DJあおいの発酵女子カルテNo.83「ホラー好き女子」を分析！

CULTURE2017/08/27

一見普通に見える女子も、実はいろんなコンプレックスやプライドを持って生きています(よね？)。そのプライドの高さ故…コンプレックスの大きさ故…ちょっと「なによコイツ！」と思われるような方向に発酵してしまったのがここで紹介する女子たち。実は結構周りにいるのかも…？

　発酵女子とは？　
【ある特定の人物や周囲からよく見られたいという願望をうまく表に出せず、考え倦ねている間にそれを自らの中で消化できずに発酵させてしまった女子のこと。ストレートな感情表現を苦手とし、周囲にむけて屈折した何らかの自己アピールを送り続ける。または、一周してドストレート発言をしてしまうことも。発酵してしまうタイミングは人によって異なるが、自分に強いコンプレックスを持っていたり、理想が高い場合が多い】
そんな発酵女子の発酵菌を明らかにし、解決していくこのコーナー

DJあおいさん（以下：あ）

「さあ今回も発酵女子を分析していくわよ」

イラストレーター　ツボユリ（以下：ツ）

「よろしくお願いします！」

今回も研究者気取りでお送りしていきます

いるいる〜！　夏になるときまってホラーを見たがる女子。キャー怖〜い！といいながら叫ぶ隣にはきまって友達や彼氏や彼氏予備軍がいる…はたしてその発酵菌とは？

あ「夏になると１、２本みたくなるよね」

ツ「私ホラー苦手なんすよ」

あ「おいおい！　ホラーは娯楽だから！　キャーキャーいうのが楽しいんじゃん」

ツ「頭に映像が残って１年くらい引きずるんですよ」

あ「え〜。ガチな人は１人でみるぐらいだけどね。私もそう。怖いけど楽しい、怖いけどドキドキなんだよね」

ツ「１人とかすげぇ」

あ「ドキドキってワクワクに似てるような気がしない？」

ツ「わかりますわかります」

あ「そう。ちょっとした刺激なんだよ」

ツ「はい」

あ「刺激欲しいじゃん」

ツ「その発言、危ない女みたいですね」

あ「だって孤独な時間を過ごしがちじゃん、僕ら」

ツ「確かに」

あ「アニメとか面白系もいいんだけど、あれはポジティブなドキドキなんだよなー」

ツ「ああ！なるほど」

あ「僕らは闇から産まれたんだからさ」

ツ「はい」

あ「ネガティブなドキドキのほうがあってるんだよ。欲しくなるんだよ、そっち側が」

ツ「でもマジで私ホラー苦手なんすよ。もしかして太陽の子なんでしょうか？」

あ「とするなら私は月。危うさがあるほうが好き」

ツ「DJムーンさん…」

あ「ポジティブなドキドキじゃ足りないんだよね」

ツ「欲しがりですねぇ」

あ「もっと深くえぐってほしいんだよね…」

ツ「マジで怖くなんないんですか？」

あ「うん。だってホラーって、僕らは安全圏でみてるじゃん」

ツ「そう割り切れないんだよな〜！！」

あ「いやいや、結局いねーし！みたいな」

ツ「家帰ったらいるかもって思っちゃうんですよね」

あ「もし霊的なものがあったとしても怖いものじゃないと思うよ」

ツ「そうすか？」

あ「映画のホラーとは多分カテゴリーがまた違うよね」

ツ「そうなのかなぁ」

あ「たとえば霊的なものに自分がなったとして、知らない人のところにいく？」

ツ「あっ、行かないっすね」

あ「だろ」

ツ「ほぉ」

あ「ていうか話変わるけど夏って怪談で涼しくなるとか言うけど、涼しくなんないよね」

ツ「なんないっす」

あ「暑いもんは暑いよな。エアコン消して見てたら多分興ざめするよ」

ツ「なんなんすか、ホラー好きなんじゃないんすか！」

あ「風鈴では涼しくなんないでしょ」

ツ「まぁ実際うるさいっすよね、風鈴」

あ「そう。でもそこを！そこをわりきって感情移入するのが楽しいんだよ」

ツ「ああ！ホラーがそれなんですね！」

あ「そうそう。“こんなの嘘じゃん！”って思ったら全然楽しくないからさ」

ツ「自分から楽しみにいってるのか。ジェットコースターみたいなもんすね」

あ「だね。ホラー好きな子って現実的な冷めた面を持ってるのかもね」

ツ「そう言われてみれば」

あ「きっと、ホラーでストレス発散してるんだろうね」

ツ「そうだったのかぁ」

あ「でも、全部は満たされないんだよ。ホラーみて、でも足りない…もっとくれ！ってなるからホラーは廃れないんだよな。私たちは騙され続けたいのよ」

ツ「闇属性の闇」

あ「なんかホラー好きって闇を感じない？　天使と悪魔で言ったら悪魔寄りだよね」

ツ「たしかに」

あ「だからこういう人はドロッドロの不倫ドラマとかも大好きなんだよ」

ツ「うわっ、いきなりの現実感！！」

あ「あれもホラーじゃん、現実すぎるホラー」

ツ「現実すぎますけど、ああいうのも好きなんですね、このタイプは」

あ「そうだよ。でももうね、この闇の属性は産まれ持ったものだから」

ツ「はい」

あ「闇に産まれたものは闇で生きるしかないんだよ」

ツ「中２病っぽい感じで締めくくってますね」

あ「自分の闇の存在を、否定しちゃだめなの」