ファントム・ダンテル:レースの芸術性を讃えた唯一無二のロールス・ロイスを公開

Rolls-Royce Motor Cars Limited
2025年7月3日、グッドウッド、ウエスト・サセックス
・ロールス・ロイス、世界でたった1台の「ファントム・ダンテル(Phantom Dantelle)」を公開
・手作業によるクチュールレースから着想を得たオリジナルのデザインテーマ
・ギャラリーの刺繍は、8つの技法を駆使した16万以上ものステッチで構成
・繊細なレースを模したアートワークは、ギャラリーからリアシートの刺繍にまで広がる
・花のコーチライン・モチーフ、ローズゴールドのスピリット・オブ・エクスタシーをあしらったビスポークのツートーン仕上げ
・ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイが手掛けた特別な一台
「私たちは常々、車のコミッションにおけるインスピレーションはあらゆるところに存在する、とお伝えしています。20年以上にわたり、お客様たちがこのことを証明し続けてくれています。プライベート・オフィス・ドバイを通して製作されたこの圧倒的な存在感を放つファントム・ダンテルは、世界有数のオートクチュールのアトリエで用いられる、上質な手仕事によるレースへのオマージュです。刺繍という表現手法を用い、この繊細な素材をロールス・ロイスの最高峰モデルへと昇華させました。その際立つ個性、美しさ、そしてクラフツマンシップは、まさにオートクチュールの真髄を体現した一台といえるでしょう」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ プライベート・オフィス・ドバイ・デザイナー
ミシェル・ラスビー
ロールス・ロイスは、世界に一台だけのファントム・ダンテルを発表しました。中東のあるお客様がお父様への贈り物としてつくられたもので、この非常に個人的なプロジェクトはロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイを通して実現されました。
この繊細でエレガントなコミッションのインスピレーションとなったのは、一枚のクチュールレースでした。その生地は、希少なリバー織機で織られたもので、立体的な花のモチーフと真珠のような柔らかなディテールがあしらわれています。繊細なテクスチャーと優しい色合いが、インテリアとエクステリア両方のデザインの基盤となっています。
インテリア・スイート:レースにインスピレーションを得た優美な刺繍
ファントム独自のギャラリーは、フロントのフェイシア全体にわたって広がり、ビスポークのアートワークを飾るために特別に設計されています。この唯一無二のファントム・ダンテルのために、ビスポークのデザイナーたちはクチュールレースにインスパイアされたフローラルパターンをつくり出しました。刺繍には、複数のステッチ技法、糸の密度、ローズゴールド、サンライズ、オートミールといった色調を重ね合わせ、花びらやシダ、レースの質感が繊細に表現されています。
フィリグリーのレースのようなベースは、トリプルランステッチによって形成され、メッシュ構造が形づくられています。その上に、シルクのような柔らかな光沢をもつ花のデザインがサテンステッチで描かれ、さらに、クチュールレースにあしらわれていた真珠を思わせるディテールが、光を捉えて繊細な深みを生み出す立体的なアクセントとして加えられています。このアートピースは、計16万針を超えるステッチによって仕上げられています。
リアシートの間に設けられたウォーターフォール・セクションは、花のテーマを引継ぎ、ギャラリーにデザインされた植物のディテールを反映した繊細な刺繍が施されています。この刺繍は約7万針で構成されています。スピーカーグリルはローズゴールドで仕上げられ、刺繍のトーンをさりげなく引き立てます。
「ギャラリーと後部のウォーターフォールの刺繍のディテールは非常に複雑で、真珠のように柔らかな光沢を捉えるようにデザインされています。車両の周りを移動する際や、走行中に日差しが移ろうたびに光を捉え、まるでレッドカーペットでフラッシュを浴びてきらめくクチュールドレスのようです。それは完全に静止しているものに驚くべき動きと視覚的演出をもたらします」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ インテリア・トリム・センター
ブライエニー・ダドリー
インテリアは、サンライズとグレース・ホワイトのレザー、フロントとリアのヘッドレストに刺繍で施された「RR」のモノグラム、そしてピアノ・ホワイトのベニアで仕上げられています。
エクステリア・コーチワーク:ビスポークの色合いと手描きの装飾
ファントム・ダンテルのエクステリアは、ビスポークのツートーン仕上げで表現されています。ボディ下部はクリスタルのアークティック・ホワイト仕上げ、上部はクリスタルのパレ・ネマスカ・ドーン仕上げで、これはこのコミッションの依頼主専用のカラーとなります。ダブル・コーチラインはサンライズで描かれ、手描きのモチーフとして真珠の「実」を持つ葉の枝があしらわれ、インテリアに込められたアートワークのテーマとも呼応しています。
ファントム・ダンテルには、全面ポリッシュ仕上げの22インチのディスク・ホイールが装備されており、センター部分はボディと同色、センター・ピンストライプにはアークティック・ホワイトが採用されています。ポリッシュ仕上げのパンテオン・グリルにはローズゴールドのスピリット・オブ・エクスタシーが冠され、刻印入りのトレッドプレートにも、同じくローズゴールドが用いられています。
ファントム・ダンテル:プライベート・オフィス・ドバイによるコミッション
ファントム・ダンテルは、ロールス・ロイスのプライベート・オフィス・ドバイを通じてお客様が個人的に依頼した一台です。この招待制のスペースは、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの雰囲気を提供しながら、特別な体験を地域のお客様のもとに届けるものです。
プライベート・オフィス・ドバイでは、お客様がロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーやクライアント・エクスペリエンス・マネージャーと直接連携しながら、プライベート・オフィスの静かで快適な空間で、ご自身のビスポーク作品を確認し、話し合いながら、特別な一台をオーダーすることができます。
以上
ロールス・ロイス・モーター・カーズ
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、真のラグジュアリー自動車のメーカーであり、 世界で最も高い評価と敬愛を受ける、手作業による魅力的なビスポーク製品を世界中のお客様のために製造しています。
英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスには、2,500名以上の従業員が勤務しています。ホーム・オブ・ロールス・ロイスには、グローバル本社のほか、センター・オブ・ラグジュアリー・マニュファクチャリング・エクセレンスが設置され、世界で唯一、ロールス・ロイスの自動車のデザイン、開発、手作業による緻密な製作が行われています。London School of Economics & Political Scienceの独自調査によると、2003年にグッドウッドでの生産を開始して以来、ロールス・ロイスは英国経済に40億ポンド以上を貢献し、毎年5億ポンド以上の経済価値を生み出していることが確認されています。
ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するROLLS-ROYCE PLC(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社で、関連はありません。
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