自己分析は終わりが見えない? 面接練習のコツは? 今すぐ使える就活術
今回は前回から引き続き、長年就活生を大手人気企業に送り出してきた、内定率100パーセントの就活塾「ハナマルキャリア」の代表・上田さんにインタビュー! スタートダッシュに失敗してしまった就活生のために、短期間でできる自己分析や自己PRのコツ、面接練習の方法など、今すぐに使える就活術を伝授します。
▶自己分析の完全攻略法
①そもそもなんのためにやるの?
どんな就活関連本にも書いてあるのが「自己分析」。でもこれってなんのために必要なのか、実はよくわかっていなかったりしませんか?
『自己分析をする目的は2つ。1つは業界をえらぶため。自分はどこで働くのが楽しいのか、向いているのかを知るためです。2つめは、自分のPRのため。どんなエピソードがあったか思い出して、それに基づいてアピールをしていくことが重要です』(上田さん)
だから業界を選び、そこに自分を売り込んでいく就職活動において、自己分析は必要不可欠なんですね。ではその目的がわかったところで、具体的な自己分析の方法について紹介していきます!
②どこからどこまで考えればいいの?
自己分析をしていくにあたり、一番素朴な質問がこれ。一体どこからどこまで考えればいいのでしょうか。よく自己分析をしていると、終わりが見えない、最終目的地がわからない、と思いがち。今回はスタートダッシュに乗り遅れてしまった就活生向けに、時間をかけずに自己分析を終わらせるコツを教えてもらいました。
『まず、時間軸で考えていくことが大切です。過去現在未来の3つを軸にしましょう。未来、つまり10年後、20年後どうなっていたいのか。女性だったら結婚のことも視野にいれておくといいですね。過去のこと、つまり、幼少のことを面接やESで聞かれることは少ないので、大量に時間をかける必要はありません。一番大切なことは現在です。現在、つまり大学で何をやってきたのか、振り返ってみてください。ここで思いついたエピソードを、自己PRや志望動機につなげていきましょう』(上田さん)
つまり自分の強みや長所をやみくもに上げていくのではなく、大学生活を中心に具体的なエピソードを考えていくことが最大のポイント!そこからわかる自分の強み、長所を述べるほうが説得力が増すんです。時間があれば過去、未来についても考えていけるといいですね。
→具体的なエピソードが何も思いつかない場合は…?
でもやっぱり具体的なエピソードが何も思いつかない。そんな人もいるかもしれません。アルバイトをしたことがなかったり、サークルに参加していなかったり。履歴書に書けるようなことは何もしてない。そう思ってしまう学生にむけて、アドバイスをもらいました。
『大学に通っている。それだけでネタになるようなエピソードは絶対にあるはず!たとえばゼミでの学習や、資格の勉強、授業でのグループワークで得た力など、何をしてきたか思い出してみてください』(上田さん)
面白味がなさそう、と避けている人も多いかもしれませんが、勉強関連のエピソードもありなんですね!
③時間短縮する方法は?
大学生活3年間をひたすら振り返っていくには時間がかかりますよね。エントリーシート提出締切日目前の企業も多い今からでも間に合うように自己分析を行うには、コツが必要です。
『三大質問にそって考えていくことが近道ですよ。三大質問というのは、面接やエントリーシートで聞かれる内容トップスリーってこと。自己PR、学生時代力をいれたこと、志望理由。最低でも、この3つがきちんと答えられるようにしておきましょう』(上田さん)
必ずといっていいほど聞かれるこの3つの質問。せめてこれだけはきちんと答えられるようにしておくことが大切です。
▶ESのワンポイントアドバイス
自己分析をある程度済ませたら、エントリーシートを書き始めてみましょう。受ける企業の求める人材に近いような内容を、自分のエピソードを結び付けて書いていくことがコツ!
次のページで、より具体的で細かいワンポイントアドバイスを伝授します。
①自己PRにはキャッチコピーをつけてみよう
たまに就活本などに書いてある、キャッチコピー。つけるのが難しそう、と思ってしまうのか、自己PRをいきなり文章から始める人も多いですが、ちょっと待って!
『タイトルのような感覚で最初にキャッチコピーをつけていると、パッと目を引くのでオススメです。さらに、最初に結論を持ってきていると、わかりやすくていいと思います』(上田さん)
人事の方は何十枚も、何百枚も同じような自己PRを読んでいるはず。目をひくキャッチコピーは他との差別化ができるのでおすすめです。
②マーカーや色ペンには配慮が必要
手書きの履歴書の場合、目立たせるためにマーカーをひいたり色ペンで書くこと薦めている記事や本もありますよね。もちろん、マーカーをひいて個性をアピールのも手。しかし、そこには思いやりが必要です。
『人事はたいていコピーをとってみんなでESを読みます。ですから、白黒コピーをしたときに文字が汚くなったり読みにくくならないような配慮が必要ですよ。カラーで書くと目立つのでメリットもありますが、コピーをとったときのことも考えたほうがいいです』(上田さん)
確かにマーカーを引いたりカラーペンで書くことで、コピーをしたときに文字が読みにくくなってしまったら大変ですよね。せっかく目立つようにとしたことが裏目に出てしまいます。そんな、人事の方への配慮も大切です。
③証明写真は必ずプロに撮ってもらおう
エントリーシートや履歴書に必ず必要な証明写真。
『笑顔で、明るく見えるような写真をプロに撮ってもらいましょう。駅の片隅にあるような自動でできるものはNG。大学と提携していて、少し安くしてもらえるようなカメラ屋さんもありますよ!』(上田さん)
まだ撮っていない人はなるべく早く撮りにいきましょう!一度撮ってみて、周りの人にアドバイスをもらってから、もう一度撮りにいく人も多いようです。そこの出費は惜しまないほうがいいかもしれませんね。
▶面接練習のポイント
ある程度自己PRや志望同期の内容ができたら、面接練習をしてみましょう。学歴や筆記試験の結果だけではなく、面接重視、人物重視の企業が増えてきているので、面接練習は必須!今回はハナマルキャリア流の練習方法を教えてもらいました。
『ハナマルキャリアでは、面接練習の様子をビデオで撮ります。それを後で見返すことで、客観的に自分の姿を見ることができ、改善点を見つけていくことができますよね。それを繰り返していくことで、よりよいものになっていきますよ』(上田さん)
ビデオで練習をするなら、一人でもできますね。動画として客観的に見ることで、自分でも気づけなかった話すスピードや癖など、さまざまなことに気付けるそうです。
また、友達や周りの大人にその動画を見せ、アドバイスをしてもらうこともおすすめ。ここがだめ、ここがよくない、と言ってもらうだけではなく、こうすればもっとよくなる、という改善点をもらうことが大切です。
今回は自己分析から面接練習まで、短期間でできるようなポイントを教えていただきました。スタートダッシュに乗り遅れてしまっていたとしても、これでもう大丈夫。まわりの就活生に追いつき、追い越せたと思います! 次回は女子大学生に向けて就職活動へのアドバイスをいただきました。また前回からお世話になっているハナマルキャリアの情報もお伝えします。お楽しみに!
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内定率100パーセントを誇る「ハナマルキャリア」は、『自分らしい就活をする』を合言葉にした就活塾。講師は全員キャリアコンサルタントの資格をもつプロであることが特徴的です。
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