【吉沢亮&若山詩音】独占インタビュー!映画「空の青さを知る人よ」撮影秘話
初共演の2人が対談!
初共演のお2人。お互いの印象はどうでしたか?
吉沢:俺初めて会ったときはどうだったかな......覚えてます?
若山:私は覚えてます(笑)。
吉沢:まず最初にあかね役の吉岡里帆さんも含めた3人で練習みたいなことをしましたよね?
若山:はい。私は「テレビで見てる人だ!」と思って、ザワザワッとした気持ちになりました。それが第一印象です(笑)。
吉沢:アハハハハ(笑)。僕はすごく丁寧な方だなと思いました。今お話ししていても言葉遣いがきれいで、すごく落ちついた雰囲気ですよね。だから最初同じ年くらいかなと思いました。
若山:そうだったんですね!?
吉沢:といっても4才くらいしか違わないんですけど(笑)。
若山:私は最初に収録現場に行ったとき、自分がいちばん年下だったので、自分がすごくちっちゃい子になったような気持ちになりました。なので、ちょっとでも存在感が大きく見えていたらうれしいなって思います。
吉沢:僕はアフレコの現場は初めてのことばかりでめちゃくちゃ緊張しました。作業としてはいつもと同じ芝居ではあるんですけど、アプローチの仕方が全然違って、収録しながら探っていくしかなくて精一杯でした。
若山:ホントですか!?お芝居の土台がしっかりしていて、堂々としていらっしゃる感じがしました。今緊張していたというお話を聞いてびっくりです。
吉沢:そりゃ緊張しますよー!(笑)僕的にはめちゃくちゃ緊張していたけど、あまり外側には出ていなかったのかもしれないです。若山さんこそ、めちゃくちゃうまかったです。
若山:ありがとうございます!
吉沢:あおちゃんのビジュアルにハマっている声だなと思いました。僕はあおちゃんと2人のシーンが多かったので、引っぱってもらったなと思います。
若山:全然そんなことはなかったです。私も吉沢さんに引っぱってもらった印象が強くて。
吉沢:それはウソです(笑)。
若山:ホントです、ホントです!(笑)かけあいをしたときに、吉沢さんの言葉がこっちに飛んでくる感じがすごくあって、練習してきたものより柔軟な変容ができるようになりました。そんな言葉のキャッチボールができたのは、吉沢さんに引っぱっていただいたからです。
吉沢:いやいやいやいや、それはウソですね(笑)。
若山:えー!?(笑)
吉沢:冗談です(笑)。僕も若山さんや吉岡さんと一緒にやったからこそ、出てきたものはたくさんあると思っています。声優は本当に初めてで、現場はわからないことだらけでしたけど、とにかくまわりに助けてもらってできた感じはあります。
現場での雰囲気、収録中のエピソードを教えてください!
吉沢:録っている間は声が入ってしまうので、シンとしているんですけど、スタジオから出るとワイワイ楽しい感じがしたと思うんですが、いかがでした?
若山:楽しかったですね。実は私は自分のことでけっこう精一杯だったので、大変失礼なことにみなさんに気を遣うことができなくて......。
吉沢:現場ではみんな自分のことで精一杯でしたよね(笑)。休憩時間も待ち時間もそんなにないし、みんなそれぞれ自分のやることをやっていたって感じかな。なので、会話する余裕もそこまでなかったというか。
若山:そうなんですよね。私から話しかけちゃいけないんじゃないかって思ったんです。みなさん目上の方ですし、それが礼儀でもあるのかなって思っていたので、すみませんでした。
吉沢:いや、全然です(笑)。若山さんは吉岡さんとはけっこうしゃべってましたよね?
若山:姉妹の役なので吉岡さんが気を遣って話しかけてくださって......って、まわりのみなさんに迷惑かけっぱなしでしたね。
吉沢:そんなことないッスよ!
収録して印象に残ったシーンや大変だったシーンは?
若山:あおいちゃんがいろんな思い出を抱えて、でも現実に向き合っていくていく、その気持ちがこもったシーンは私も涙目になりながらやりました。感極まったり、緊迫しているところは、「う......っ」となりながら演じました。
吉沢:いろいろありますね。しんのと慎之介がケンカするシーンは超大変でしたね。後は終盤のクライマックスも難しかったな。テンションが上がって声を出すんですけど、しんのの声でどれくらい声のトーンを上げないといけないのかなとか、そういうことばかり考えて大変でした。
今回は歌うシーンもありますよね。あれは別録りですか?
吉沢:はい、アフレコとは別のタイミングで録りました。
若山:私はもともと歌が好きだったので、「歌えるぞ!」って喜んだんですけど、吉沢さんはかなり重要な曲を歌っていらっしゃって、しかもキャラクターで歌わなくてはいけなくて、私よりも大変だろうなって思いました。
吉沢:いやいや、僕の場合はそんなにガチに歌ったわけではなく、モノマネとかそういうことばかりしてましたから。大変でしたけどそこまでの大変さはなかったです。ただ録っているときは、そんなに重要な曲だとは知らなくて、曲を渡されてちょっと練習して歌った、みたいな(笑)。それが後々予告を見て、「これ......!?」って知ったんです。もしかしたら、それを教えちゃったら緊張して歌えないと思ったから、あえて教えなかったのかもしれない。
作品の見どころはズバリ?
若山:いっぱいありますね。
吉沢:うん、いっぱいあるからな。
若山:あおいとしんの、あかねと慎之介、どちらの関係も胸が痛いんですよね。あおいちゃんは素直になれないことがたくさんあるけど、思いは直球なんです。そのキュンとしたり、せつないところを注目して、見てもらえるとうれしいです。
吉沢:僕は映画の最初のほうに慎之介があかねに飲み直そうというシーンがあって、別れた13年後に元カノに会って、酔っぱらった勢いでいい寄ろうとするダサさ。慎之介のそういう人間くささがすごく好きなんです。「あるよね、その感じわかるよ」って思います。
若山:10代後半、20代前半の方は高校生のあおいちゃんの気持ちに近い部分がたくさんあると思いますので、それを思い出して共感していただけると思います。せつなくて、キュンキュンして感動できる作品になっていると思いますので、ぜひぜひ劇場の大きな画面と大きな音で楽しんでください。
吉沢:学生が声の限りに叫んで、自分の感情をぶつけてくる感じは、今までの長井監督の作品と共通していますが、今回は恋愛要素が強い。あおいちゃんとしんののキラキラしたせつない片思い、あかねと慎之介の人間くさい大人の恋愛が見どころだと思います。すごくいい話。泣けると思います。
Profile
吉沢 亮(よしざわ・りょう)
1994年2月1日生まれ、東京都出身。2018年には『リバーズ・エッジ』にて新人俳優賞を受賞。そのほか 、『キングダム』、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演
若山 詩音(わかやま・しおん)
1998年2月10日生まれ、千葉県出身。子役として大 河ドラマ『 利 家とまつ~加賀百万石物語~』などに出演。声優としてアニメ『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』、ドラマ映画『ヘ イト・ユ ー・ギブ』の吹き替えなどに出演。
映画「空の青さを知る人よ」
17才のあおいは13年前に両親を亡くし、姉のあかねと2人暮らし。高3だったあかねは妹の親がわりとなり、あおいはそんな姉に負い目を......。ある日、あかねとつき合っていた慎之介が18才の姿のままで現れる。
10月11日(金)全国東宝系にて公開予定。声の出演:吉沢亮、吉岡里帆/若山詩音、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美/松平健 監督:長井龍雪 脚本:岡田麿里 キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
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