『トイ・ストーリー4』で声優デビュー!【新木優子】の大切なおもちゃは?
大人になってから観るとまた違う気持ちになる作品
『トイ・ストーリー』は私にとっても小さい頃から観てきた作品。参加することが決まったときはうれしくて、でもまだいえないのがもどかしくて。情報解禁まで我慢しました(笑)。今作は私が大人になって初めて観る『トイ・ストーリー』。大人になってから観ると、子供のときとはまた違う、こんなにいろんな気持ちにさせられる作品なんだなと改めて思いました。おもちゃたちの会話はおもしろいときもあればせつないときもあって、ウッディとバズの信頼関係はいっそう深まっている気がしました。
声優初挑戦はギャビー・ギャビーというお人形
そして私が演じたギャビー・ギャビーと竜星涼くん演じるフォーキーという、今までとはまったく違う切り口で描かれたおもちゃが登場。この新しいキャラクターたちも作品を盛り上げていると思います。ギャビー・ギャビーはすごくせつないお人形なんです。子供のそばにいて愛されることを願っているのにまだ愛されたことがなくて…。キャラクターとしては、50年代に生まれたアンティーク調の人形なので、おしとやかで女性らしい女のコ。女子らしい一面もあって、鏡を見てそばかすを直したり、女のコに愛されるためにティータイムの練習をするシーンが印象的でした。そして彼女のステキなところは信念の強さ。そんな部分が声で表現できたら愛されるキャラクターになるんじゃないかと思いました。
自分では低くて落ちついたトーンが自分の声のよさかなと思っていたんですが、声の質感やトーンだけで全部を表現するのはすごく難しかったです。自分が思っている以上に語尾や声の大きさがストーリーに反映されるんですね。ギャビー・ギャビーの無邪気な笑い声も私には挑戦でした。普段はしないようなキャピッとした笑い方を希望されたので、想像をふくらませながら笑いました。吹替えの経験はすごく勉強になったので、演技にも生かしていこうと思いました。
今でも初めて買ってもらったおもちゃは大切
『トイ・ストーリー4』では、ウッディが置かれている状況の変化と自分とを照らし合わせたりもしました。家には今でも親に初めて買ってもらったブタのぬいぐるみがあります。すごく小さい頃にいつも持ち歩いていて、どの写真を見ても写っているんです。ぬいぐるみを見ると、その頃の気持ちを思い出してなつかしい気持ちになる。大切にしていたんだなって感じるんです。『トイ・ストーリー4』を観て、おもちゃの気持ちをすごく考えるようになりました。
Profile of “Yuko Araki”
新木優子
1993年12月15日生まれ、東京都出身。ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season』『SUITS/スーツ』『トレース~科捜研の男~』など話題作に多数出演。ノンノ専属モデルとしても活躍中。
『トイ・ストーリー4』公開中
ウッディとバズたちは新しい持ち主ボニーを見守っていた。ある日、彼らの前にボニーが手作りしたおもちゃのフォーキーが現れる。しかし彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう。ウッディはボニーのためにフォーキーを探す旅に出ることに…。
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撮影/田形千紘 スタイリング/高野夏季 ヘア&メイク/田中陽子(Lila) 取材・文/佐久間裕子
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