ちょうどいいブスの心理学講座7:山﨑ケイ、心理学的に効果絶大なボディタッチ術を学ぶ、の巻
心理学者・杉山崇先生をゲストに招いた心理学講座も7回目。今回も「ちょうどいいブス」について心理学的見地から分析していただきました!
ケイ:前回、ものすごーく気になるところで終わりましたよね。
杉山:はい、「アンカリング効果」(最初に高いハードルを設定して不安を与え、その後安心させる基準を提示することで相手の気を引く心理効果)を使ったボディタッチ術のことですね。
ケイ:はい、ものすごく気になっていました。
杉山:ちなみにケイさんはボディタッチへのこだわりがありますよね。
ケイ:はい、そうなんです。
もともと私はボディタッチって苦手なんですよね。でもものすごく効果あるじゃないですか?
杉山:はい、ありますね(笑)。ケイさんがボディタッチ苦手な理由というと?
ケイ:ボディタッチの現場って、当事者同士はいいかもしれませんが、第三者から見るとものすごく嫌な空気を感じることってありませんか?
あからさまに狙っている感じがするし、やられているほうもデレっとしていてカッコ悪いじゃないですか。
杉山:そうですね。わかります。
ケイ:相手をかっこ悪く見せず、また第三者から見ても自然にできるボディタッチは何だろうと思った時、これしかないなと。
そう、「ゴミついてます」作戦です(笑)。
杉山:はい、ものすごくいいと思いますよ。あくまでも親切の延長線上にありますし、自然ですよね。
ケイ:そうなんです。あくまでも親切なんです(笑)!
杉山:ケイさんらしい素晴らしい作戦ですね(笑)。その素晴らしい作戦に心理学的見地からさらに効果が倍増するテクニックをご紹介したいと思うんです。
ケイ:それが前回から引っ張っていたアンカリング効果を使ったボディタッチ術ですね!
杉山:はい、そうなんです。
基本はケイさんが使っている「ゴミついてますよ、ボディタッチ」をベースとしています(笑)。そのゴミの取り方でアンカリング効果を使ってみますね。
まずはターゲットの男性をじっと見つめ「ちょっと待って!」と行動をストップさせます。
男性が「え? どうしたんだろう」と少し不安になったところで体を近づけ、すかさずすっと襟元などにタッチし、「ゴミが付いてたよ」と微笑みましょう。
ケイ:うわあ、それはドキドキしますねー!
杉山:そうなんですよ。緊張からの緩和です。これでゴミ取りボディタッチがさらに効果が上がるんじゃないかと思うんです。
ケイ:心理学を使えばさらに倍増でしたね! こういうのものすごく知りたかったです!
さっそく使いたいと思います!
杉山:はい、ぜひ!
ケイ:先生、あともう少しだけこの連載お付き合いください。
杉山:もちろんです!
次回は一体どんな心理学テクニックが? お楽しみに!
杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。
山﨑ケイさん
profile NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky