唐の貞観11年、宮中では楊妃が新皇后に封ぜられると噂されていた。卓錦娘は林尚服に、「皇后の冊封の儀で着る褘衣を贈って楊妃に取り入れば、過去の無礼も帳消しになる」と進言。卓錦娘は褘衣を作成するのだが...。

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武府に衣装を届けにきた琉璃は、仕上げをすべく武府の屋敷に滞在しながら、7日後に安氏が迎えにいくという約束を信じて待つ。一方、蘇定方の弟子になりたい裴行倹が寺に忍び込むと、安氏の無事を願う琉璃が現れる。

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裴行倹を逃がすため、自ら捕まる琉璃。卓錦娘は気を失っている琉璃を安氏の牢屋に入れ、琉璃の命と引き換えに「天下第一針」の証である金針と奥義を渡すよう求めた。一方、安氏は不禄院の孫徳成を呼び寄せる。

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琉璃は豆子と名を変えて素性や性別を隠し、宮中の不禄院で孫徳成の弟子として過ごす毎日だった。そんなある日、琉璃が狄才人に死に装束を贈ったことを知る武媚娘は、琉璃を呼び出して礼を言う。

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卓錦娘が琉璃を尚服局に引き抜こうとするなか、孫徳成は琉璃を皇宮から逃がそうとする。孫徳成と順子からお金をもらった琉璃だが、逃げる途中で順子が内侍院に捕まる。琉璃は孫徳成のおかげで町まで逃げたが...。

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如意衣装店を訪れた琉璃は、叔父の安四郎と再会。母の遺言どおり西州に向かうことを望み、行くめどが立つまで玉児と名を変え、店を預かる阿霓と暮らす。裴行倹は九と名乗る男と出会い、科挙制度の改革について話す。

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琉璃に荷物を返したのに逆に因縁をつけられた裴行倹は、彼女を家に送り返し、裴如琢からの嫌がらせに気をつけるよう伝える。一方、裴行倹と語りあった皇太子の李治は、彼の科挙制度の改革に感銘を受けて行動に出る。

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琉璃を捜しに不禄院を訪れた卓錦娘は、魏林から捕まっている順子なら真相を知っているはずだと聞く。一方、琉璃は如意衣装店の絵師として闘花宴に出かけ、そこで顔を合わせた庫狄珊瑚の衣装に目を留める。

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庫狄家が申し込まれた二つの縁談の相手が琉璃だと知った曹氏は、店に乗り込んで琉璃に散々悪態をつく。琉璃は曹氏の理不尽な言い分に怒りを覚えながらも、家族として問題を解決することを約束する。

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琉璃の居場所を調べるため潘内侍を買収した卓錦娘は、順子の取り調べの許可を得て拷問を始める。一方、順子を救出したい孫徳成だが、潘内侍に相手にもされず、卓錦娘が関わっているのではと疑う。

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裴行倹から金品を取り返すため、琉璃は四門学に訴状を提出することを思いついた。一方、李治への誤解が解けた李世民は、彼の奏上に目を通すと、李治の聡明さを褒めて科挙改革を進めることを決める。

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琉璃からの訴状の撤回を求めるため胡商大会にやってきた裴行倹は、何も盗んでいないと琉璃に説得するが、聞き入れてもらえない。一方、琉璃は、大会の主催者を名乗る男に大会で出品する衣を渡すのだが...。

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裴行倹が莫坤と共に運び込まれた荷の監視をしていると、曹王が現れる。荷物の中身が甲冑だと知り、このことを何とかして李治に伝えようと思案する。一方、卓錦娘は琉璃が皇宮から抜け出していたことを知る。

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豆子であることを裴行倹に知られた琉璃は、自分の手配書が貼られていることを受け、皇宮に戻ろうと決心。一方、琉璃の手配書が出回っていることを知った孫徳成は、街へ出る日に琉璃が無事に旅立ったかを調べる。

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自ら捕まるため掖庭に入った琉璃は、卓錦娘が安氏を恨んでいる様子が気になり、敵なのではないかと考える。一方、琉璃のおかげで解放された順子だが、孫徳成に裏切られたと感じて会話を拒絶する。

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腰当てを琉璃に作ってもらおうと思いつく武才人。一方、捕まった琉璃は、皇太子に身の危険を伝えねばと焦っていた。そんな時、やってきた鄧七娘に協力を仰ぐと、武才人の腰当てを掖庭で仕上げることを提案される。

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李治に曹王の計略を伝えた裴行倹は、褒美の代わりに掖庭にいる琉璃を助けてほしいと懇願する。一方、卓錦娘から命を受けた魏林は、琉璃に毒入りの桂花糕を届け、そこへ琉璃を救うため李治が現れるが...。

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安氏の敵を討つために尚服局に移動してきた琉璃は、すぐさま阿碧と刺繍の腕前を勝負することになる。見事な刺繍を施した琉璃は実力を認められたものの、ほかの尚服局の者からねたまれてしまう。

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曹王府に甲冑が運び込まれる前に、李治は四文学で曹王の陰謀を暴こうと計画。裴行倹は、李治が李世民の前で曹王の策略を奏上すると知って協力をする。莫坤の監視の下、計画は順調に進んでいるかと思われたが...。

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曹王は李治と一緒に鹿狩りへ出かけ、そこで彼を殺そうと刺客を放っていた。わなに気づいた裴行倹は、傷を負った李治を必死で守りながら逃げるが、刺客に追い詰められて崖から飛び降りてしまう。

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卓錦娘を毒殺する機会を得た琉璃だったが、途中でどうにか思いとどまる。傷を負った李治の肌着を届ける役目を代わった琉璃は、王伏勝に言われるがまま、李治の機嫌を取る役目を受けることとなる。

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李治のもとに蒲巴弩を送り込ませたい曹王は、力が増す薬と毒を渡した。一方、琉璃は卓錦娘に禁止されつつも、ひそかに裴行倹の試合の見物に向かう。そんななか、李世民の開始の合図と共に試合が始まった。

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裴行倹を見舞った琉璃は、彼が寝言で自分の心配をしていたことを知って嬉しく思う。一方、目覚めた裴行倹は琉璃が看病していたことを知るが、東宮に来ることによって李治の寵臣だと周囲に思われることを懸念する。

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裴行倹は酔った琉璃を介抱しながら、李治との距離を保てと言う。さらに琉璃を助けようと、莫坤に庫狄延忠と宮中との関係を探らせる。その頃、楊妃が着る衣の図柄で悩む卓錦娘に、琉璃は「百鳥朝鳳」の図を献上する。

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卓錦娘が琉璃の敵だと知った裴行倹は、琉璃から預かっていた金針を返そうと思っていたが、危険を感じて時機を待つことにする。盂蘭盆会の日が訪れ、甘露之殿が賑わうなか、豪華な礼服を身にまとった楊妃が現れる。

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亡き皇后が作った詩を歌い、李世民の心を和ませる武才人。一方、楊妃は曹王を守れないことを嘆く。しかし、李治が琉璃をかばったことに違和感を覚えた楊妃は、部下に琉璃を見張らせることにし、さらにある噂を流す。

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曹王は送り込んだ内侍に、李治と琉璃が2人きりになる嘉徳之殿の香炉に、怪しい香を仕込ませた。そして李世民と楊妃を引き連れ、李治が男色であるという事実を見せつけようと、李治のもとを訪れるが...。

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夜中に琉璃が刺客に襲われ、危険を察知した裴行倹が急いで駆けつける。琉璃は一命を取り留めたが、裴行倹は刺客が曹王府から送られていたことに危機感を覚える。一方、暗殺に失敗した曹王は琉璃を襲うのを諦めた。

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孫徳成に毒を盛られ、意識がもうろうとしてきた裴行倹が曹王の配下に襲われ、朝に目覚めると武才人の寝室にいた。曹王は楊妃と共に武才人のもとを訪れ、2人が恋仲であるという事実をでっち上げようとしていた。

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安氏が夢に現れうなされた卓錦娘は、安氏が自分を恨んでいると恐れ、霊がいるという弈心宮へ弔いに出かける。そんな時、琉璃は弈心宮で安氏を弔っていたが、卓錦娘がやってきたため急いで身を隠す。

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信頼していた人たちに裏切られ金針を失ってしまったと感じる琉璃は、安氏に申し訳なく思う気持ちで胸がいっぱいになる。一方、金針を手に入れた卓錦娘は儀式を行い、「天下第一針」の称号を名乗ろうとする。

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裏で楊妃と曹王の指示を受けた純陽散人が、李世民の前で唐の未来を占う。李世民は「唐は3代続いたのち、武氏の女が主となる」という内容に衝撃を受ける。これを知った裴行倹は、武才人を救うためにある策を授ける。

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琉璃に負けないため、卓錦娘は自身の技法を全て駆使して華美な裙子を作り上げた。一方、出家することを認められた武才人は、李世民が崩御するまで咸池殿で過ごす。そんな折、琉璃の裙子を目撃した阿碧だが...。

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卓錦娘は第3戦に勝つために琉璃を気絶させ、誰も知らない隠し部屋に閉じ込める。一方、卓錦娘を尾行した鄧七娘は、とらわれた琉璃を発見。救出しようとするが、琉璃からあるものを用意してほしいとお願いされる。

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李世民を毒殺し、李治に罪を着せるよう曹王から命じられた潘総管。李治が頻繁に見舞うことを知り、機会をうかがう。琉璃は卑怯な手段で腕比べに勝った卓錦娘を許せず、林尚服の前で幽閉されていたことを明かす。

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李治が李世民に薬を飲ませる絶好の機会が訪れるが、曹王は毒を入れなかった潘総管を厳しく叱責。毒の効果が弱まっていると説明した潘総管に新たな毒を用意し、さらに潘総管を脅すためにあるものを渡した。

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病床に伏す琉璃を陰で支える裴行倹は、街の名医から薬をもらい、順子を介して琉璃に与えた。そんななか、死を覚悟した李世民は後継者として李治を指名。このままでは皇帝に即位する望みが絶たれると焦る曹王だが...。

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蒲巴弩にはめられた裴行倹は、琉璃を救う方法を聞き出そうとするが、薬を飲み続けるしかないと言われてしまう。一方、裴行倹の想い人が琉璃だと察した楊妃は、琉璃をさらってきて女であることを見抜いた。

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曹王の前で裴行倹を責め立てた琉璃は、楊妃に言われたとおり、曹王に気づかれぬようひそかに書きつけを渡した。一方、琉璃の無事を確認した裴行倹は、彼女に解毒薬を渡すことと引き換えに曹王の要求をのむ。

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李治を捕らえるため兵を率いて玄武門へ向かう曹王。だが、琉璃からの暗号に気づいた裴行倹と李治は、これを逆手に取って曹王を包囲する。この場に詰めていた顧命大臣らも、曹王の許可なき挙兵を目の当たりにする。

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李世民は曹王と楊妃を幽閉するよう告げ、李治に調査を任せる。一方、琉璃は李治の窮地を救うもその場で意識を失い、太医に診断される。そこへ報告に現れた裴行倹は、李治に琉璃の過去と女であることを明かした。

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李治が琉璃を妃嬪として迎えようとしていると聞き、孫徳成は薬草を探しに出ている裴行倹を思い途方に暮れる。一方、眠っている琉璃のもとにやってきた李治は、彼女が寝言で裴行倹とつぶやくのを聞いてしまう。

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目を覚ました琉璃は裴行倹への想いを募らせる。一方、捕まっていた林尚服と卓錦娘は斬首を告げられた。琉璃は助けてほしいと懇願されるが、安氏の無念の死を考えると到底受け入れられなかった。

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大雨の中でついに再会を果たした琉璃と裴行倹。土石流に紛れて2人で逃げることもできたが、裴行倹は李治たちを救うため万年宮へ戻り、琉璃と機転を利かせて取り残された人たちを逃がすことに成功する。

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裴行倹との婚礼を前に琉璃は、安四郎と阿霓に宮中で起きたことと、裴行倹のことを伝えた。一方、裴行倹は蘇定方の養女になった琉璃と婚姻まで会えないことに耐え切れず、彼女をこっそり連れだして幸せな時を過ごす。

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裴行倹と琉璃は、大長公主から贈られた屋敷を受け取ることにした。吏部への推挙で配下が増えれば、今の屋敷ではまかない切れないからだ。そんななか、琉璃は安四郎に、信頼できる侍女を見つけてほしいと依頼する。

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