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ちょうどいいブスの心理学講座②:山﨑ケイ、「酔ったらいける理論」は心理学の世界でも通用するモテ哲学だった!の巻

ちょうどいいブスの心理学講座②:山﨑ケイ、「酔ったらいける理論」は心理学の世界でも通用するモテ哲学だった!の巻
みなさんこんにちは。

前回に引き続き、心理学者・杉山崇先生をゲストに迎えお届けします

ちょうどいいブス=酔ったらいける、にも心理学的効果が?

ケイ:前回、先生から『ちょうどいいブスのススメ』の表紙にあるキャッチコピー「モテない美人よりモテるブス」が、実は心理学の「恐怖喚起アピール」に繋がるというお話を教わりましたが、他にも書籍の中に、心理学テクニックってあるんでしょうか?

 

杉山:はい、たくさんあります。無意識に使っていたとしたら、本当に驚くほど(笑)。

 

「ちょうどいいブス」の定義として“酔ったらいける”というのがありますよね。少々言葉に出しづらい定義ではありますが(笑)。

 

ケイ:先生にこんな言葉を言わせてしまい、なんだかすみません(笑)。

 

杉山:いえいえ(笑)。

 

“酔ったらいける”女性というのは、男性の本能に訴えかける、非常に効果的な恋愛戦術だと思います。これは心理学用語で“生殖機会の拡大”を狙っている戦略といえますね。

 

ケイ:生殖機会の拡大? 言葉がなんかもう壮大(笑)。

 

杉山:人間に限らずあらゆる生物は、生殖行為の瞬間に大きな喜びを感じるように作られています。というのも、生殖行為というのは非常に無防備で危険な行為ともいえるんですよね。

 

ケイ:確かにめちゃめちゃ無防備ですね(笑)。

杉山:危険だからといって生殖行為をしなくなれば、その生物はいずれ滅んでしまいます。だからそうならないよう、生殖行為そのものに大きな喜びを感じるように仕組まれているわけです。

 

ですからオスにとって、生殖行為というのはそれだけ特別なものです。なのでそこを突くやり方は、非常に理にかなっていますね。

 

ケイ:じゃあ男性というのは、常に生殖機会の拡大を狙っているわけですね。

 

杉山:そうなんです。虎視眈々と狙っています(笑)。

 

だからこそ、わかりやすく“拡大のチャンス”を提示してあげることで、男性の興味をそそることができるんです。とっかかりとしてはかなり有効ですよね。

 

しかも“酔ったらいける”というのがいいんですよ。

 

ケイ:そうなんですか?

 

杉山:お酒を飲むことで、脳がマヒするので、より本能に忠実になるんです。

 

ケイ:マヒさせることでちょうどいいブスでも拡大チャンスと思ってもらえるんですかね(笑)。ブスだからこそ、という作戦と言えるんですか? 

 

美人がやれば、あからさまな性アピールになって、男性が寄り付きすぎて困ったりしそうじゃないですか? シャレにならなさそう。

 

杉山:それはどうでしょう(笑)。

 

男性の草食化に伴い、美人かどうかというよりも、今は男性の草食化は本当にあると思うんです。なのでこのくらい積極的に女性側から生殖機会の拡大を煽るのは重要なことだと思いますね。

 

特に“ひざチェックテスト”は素晴らしいです!

 

ケイ:それ、私の自信作です(笑)。心理学者である先生の目から見ても素晴らしいと言ってもらえてうれしいです!

 

杉山:ひざチェックテストというのは、要はスキンシップですよね。言葉よりも、より本能、脳の深い部分に訴えかける方法なんです。

 

また隠れてこっそりというのもいいと思います。

 

ケイ:そうですね、私もその部分はとても大事だと思っています。みんなの前であからさまにベタベタするようなボディタッチって見ていて見苦しいですし、嫌がる男性も多いと思うんですよ。

 

杉山:その通り! 男性は社会の中で生きているので、他人からの評価をとても気にします。そんな男性の評判を下げるようなやり方を避けているケイさんはさすが!

 

ケイ:べた褒めですね。うれしいですけど照れくさいです。このひざチェックテストですけど、最近その応用編を編み出したんです、聞いてもらえますか?

 

杉山:おー、もちろん! 興味あります。

 

ケイ:まず飲み始めのシラフの段階で一度ひざをくっつけるんです。その時にはあえて「あ、ごめんなさい」と言って脚を相手から離します。

 

そしてそのままお酒を飲んで、酔っ払います。その時にもう一度同じようにひざをそっと当てるんです。その時には離さない。

 

杉山:なるほど。シラフの時に伏線を張るわけですね。

 

ケイ:そうなんです。それによって、普段は恥ずかしがり屋でそんなことしない子が、いまはこんなに大胆に、っていう差が生まれますよね。

 

杉山:効果が増幅しそうですね、なるほど。生殖機会の拡大を男性は間違いなく感じるでしょうね(笑)。

 

ケイ:心理学用語でちょうどいいブスの恋愛戦術を分析していただくと、途端にアカデミックな連載になったみたいでいいですね(笑)。

 

次回も引き続きアカデミックな解説、よろしくお願いします(笑)

『ちょうどいいブスのススメ』 山﨑ケイ 主婦の友社 1000円+税

杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/ 
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。

山﨑ケイさん
profile  NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky

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