「確認させていただきます」は間違い?勘違いしやすい5つのビジネスフレーズ
お客様をお待たせさせてしまうとき
OK!30分ほどお待ちいただきます。よろしいでしょうか?
NG! 30分ほどお待ちいただく形になります
お客様をお待たせしてしまうようなことも、ときには発生します。そのような不都合な事情を伝えるときにこそ、正しい日本語を使いたいもの。「〜形」はよく耳にしますが、いわゆるバイト敬語で間違い。OKの表現に「恐れ入りますが」「大変申し訳ございませんが」といったクッション言葉を加えれば、心象よく伝えることができます。
書類や資料を相手に提出するとき
OK! ご査収ください
NG! ご確認願います
資料などを相手に提出する場面でよく使われるフレーズ。「願います」は丁寧な表現ではありますが、敬語ではありません。社内の人間に対して使うならば問題ありませんが、社外の人に対しては、敬語を使うようにしましょう。
お客様のオーダーを確認するとき
OK! ご注文は以上でよろしいでしょうか?
NG! ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか?
「ご注文のほうは」「お水のほうは」と、何にでも「ほう」をつけている人がいますが、聞く側からすると耳ざわりなものです。「ほう」には話題のものをぼかす用法がありますが、ぼかす必要がないときに使わないようにしましょう。「よろしかった」も、現在形にするべきです。
いただいた書類などに目を通すとき
OK! 確認いたします
NG! 確認させていただきます
丁寧な言葉を使おうとするあまり、必要以上に回りくどい言い方をしていませんか? この場合、「確認する」行為の主体は、相手ではなく自分。自分がするのですから、相手にことわって「させていただく」必要はありません。また、よく聞く「拝見させていただきます」も二重敬語で誤り。「拝見します」が正解です。
お客様を応接などにお通しするとき
OK! ご案内いたします
NG! こちらになります
「なります」は「何かから何かに変化する」という意味。「こちらです」を丁寧な言い方で伝えたいのであれば、「こちらでございます」が正解です。来客を誘導するときには、自分が案内するという意思と動作、また相手への敬意を示す「ご案内いたします」がスマートです。