『断トツ一位』って実は間違い!?・・・じゃ、正しい使い方は?
「初老」って実はそんなに老けてない!
「老」という漢字がつくからか、定年の60歳くらい?
なんて勘違いしてしまいがちなこの言葉。
実は、各辞書などで調べると、初老は「40歳」くらいなんだとか!!!
もともと日本には、還暦や古希など、一定の年齢に達した人をお祝いする風習があり、その最初のお祝いを「初老」と呼んでいたらしいのです。
意外な事実ですが、今は平均寿命や定年の時期も伸びてるので、感覚としては50歳~60歳くらい?と思ってる人が多いみたい。
「ハッカー」=悪人、じゃない!
「あのハッカーをつかまえて…」なんて、セリフなど、映画やドラマで見るハッキングというと、つい悪いイメージが浮かびがちですよね。
しかし、本来ハッカーとは、コンピュータや電気回路について深い技術的知識を持ち、課題をクリアする人々のこと。
わたしたちがつい頭に浮かべる、悪いことをするハッカーは、実はクラッカーのこと。
不正アクセス・破壊・改ざんなど、悪いハッキングのことをクラッキングというところからきています。
「小春日和」は春じゃない!
有名な誤用の例ですが、文字通りにとらえてはいけない小春日和。
春のほのぼのとした様子をさす言葉じゃないんです!
小春日和とは、なんと秋。10月ごろの暖かな日のこと。
だんだんと寒くなってゆくなかで、突然春のように晴れた晩秋の日をさします。
ちなみに小春日和を英語では「ウォーム・オータム・デイ」または「インディアン・サマー」といいます。
”春”というのは、日本人ならではの季節感なのかも!
嬉しいときは、浮き足「立て」ない!
「楽しみな遠足が近づき浮足立っている」
「待ちに待ったデートに浮足立ってしまう」
のように、「浮足立つ」を物事が楽しみで落ち着かない様子に使うのは実は誤り!!
本来は、浮足=足が地面につかないことから、恐怖や不安で落ち着かなくなるという意味なのです!
楽しい気持ちのときは「(心が)浮き立つ」を使うのが正解。
足は地につけておきましょうね!?
「話のさわり」は最初の部分じゃない!
「話のさわりだけ聞いたよ」
というような文で使われる、「話のさわり」ですが、さて、どの部分か知っていますか?
多くの人が「話のはじめの部分」というふうに勘違いをしやすいのですが、
実は、「話の要点」をさす言葉でした。
もともと、江戸時代の義太夫節で使われていた言葉で、最も重要なところや、感動的なところのことをさわりと言っていたそう。
「存亡の危機」なんてない!
「国家存亡の危機」や「人類存亡の危機」など、
映画の予告で飛び交いそうな存亡の危機ですが、そんな言葉、実はないって知ってましたか!?
正しくは、「存亡の機」
そう、危機ではなかったのです。
「存亡の機」とは存続するか滅亡するかの重大な局面のことを意味する慣用句です。
読み方は「そんぼうのき」。
しかしながら、存亡の危機に耳慣れしすぎているせいか、かなり多くの人がこの「存亡の機」の存在を知らない模様。
まさに現在は、「存亡の機」の、存亡の機なのでした!
「断トツ一位」も間違い!
よく耳にする「断トツ一位」や「断トツでいちばん」も実はまちがいなんです。
「断トツ」は「断然トップ」の略。
「トップ=一位」の意味を既に含んでいるため、「断トツ」のあとに「一位」や「いちばん」をつけると、同じ意味の繰り返しとなり、重複表現になってしまいます。
本来は「断トツ」だけで十分なのでした。
いかがでしたか?
いかがでしたか?
普段慣れている言葉にも、実はまちがいが潜んでいました。
ちょっと人に話せる小ネタとして、日本語の面白さを楽しんでみてくださいね♥