【特別企画】鈴木愛理が熱演♡ 恋のはじまり、ときめき、葛藤…“ラブストーリー”
アイドルとして活動してきた愛理がなかなか挑戦できなかった、メンズモデルと繰り広げるラブストーリー企画。恋愛を通して揺れ動く、感情の移ろいをモデル・鈴木愛理が華麗に、全身全霊で表現します。ここでしか見られない愛理の熱演をお楽しみください♡
「あの日、恋をした。」
主演 鈴木愛理
この気持ちが“恋“だと、気づいてしまった――。
Scene一緒にいると楽しくて、会話なんていらなくて、親友だと思っていたのに
私たちは小さい頃から、ずっと一緒だった。映画や音楽を好きになったのは、この人の影響でカレが好きだといえば、私も自然と好きになった。そう、私たちは親友だ。
それなのに、“楽しい”という気持ちのすぐ近くで感じる、チクッとした痛みはなんだろう。痛い。だけど、イヤではない。この感情はなんだろう……。
Scene一度気づいてしまったら、もう後戻りはできない
カレが口にする「腹減った」は、私たちがコンビニに向かうお決まりの合図。外に出てみたら雨が降っていて、シャツを傘に「よーい、どん!」。
ふたりで子どもみたいにはしゃぎながら、ふとカレのほうを見る。あ、これダメだ。もしかしたら私は、ずっと気づかないフリをしていたのかもしれない。もう、親友ではいられない……。
Scene私は、この人のことが好きだ
ひょっとすると、私はおかしくなってしまったのかもしれない。朝起きて、着替えて、メイクして。出かけて、帰ってきて、眠りにつく。そんななんでもない1日の中で、何度も何度もカレのことを考えてしまう。
なじみの街を歩いていても、そこかしこにカレとの思い出が転がっていて、ドキドキして眠れない。こんな幸せな寝不足はあとどれくらい続くのだろうか。
Scene私の日常の中に、いつもカレがいる
恋だと気づいてから、一緒にいない時間もずっと一緒にいる。なにをしていても、カレが私の心から、頭から離れないから。
でも、この気持ちをカレに打ち明けてしまったら、これまでみたいに隣にはいられないかもしれない……そんな不安もあって。
歌詞を噛み締めたくて流したはずの恋愛ソングを、上の空で聞き逃して、巻き戻す。そんなことをずっと繰り返している。
Sceneたとえふたりの関係が壊れても後悔しないと思えるくらい私はあなたのことが好き。とめどなくあふれる気持ちを、大好きなカレに告げるとき
駅でばったり会った私たちは当たり前のようにいつもの道を一緒に帰る。
私だけ勝手になんとなく気まずくて、少し後ろを歩いていると、カレの歩幅が大きくて、どんどん前に進んで置いていかれそうで、それが切なくて。
思わず気持ちがこぼれてしまった。すると、カレはやさしく微笑んで、口を開く。「俺のほうがずっと前から、あいりのこと好きだったよ」
Scene重なった“好き”を抱きしめて、いつまでも笑っていようね。ふたりで
撮影/花盛友里 スタイリング/稲葉有理奈(KIND・鈴木分)、深澤勇太(高橋分) ヘア&メイク/あきやまひとみ モデル/鈴木愛理(本誌専属)、高橋璃央(メンズノンノモデル) 文/天井玖瑠海