【志尊淳】独占写真を大公開♡ 出演映画『HiGH&LOW THE WORST』のこぼれ話も♪
Check!01
何で拳を交えるのか
そこを考えながら作っていきました
――『HiGH&LOW』には今回が初参加ですが、どのような印象がありましたか?
中学時代に『クローズ』シリーズにハマって、喧嘩に憧れる時期もありました。でも最近はいわゆる不良が登場する作品は少なくなって、喧嘩という表現がテレビで放映される機会が減っている気がして。そんな状況の中でも『HiGH&LOW』シリーズは作品として作られ続けている。信念を貫かれている感じが僕は素敵だなと思っています。こういう作品がなくならないで欲しいと思っていたので、「HiGH&LOW」がシリーズ化されて世の中に送られ続けているのは本当に素晴らしいことだと思います。
――出演が決まって、仕事として喧嘩できる喜びはありましたか?
そうですね(笑)。仲間を引き連れて歩くとか、リアルではできない楽しさがありました。でも僕はこの作品の登場人物たちは、ただ喧嘩をしているのではないとずっと感じていたので、何でそこに至るのか、どうして拳を交えるのか、そういう部分を考えながら作って行くのは楽しかったですね。
Check!02
登場人物たちは
表現のひとつとして喧嘩する
――鳳仙学園は小栗旬さん主演の映画『クローズZERO2』にも登場した最強軍団。幹部以外は全員スキンヘッドというビジュアルもインパクトがありますが、実際にスキンヘッド集団を率いていかがでした?
最高でしたね! もう悔いはないです(笑)。
――では鳳仙のトップに立つ者として役作りしたことがあったら教えてください。
何のために戦っているのか、何を守るために戦うのかを明確にすることが大事だと思ったので、とことん向き合って作りました。ただ手を出すことが正義だと見られたくないし、喧嘩をすることが正しいことだとも見られたくない。『HiGH&LOW THE WORST』の世界で生きている彼らにとっては表現するための方法ひとつとして、喧嘩や戦うことに至っているという部分を意識して作りました。
Check!03
表面的なビジュアルで
強さを表現したくなかった
――志尊さんが演じられた上田佐智雄はカリスマ性のある不良ですが、立ち方や佇まいで意識したことはありましたか?
表面的なビジュアルで強さや弱さを感じる方も多いんでしょうが、僕はそこじゃないと思っています。『HiGH&LOW THE WORST』の世界観の素晴らしさは見た目じゃないと。僕はどの役でもそうなんですが、役を作る上で佇まいというものをすごく意識しています。その中でも、今回はすごく感覚的な部分になるんですが……。何をしているときでも佐智雄というキャラクターを崩さないことを意識しました。といっても、『よし、やってやる!』って背筋を正したり、悪びれるために猫背になるとか、そういうことではないんです。自分が作った佐智雄というキャラクターを崩さない。それがいちばんにありましたね。
――ビジュアル的な役作りはしましたか?
単純に表面的なワルのような感じにはならいように意識しました。『オレ、悪いです。トップです』って雰囲気をビジュアルでは出すのは違うなと思っていて(笑)。なので髪を染めたり、だるんだるんの服を着たり、アクションがやりやすい靴を履くということもしませんでした。ビジュアルはメイクさんや衣装さんにお任せしたことのほうが多かったかなと思います。
――最強であることことの見せ方として、ビジュアルやいわゆる不良っぽいしぐさや行動には頼りたくなかったんですね。
表面的にわかりやすく不良という部分を出したくなかったんです。例えば鳳仙はスポーツマンシップ的なものをもって、ストイックに戦いに行く……。そんな部分を見せたくて、監督に「ポケットに手を突っ込まないのはどうですかね?」って相談しました。そのような細かい部分を鳳仙のみんなで考えていきました。
――鳳仙のメンバー全員で考えていったんですか?
はい。僕は今回の鳳仙というチームが一枚岩になるために何が必要か考えて、鳳仙の制服を着ている全員の意識が同じところに向くのがいちばん大事だなとすごく感じたんです。なので鳳仙のみなさん……100人くらいの方全員と、話し合いができる場を設けていただき、僕らはこういう気持ちで戦っていますという気持ちを伝えました。
――確かに佐智雄は美しい青年なのに、ただ者ならぬ雰囲気が漂っていました。
ありがとうございます(笑)。筋トレもあまりしたくなかったんですよね。もちろん原作はみんなが強そうで、みんなが人を殺しそうな目をしていて、そういう空気ももちろん大事だと思います。でも佐智雄という人物に関しては、それはちょっと違うなって。アクションに必要な筋トレはしましたが、それ以外の筋トレはあまりしませんでした。