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【監修】アートメイクとは?医療とサロンの違いや眉毛の経過、失敗例までご紹介

【監修】アートメイクとは?医療とサロンの違いや眉毛の経過、失敗例までご紹介
近年、アートメイクは芸能人やインフルエンサーを中心に流行しています。この記事では医師監修のもと、眉毛のアートメイクについて解説。タトゥーとの違いや値段、失敗しないためのポイントを解説。経過写真も載せているので施術前の参考にしてください。
この記事の監修者

東京ブランシェクリニック院長大西真代

2009年東海大学医学部卒業。大手美容クリニック院長、芸能人御用達の都内美容クリニック院長歴任。スタッフが選ぶNo.1ドクターに5年連続選出された経歴あり。2021年7月 東京ブランシェクリニック院長就任。

【医師監修】アートメイク(医療アートメイク)とは何か

アートメイクとはインクを使い、顔に直接眉毛を彫る施術のことです。

近年では芸能人やインフルエンサーを中心に眉毛のアートメイクが流行っており、インスタグラムの投稿などで症例写真を目にしたことがある人もいるでしょう。

アートメイクと聞くと、「不自然にならないかな……」と心配になる人もいるかもしれません。

しかし、現在では毛流れに沿って1本1本丁寧に彫るナチュラルな仕上がりのものが増えており、ひと目ではアートメイクとバレないほど。

眉毛に関して下記のようなお悩みを持つ方には特におすすめです。

  • 眉毛を描くのが苦手
  • 眉毛に左右差がある
  • メイクの時間を短縮したい
  • 汗などで眉メイクが落ちるのが嫌
  • すっぴんでも盛れる顔になりたい

アートメイクとタトゥー(入れ墨)の違い

アートメイクとタトゥー(入れ墨)の違いは、時間経過で消えるかどうかです。アートメイクは1~3年ほどで薄くなりますが、タトゥーは一度彫ったら消えません。

どちらも肌に直接色素を入れる施術であるにも関わらず、タトゥーが消えない理由は、彫る深さにあります。

タトゥーでは、皮膚から2mmほどのところにある真皮の深いところや皮下組織にまで針を入れるため、肌のターンオーバーでもインクが排出されません。

対してアートメイクでは、皮膚の表面からわずか0.02-0.03mmのところにある表皮と真皮の間の基底層のあたりまでしか針を通しません。

表皮はターンオーバーの影響を受けるため、インクは徐々に体外へと排出されます。それゆえアートメイクは、定期的な入れ直しが必要になるのです。

またタトゥーは麻酔なしで行いますが、アートメイクでは麻酔を使用してもらえます。そのためアートメイクのほうが、施術中の痛みが少ない傾向にあるのです。

眉毛のアートメイクには手彫りと機械の2種類がある

アートメイクには手彫りと機械彫りの2種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

手彫り機械
彫り方手動で細かく線を彫るデザインに沿って自動的に彫る
仕上がり自然な毛並み感でナチュラル自然な毛並みの再現には不向き
施術時間やや長め短い
施術料金やや高め安い

昔は機械でのアートメイクが主流だったため、「仕上がりがのっぺりとして不自然……」という悩みがありました。

しかし近年では手彫りでの施術が増えており、まるで本物の眉毛のような自然な仕上がりが実現します。

眉毛のアートメイクをするメリット・デメリット(注意点)

眉毛のアートメイクをするメリットは、いつでも綺麗な眉毛をキープできることです。

一度彫ってしまえば数年はもつため「日によって眉毛の形が違う……」なんてことが起きません。眉メイクが苦手な人は、アートメイクの楽さに驚くかもしれませんね。

しかしアートメイクには以下のようなデメリットもあるため、彫る前によく考える必要があります。

  • 眉毛の流行が変わったときに困る
  • 形が気に入らない場合がある
  • 腫れやかゆみが出る可能性がある
  • 感染症にかかる可能性がある

これらのトラブルを防ぐためには、信頼できる店舗やアーティスト(施術者)を選び、施術後の注意点などを守りましょう。感染症を防ぐには、施術後は安静にし、肌を清潔に保つことが重要です。

また後悔しないためにはカウンセリング時のすり合わせが大切。

流行の変化に対応しやすいデザインにしたり、自分の希望の形をきちんと伝えることで、施術後の「思っていた仕上がりと違った……」という失敗を防げます。

眉毛のアートメイクの流れとダウンタイムについて

アートメイクを受ける流れは以下のとおりです。

  1. カウンセリングを受ける
  2. 診察を受ける
  3. アートメイクのデザインを決める
  4. 麻酔をする
  5. 施術を受ける
  6. アフターカウンセリングを受ける

以下で詳しくご紹介します。

1.カウンセリングを受ける

施術の説明や、肌状態のチェックが行われます。施術について不明点や不安がある場合は、すべて聞いておきましょう。

2.診察を受ける

肌状態や肌質、アレルギーの有無や体質などのチェックが行われます。

3.アートメイクのデザインを決める

顔とのバランスを見ながら、ベストなデザインを決めます。自分の肌に合わせて好みの色を作ることも可能です。希望する形や色味があれば、しっかりと伝えておきましょう。

4.麻酔をする

皮膚に麻酔をします。ただし施術の痛みには個人差があるため、麻酔をしても耐えられないようであれば相談しましょう。

5.施術を受ける

アートメイクの資格保有者が施術をしてくれます。カウンセリングから施術終了までで、2時間半から3時間程度が一般的です。

6.アフターカウンセリングを受ける

施術後のアフターカウンセリングを受けます。また、初めてアートメイクをする場合は、色の定着のために2~3回の施術が必要です。

【種類別】アートメイク価格の相場と持ち

アートメイク部位ごとの価格相場と持ちは以下のとおりです。

部位価格相場デザインの持ち
眉毛2回セット:55,000~190,000円1回ごと:35000~90,000円1~2年
リップ2回セット:115,000~140,000円1回ごと:35,000~90,000円1~1年半
生え際2回セット:175,000円1回ごと:40,000~70,000円2~3年
アイライン上2回セット:65,000~105,000円1回ごと:30,000~50,000円1~2年
アイライン下2回セット60,000~80,000円1~2年
ほくろ2回セット:20,000円1回ごと:4,000~15,000円2~3年

アートメイクの価格は、クリニックやアーティスト(施術者)の技術力によってさまざま。技術力の高い人を希望する場合は、そのぶん料金も高くなります。

無理なく払える金額で、できるだけ自分の好みに合ったアーティスト(施術者)を選びましょう。

▼価格を比較して医院選びをしたい人はこちら!

【最新】眉毛のアートメイク「2D」「3D」「4D」を比較しよう

眉毛のアートメイクには、2D・3D・4Dが存在します。それぞれの特徴は以下のとおり。

種類特徴おすすめの人価格相場
2D機械で色素を入れていく費用を抑えたい、色をしっかりと入れたい2回セット:100,000~110,000円
3D手彫りで毛を1本1本描く自然な仕上がりにしたい2回セット:130,000円1回ごと:35,000~60,000円
4D2Dと3Dのミックス、3Dの毛並み感の上にパウダー状に色素を入れる自然さを保ちつつ、色も入れたい2回セット:120,000~165,000円1回ごと:35,000~60,000円

どれが合っているかは人それぞれ。カウンセリングでしっかりと話し合い、自分の希望に合うものを選びましょう。

2Dの特徴

2Dの症例写真

「2D(パウダー法)」とは、針でドット状に目頭から目尻へ濃くグラデーションを入れていく方法です。ナチュラルに仕上がるため、女性に人気。

3Dの特徴

3Dの症例写真

「3D(ストローク法)」とは、毛流れに沿って1本1本毛を描くように色を入れていく方法です。しっかりとした眉毛に仕上がるため、眉メイクをしない人や男性におすすめ。

病院によっては「毛並み」や「マイクロブレーディング」という名称になっていることもあります。

4Dの特徴

4Dの症例写真

眉毛のアートメイクの中で一般的なのが4Dと呼ばれる「パウダー+ストローク法」です。

その名のとおりはパウダー法とストローク法を合わせており、ナチュラルでありながら毛並み感のあるリアルな眉毛に近づけられます。

病院によっては「ミックス」「オーダーメイド」「オリジナル」などの名称がついています。

眉毛のアートメイク後、生えてくる自眉の手入れや化粧はどうする?

眉毛のアートメイク後に生えてきた自眉毛は、アートメイクの形に合わせてお手入れします。

アートメイクからはみ出た眉毛はカットし、ライン外に生えてきた毛は眉用のシェーバーや剃刀を使いましょう。毛抜きは肌への負担が大きいため、おすすめしません。

アートメイク後に眉が生えるのが嫌で、全部剃ろうとする人もいますが、おすすめしません。アートメイクはもとの眉毛を活かしてデザインしているため、もともと生えている眉毛を剃ると不自然になる場合があります。

自眉毛のお手入れで、レーザー脱毛をお考えの人もいるかもしれません。しかしほとんどのクリニックでは、眉周りの脱毛は不可です。

眉周りの脱毛を希望する場合は、どこまで対応してもらえるのか、事前に問い合わせておくと良いでしょう。

アートメイク後の眉化粧は、物足りない部分のみ描き足す程度でOKです。技術力の高いところで施術をしてもらえば、ほぼ化粧をする必要はないでしょう。

ただし眉化粧をするのは、施術後1週間が経過してから。施術直後は色が抜けやすいため、できるだけ触らないことが大切です。

施術後いつから眉の化粧がOKかは、肌の状態などによって異なる場合も。必ずクリニックで確認しておきましょう。

眉毛のアートメイク経過

眉毛のアートメイクの経過は以下の通りです。

眉毛のアートメイクの経過写真

1回目の施術から3ヶ月経つと、色が抜けてきているのが分かります。初めてアートメイクをする場合は色の定着しにくいためです。

2回目の施術を受けることで、持ちが良くなるでしょう。

アートメイクに失敗したら?具体例と対処法

綺麗な眉毛を作れるアートメイクですが、失敗することもあるため注意が必要です。アートメイクの失敗パターン3つと、それぞれの対処法を解説します。

デザインが気に入らない

完成したアートメイクのデザインが気に入らない場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。状況に応じて、アートメイクの修正や除去を行ってくれます。

ただしアートメイクの除去は、時間もお金もかかるもの。また除去よりも修正のほうが綺麗な仕上がりになるため、どちらを選ぶかよく考えて決めましょう。

デザインの失敗を防ぐためには、カウンセリングをしっかりと行うのが大切。自分の希望通りのデザインになるまで相談し、納得の上で施術を受ければ、デザイン面での失敗は減らせます。

また、施術者の技術力があるかどうかも重要です。施術写真や口コミを事前にチェックしておき、自分好みのデザインか確認しておきましょう。

肌トラブルが起きた

アートメイク後にかゆみやかぶれ、化膿などの肌トラブルが起きた場合は、すぐにクリニックへ相談しましょう。症状を確認した上で、適切な対応をしてくれます。

アートメイク後の肌トラブルを防ぐには、アフターフォローのきちんとしているクリニックを選ぶのが大切。

施術後の過ごし方や注意点の説明が丁寧で、経過観察もきちんとしてくれるクリニックなら、肌トラブルが起きる可能性は低いでしょう。

また肌トラブルは、無免許の違法サロンでよく聞くもの。技術面でも衛生面でも信頼できるクリニックを探すことも大切です。

アートメイクが変色した

アートメイクは、経年劣化により変色する場合もあります。タトゥーも同様ですが、インクを使用している以上、時間の経過に伴う変色は仕方ありません。

もしアートメイクが変色してしまった場合は、クリニックで修正をしてもらいましょう。補色のインクを足すことで、変色は目立たなくなります。

アートメイクの変色をできるだけ防ぐには、技術力の高いクリニックを選ぶことも大切です。技術力の高いクリニックでは、変色の起きにくい調合をしてくれます。

無資格者が施術する違法サロンに注意!

アートメイクをする際には、無資格者が施術する違法サロンを選ばないよう注意が必要です。アートメイクは、無免許での施術は不可となっています。

無免許での施術が不可の理由は、アートメイクが医療行為に分類されているから。医師または看護師免許を持っていない人が施術をすると、医師法に違反することになるのです。

アートメイクは、肌に針を刺して色素を入れる行為。正しい知識を持たない人が施術をすると、失敗や感染症などのトラブルが起こる恐れがあります。

アートメイクはリスクのある行為ゆえに、医療行為に分類されているもの。施術後に後悔しないためにも、資格をきちんと保有しているクリニックで施術を受けましょう。

▼眉毛アートメイクのアフターケアについて詳しく知りたい人はこちら!

流行のアートメイクで普段のメイク時間を短縮しよう

近年流行のアートメイクは、メイクの時間を短縮できて便利。毎日の化粧が面倒な人は、ぜひ取り入れてみてください。

アートメイクをすると日々の時間に余裕ができるだけでなく、すっぴんでも顔立ちがはっきりとする傾向に。ノーメイクでも盛れる顔を目指す人にとっても、アートメイクは役立ちますよ♡

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