第4話　あらすじ

コント「捨て猫」。

第4話の冒頭コントは、捨てられた猫と一度も飼われたことの無い猫が飼い主について会話をするという内容です。マクベスのコントの中で唯一瞬太（神木隆之介）が作ったネタです。

このコントをバスに乗りながらスマホで観ているのはマクベスの高校時代の恩師・真壁（鈴木浩介）。真壁は潤平（仲野太賀）の相談を聞くために、瞬太のバイト先の居酒屋に向かっていました。

居酒屋で潤平と真壁、そして潤平の彼女の奈津美（芳根京子）が、久しぶりの再会に喜んでいると、真壁はマクベスという名前の由来を問い、奈津美がマクベスという名前を考えたのは自分だと言います。

コンビ名がマクベスという名前に決まったのは高校時代のある日。

潤平と春斗は担任である真壁が背中を押してくれたことで結成することになり、”真壁の教え子（makabe’s student）”でもあることから”マクベス”という名前が良いのではと奈津美が提案しました。

そんな話をコンビニの前で春斗（菅田将暉）、潤平、瞬太の3人が話していると、目の前のバス停にはどうも落ち着かない様子の真壁がいました。どうしたのかと尋ねると、子供が産まれそうだと言うのです。

そこで3人は瞬太がゲーム大会の賞金で購入した車で真壁を病院に送ることに。

病院で新しい命の誕生を初めて見た瞬太は、自然と涙をこぼしていました。

帰りの車で泣いていた理由を潤平に問われると、瞬太は生まれた時はあんなにも祝福されるんだと思ったら悔しくなったと言います。

瞬太は、父を早くに亡くしていて母親とは上手くいってませんでした。

高校時代、母親は瞬太のやることを否定し、父のことを忘れて再婚をしようとしていました。

そんな母親から逃げるように瞬太は高校卒業後にひとり暮らしをはじめます。

そこから2人は絶縁状態になり8年近く顔を合わせていません。

瞬太の母親が、マクベスの3人がルームシェアをするマンションにやってきたときも瞬太は会おうとはしませんでしたし、母親もマクベスのライブに来ることはありませんでした。

そんな瞬太の家庭事情を考えながらお酒を飲んでいた潤平は、この日真壁にマクベスを辞めるべきか相談出来ず、また日を改めてということになります。

場面は変わって梨穂子が妹のつむぎ（古川琴音）について語ります。

つむぎは困っている人やものを見かけると放って置けない性格で、中学高校では野球部のマネージャーをしていました。

しかし、部活を引退すると目的を失ってしまい、そのまま大学にも行かず色々な仕事を転々とする日々。

結局、スナックで働き始めることとなりますが、傷だらけのサラリーマンたちを元気づけるスナックの仕事は案外向いているようでもありました。

そしてこの日もまたつむぎは困っている人を放っては置けません。

家が無くて行き場を失っていたスナックの先輩・村主うらら（小野莉奈）を家に泊めることになります。

翌日、マクベスがルームシェアしている家に真壁が来ることになっていて、3人が片付けていると、瞬太の元に病院から電話があります。

電話の内容は、瞬太の母親が危篤の状態でもう長くないというものでした。

ここ数日母親から再三にわたって来ていた電話に一度も出ようとしなかった瞬太は、病院にも行こうとしません。

意地を張って最後までも会おうとしない瞬太は、春斗と潤平とも口論になってしまい家を飛び出しますが、そんな瞬太を助けたのもつむぎでした。

「最後に文句の一つでも言いに行きな」というつむぎのアドバイスを受けて、瞬太は病院に向かうことに。

瞬太が無事に病院に向かっているという知らせを聞いて一安心した春斗と潤平は、真壁にマクベスを続けるかどうか相談します。

春斗と潤平からすると、コンビを結成する時のようにお笑いを続ける背中を押してもらえると思っていました。

しかし、真壁は解散を勧めます。

18歳から28歳までの10年とこれから先の10年間は別次元の苦しみだと語ります。

これからもお笑いを続けたかった2人にとって、この真壁の言葉は誤算でした。

病院に到着した瞬太は、かろうじて意識のある母親にこれまでの不満を語ります。

そして、許す時間とやり直す時間を俺にくれとようやく素直な気持ちを母親に伝えると、母親は「ごめんね。」とつぶやきます。

瞬太と母親は、ようやく素直な気持ちを通じ合えましたが、程なくして亡くなってしまいます。

法事を終え、少しずつ元の生活に戻っていく3人。

マクベスを続けるか解散するか、決断の日が迫ります。