『銀魂2』が決まったときの感想は？

小栗ヒットすれば「2」をやろうといっていました。「続編」が作られるといわれながら、中途半端に消えていった作品も多いので、残ってよかったなと思います。「銀魂」はいちばん大穴だったと思うので。僕は前作について「今はこういうのが流行るのか」と客観的に思うようなタイプですから（笑）。

ジャケット 300,000円＋税、パンツ 105,000円＋税／ともにボッテガ・ヴェネタ（ボッテガ・ヴェネタ ジャパン）　Tシャツ／スタイリスト私物

菅田前作のときから「2」もやれたらいいねといっていたので、そのお話が正式に来たんだなと思いました。そして脚本を読んだときは腹を抱えて笑いました。撮影に入って翌日撮る部分を確認しようと思って脚本を読むじゃないですか。そうするといろいろ脱線して他の場面を読んじゃうんです。で、また笑ってセリフ覚えが進まない（笑）

菅田さんから見た“小栗旬”って？

菅田小栗さんって本当にまじめですぐ嫉妬するんです。例えば、今僕は山田（孝之）さんとドラマを撮っているんですけど、何度もメールが来ました。「なんか楽しそうだな」って。そうやって他人がちょっとでもおもしろそうな仕事をしていると、すぐにしゅんとふてくされる。今のは別に小栗旬がしゅんっとなるって狙ったわけじゃないですよ（笑）。そう、小栗旬は可愛いんです。そして自分だって楽しそうなことたくさんしているのに全然満足しないところがアグレッシブでカッコいい！

小栗さんから見た“菅田将暉”って？

小栗感性で生きているような人だから役者はぴったりなんじゃないかな。前回の撮影中はかなり忙しくて、いっぱいいっぱいになっている感じも見受けられたけど、今回は気持ち的に余裕ができたんだろうなって感じを受けました。例えば、気持ちに余裕がないときはうまく抜ける「場所」があればいいなと思うんだけど、たぶん今あいつにとっては音楽をやることで、役者でたまったものを吐き出しているんだろうなと思いました。菅田とはずっと連絡も取り続けているし、僕にとっては本当に弟みたいな存在。仲よくしてもらってます（笑）。

銀さん、新八のキャラ作りについて教えて！

小栗マンガはすべてができあがっているから、「銀さんならこうするだろうな」って、自分が読んだイメージに寄せる役作りになります。衣装を着てコスプレして、そのキャラクターの雰囲気を出す、みたいな感じ。（Ray／久々の花沢類を見て振り幅すごいと思いました）そうっすね（笑）。もう10年以上、そんなことをやっていますから。

菅田新八は16才ですからね。状態をあまりシュッとさせないようにしています。個人的には出ている部分の骨は細いけど、顔はぽっちゃりみたいなのが理想。そしてマンガやアニメの絵だと顔立ちは整っているんですよね。ただカッコよすぎてもダメだし、くずれすぎると丸めがねの印象が薄くなる。そのどちらでもないショボさというか普通さを出すようにしています。