【ちょうどいいブスの心理学講座④:山﨑ケイ、男性のミッション遂行に協力していた、の巻】
今回も引き続き、心理学者の杉山崇先生に、ちょうどいいブスの恋愛戦術と心理学の関連性をお聞きします。
男性のミッション遂行心理とは?
ケイ:前回、男性は自分自身の社会的ランキングを常に意識して生きている、というようなお話になりましたけど、ほかにも男性ならではの感覚を使った「ちょうどいいブスの恋愛戦術」ってありましたか?
杉山:はい。男性には「ミッションの遂行を邪魔されたくない」という心理が強いんです。例えば彼氏や旦那さんが夜、繰り返しチャンネルを変えてまで何度も同じスポーツニュースを見たりすることはありませんか?
あれは「スポーツの結果を見る」というミッションが無意識に入り、それを遂行することに夢中になってしまっている状態なんです。
ケイ:ああ、わかります。そういう男性多いですね。
杉山:男性にコレクターが多いのも、「ミッション遂行」の可能性が高いですね。
ケイ:なるほどー。でも「ちょうどいいブスの恋愛戦術」の中で「男性のミッション遂行」を突いているものってありましたか?
杉山:それがあったんですよ。お酒の飲み方ですね。
ケイ:お酒の飲み方にはかなりこだわりありますけど、どんなところが?
杉山:ケイさんは男性と一緒にお酒を飲む際、「同じ種類のお酒を同じペースで飲む」ということをこだわってらっしゃいますよね?
ケイ:そうなんです。これをすると、男性が喜ぶ気がするんですよね。
杉山:はい、これはうれしいですね。というのも男性はどんな時にでも「ミッション遂行」スイッチが入る可能性があるんです。これはお酒飲み方ひとつをとってもそうなんですよ。
自分のお酒の飲み方そのものがミッションになっていて、それを邪魔されたくない気持ちが働きます。
ケイ:では私は、その男性のミッションを知らず知らずに協力していたってことですかね。
杉山:そうなんですよ。
ケイ:要するに男性は「ペースを極端に乱されたくない生き物」ってことなんでしょうか。
杉山:そうとも言えますね。自分の世界があって、それを邪魔されずに保っていたいんです。
ケイ:そう考えると、美人は男性の世界を邪魔しがちな気がします。
男性に無理難題をふっかけて振り回したりしがちじゃないですか? 無理して高いものを貢がせたり、急に「今から会いたい」とかわがまま言ったり。イメージですけど(笑)。
それって男性も喜んでいるのかと思っていましたけど、実際には「ペースを乱される」と不快に感じるのかもしれないって。
杉山:それは十分考えられますね。最初は刺激があって楽しいかもしれませんが、そのうち自分の世界を保てなくなって逃げ出したくなるでしょう。
ケイ:その点「ちょうどいいブス」は、男性の世界を邪魔しない方法を無意識にとってきているかもしれません。
杉山:ケイさんは男性に一度も浮気されたことがないと書籍の中でもおっしゃっていますよね。
ケイ:はい、すみません、いい女ぶった発言して(笑)。でも本当なんです。
杉山:ケイさんは居心地の良さを男性に与える天才なんでしょうね。相手のペースを乱さない天才というか。
ケイ:まぁ確かに男性に限らず、相手のペースを乱してまで自分の主張をするっていうことはないかもしれませんね。
杉山:ケイさんは当たり前にやっていますが、実はこれはなかなか難しいんですよ。この居心地の良さを男性は手放したくなくて、浮気をしないというのは考えられますね。
ケイ:なるほど。確かにそれはありそうですね。なんかどんどん調子こいちゃいそうです。先生、もっともっと心理学的な見方でちょうどいいブスを分析してください!
杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。
山﨑ケイさん
profile NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky
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