黒川想矢を知りたくて。

圧倒的な存在感とたしかな演技力……15才ならではの純粋さと15才とは思えないほどの芯の強さをあわせ持つ黒川想矢くんの“いま”と“これから”を深掘り。

見れば見るほど、知れば知るほどにその魅力と才能に惹きこまれていくはず♡

Questionお芝居のほかにチャレンジしたいことは？

本格的な環境で人の写真撮影をしてみたい！

「撮影現場とかで共演者の方に撮らせてくださいとお願いして写真をよく撮っているんですけど、人の写真をもっとちゃんと撮ってみたいです！

学校の写真部の活動でも友だちに頼んで、写真を撮る約束をしています。

でも本当は本格的にライティングを組んで、撮る環境が整っているなかで撮影をしてみたい気持ちがあります」

Questionこれからどういう役を演じてみたい？

刑事ドラマや医療ドラマは憧れるけど……あと10年とか15年後かなぁ

「まだ経験がないので、いろんな役を演じてみたいけど、刑事ドラマとか医療ドラマにはすごく憧れます。

まだ学生なので、演じられるのは10年後、15年後なのかなとは思っているけど、専門分野の役にすごく興味があります。

役者のお仕事は、お花屋さんだったり、料理人だったり、歌舞伎役者だったり...…いろんな職種を経験できるのがすごくうれしいなって思うし、その職種の人がどんな考えをしているのかを知れるのも楽しいです」

Question『アフター・ザ・クエイク』の見どころを教えて

「最初に台本を読んだとき、僕には少し難解で、何度も何度も読み返し、監督さんともすごくたくさんお話をしました。

ちょっと不思議な物語で、空想の話もあって、難しいところも含めて素直に楽しんでいただけたらすごくおもしろいと思います。

この映画を見て、このシーンはこういうことをいっているんじゃないかとか、こういう背景があるんじゃないかとか...…みなさんのなかでどう感じてもらえるのかが僕自身すごく楽しみでもあります。

僕が演じた善也は、ずっとイライラしている役だったんですけど、善也を通して自分の思春期を感じる部分がありました（笑）。まわりから見たら僕もこんなふうに見えてるのかな……って。

自分に近ければ近いほど役は難しいと思っているんですけど、善也の感情を意識しながら演じたのでぜひ注目してもらえればと思います」

QuestionRayの撮影、どうだった？

撮られるのって、すっごく恥ずかしかった（笑）

「いつもとは全然違って、スタイリッシュな黒の衣装で白をバックに撮っていただいたんですけど、なんか不思議でした！写真はすごく楽しみなんですけど、撮られるのはすっごく恥ずかしくて…。

『撮られているのは僕じゃないんだ』って気持ちでいました（笑）。やっぱり写真は撮るほうが気持ち的に楽だし、好きです」

映画『アフター・ザ・クエイク』

10月3日より全国ロードショー

震災をキーワードに時代も場所も異なる4つの物語が交錯し、それぞれの主人公が先の見えない世界で孤独を抱きながらも、未来と向きあっていく希望の物語。

原作は、村上春樹の短編連作『神の子どもたちはみな踊る』で、そこにオリジナル設定を交えて映像化！黒川くんは、2020年を生きる善也（渡辺大知）の少年期役を好演する。

黒川想矢

くろかわ・そうや●2009年12月5日生まれ、埼玉県出身。5才より芸能活動開始。2023年公開の映
画『怪物』で、日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の賞を受賞。

2025年には大ヒット映画『国宝』に出演。さらなる期待を呼んでいる。

撮影／濱中良竹 スタイリング／仲田千咲 ヘア＆メイク／山田マキ（Lila）取材・文／アンドウヨーコ