『辻村深月はやっぱりおもしろい』「傲慢と善良」※ネタバレなし
アンケートを書いて謝礼でもらったQUOカードで買った、辻村深月さんの最新作「傲慢と善良」のレビュー
この間、久しぶりに小説を買おうと思って、書店に入ったら、「傲慢と善良」の宣伝が多く掲示されていました。私はミーハーなので即購入。今回はそのレビューです。
「傲慢と善良」のレビュー
ミーハー心で買った小説は、しっかり作者を見ると「辻村深月」さんで、私の大好きな作家さんの1人です。辻村さんの作品って、人間の心理を多方面から抉っていくので毎回読み終わった後、考えさせられます。
毎回、ズーンって気持ちが沈むのですが、そういう小説大好きなんです。ここだけ切り取るとドMっぽく思われそう。
早速、「傲慢と善良」のレビューしてきます。
ネタバレしない程度に、あらすじ紹介。
架と真実は両者ともに、周りがどんどん結婚し焦る中、婚活の末やっと両者は婚約した。
しかし、真実がストーカーされていると架に訴えるようになり、急に行方不明。
果たして、真実は無事なのか、そして、その真実を探す中で明らかになる、お互いの過去と人間関係に注目!
という、あらすじです。
読み終わってからの率直な感想は「人間って全然他人のことわかってないよね。自分の世界で他人を推し量ろうとするから人間関係ってめんどくさいんだよな。」と思いました。
とにかく、「他人にあんまし期待しない方がいいので、他人に自分の価値を測ってもらおうとしなくていいわ」と思いました。
この「傲慢と善良」を読めば、改めて、人間って無意識に自分の勝手な思想を他人に強要し、逆に自分もそれに影響受けて軸がブレブレになるよなと思えます。
本当に人間関係について深く考えさせられます。ため息ついちゃうよ。それが好きです。
小説って1000円以下で物語に何時間も没入できるからお得だと思います。また気に入った作品あれば、レビューしていきたいです。