。
4.参加者に電話とメールでお知らせ
大事な接待なら案内状を作成し、郵送します。
5.前日確認
電話で相手とお店に連絡を入れましょう。
当日の流れ
1.先にお店に到着してお迎え
20分前には到着して、席次やトイレの場所などをチェック。また、お店側と飲み物や料理の確認を。手みやげがある場合は、お開きまでお店に預けます。
2.相手が到着! まずはあいさつを
「本日はお忙しい中、ありがとうございます」「ご足労をおかけいたしました」などとお礼を言い、席へ案内しましょう。
3.宴会スタート&乾杯
最初は主客の紹介をし、その後、接待側(主催者)が乾杯のあいさつをし、「本日はお忙しい中、ありがとうございます」とあらためてお礼を述べます。
4.お開き前に会計をすませる
支払いは接待側が持つのが基本。終了時刻が近づいたら、相手に気づかれないように支払いをすませて。正式な会社名で領収書をもらいましょう。
5.参加者にお開きを告げる
終了時間の10分前くらいに「宴もたけなわではございますが、このあたりでしめさせていただきます」とお開きを告げます。
6.お礼の言葉とともに手みやげを渡す
お店に預けておいた手みやげを帰りがけに渡します。「本日はありがとうございました。お礼の気持ちでございます」とひと言添えて。
7.お見送り
車でお帰りいただく場合は、終了時間に合わせ、少し早めに手配をしておくこと。事前にタクシー代やタクシーチケットを封筒に入れて相手に渡し、タクシーが見えなくなるまで見送りを。
翌日のお礼
朝一番に電話かメールを
翌日の朝一番にお礼の電話かメールを。感想を交えつつ、お礼を述べればカンペキです!
Check! 接待を成功に導くために
✔︎ 目的に合った接待を
接待の目的別に場所や規模を決めて。場合によってはランチやゴルフなどがいいことも。
✔︎ 相手の負担にならない接待を
必ずしも高級でなくても、相手の嗜好をよくリサーチし、喜んでもらえる接待が◎ 。
✔︎ 相手が年下でもきちんと立てる
接待する場合は年齢や肩書きは関係なし。年下でも、横柄な態度をとらず相手を立てること。
✔︎ 商談成立をあせらない
商談目的の場合、気負いすぎはNG。焦りの気持ちが伝わり、逆効果になることも。
✔︎ スマートにお開きにする
先方が希望すれば、二次会も。翌日の仕事に支障がないよう適当な時間に切り上げて。