『天気の子』主役に大抜擢の【醍醐虎汰朗】「Ray読者に私服を選んで欲しい」≪新NEXT BOY第3回≫
Check!05
新海監督は、物腰が柔らかくて、
声からも優しさが伝わってくる方
――オーディションで選ばれた時、どんなでしたか気持ちでしたか?
事務所前のベンチでマネージャーさんに「受かったよー」って言われて(笑)。実は嫉妬激励されたの後に、「受かったよ。おめでとう」みたいな感じだったのでびっくりしました。現実味がなくて、実感するまでに時間がかかりました。時間が経つにつれて、だんだんとこれってすごいことなんじゃないかなって思い始めて……。製作発表記者会見の時にやっと本当なんだって気が引き締まりました。家族からは「おめでとう、良かったね」と言ってもらいました。地元の友達には「おい天気~」って呼ばれたり、からかわれてます(笑)。
――今まで監督の作品を見て、どんなイメージを抱いていていましたか?
『君の名は』を劇場で3回見たんですけど 見る度に視点が変わるのと、新海監督ならではの世界観にマッチしている風景が何回見ても美しくて心を奪われました。オーディションの時はまさか新海誠さんがいると思わなくて。「おはようございます」って入って顔を上げたら新海さんがいらっしゃって、そこから緊張で汗が止まらなかったです(笑)。緊張だけではなくて、スタジオが暑かったのと、僕も季節感のない黒いもこもこのパーカー着てっちゃったっていうのもあるんですけど(笑)。あまりの緊張で、実際に何を言われたかは覚えてないんですけど、物腰が柔らかくて、側に寄り添って話かけて下さいました。声からも優しさが伝わってきて、あんなに穏やかな方がいるんだなと思いました。
Check!06
モテたい!
その一心で、芸能界入り?!
――この作品を実際に見て、何を感じましたか?
家族、友達など大切な人って誰しもいると思うんですけど、帆高と陽菜が掛け合いをしていく中で、帆高が陽菜を思いやる気持ち、陽菜が帆高を思いやる気持ち、そして他のキャラクターたちの思いをすごく俯瞰で見せてくれていると思います。見終わった後に、身近にいる人をもっと大切にしようと思えて、愛情について深く考えさせられる作品だと思います。
――演じた帆高と似ているところはどこですか?
自分では似てると思っていなかったのですが、監督が似てると言って下さったんです。帆高は地方から東京に1人で出てきて、何もわからない環境で必死に精一杯もがいているけど、その状況が似ているのかな。こうやって大きな作品に抜擢して頂き、初めての声優で、わからない状態の中で精一杯やっている姿が近かったのかもしれないです。あと行動力がある部分も似ているかも。僕は思いたったが吉日タイプなんです。中学の時に、サッカー推薦で高校が決まってたんですけど、芸能界に入るとなった瞬間、その高校への進学をやめて芸能コースがある高校に決めました。芸能界入った理由はモテたいからなんですけど(笑)。友達にやってみろよって言われて「モテそう」と思ってその日に応募しました(笑)。
Check!07
騙し合いダイエット勝負で
盛り上がりました!
――アフレコ現場で印象に残っていることはありますか?
共演の森七菜ちゃんと先に5kg痩せたほうが勝ちというルールを作ってダイエット勝負をしました(笑)。負けたら洋服をプレゼントっていう罰ゲーム付きで。この前は森七菜ちゃんが「おにぎり2個食べたから醍醐くんも1個食べて。私も3個目食べるから」って言ったんです。それで食べたら「でも男の子なんだからフェアじゃない、もう1個食べて」って(笑)。もう1個食べたら七菜ちゃんがゲラゲラ笑って「私1個も食べてないよ~」って(笑)。そんなくだらない戦いを繰り広げながら楽しく収録しました。
――共演の森七菜さんの声を聞いた時の印象は?
僕たぶん森七菜ちゃんの声がすごい好きなんですよ。役柄的にも陽菜のことが好きなので、心地が良いというか、心に一言一言刺さるんですよ。それが、森七菜ちゃんの声だからなのか陽菜だからなのか理由はわからないんですけど、聞いてて気持ちいいし、スッと心に入ってきます。初めて言葉にしたので……。これで合ってるのかな(笑)。
information
映画『天気の子』大ヒット公開中
監督・脚本・原作:新海誠
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS“愛にできることはまだあるかい”“グランドエスケープ(Movie edit) feat.三浦透子”“風たちの声(Movie edit)”“祝祭(Movie edit) feat.三浦透子”“大丈夫(Movie edit)”
声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬
©2019「天気の子」製作委員会