【ZEROBASEONE】青春のすべてを捧げた2時間50分― 「Here I Am」から「ICONIK」へと続く物語

Kazumi Watanabe ©WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
グローバルボーイズグループデビュープロジェクト『BOYS PLANET』から誕生した9人組グローバルボーイズグループ・ZEROBASEONEのワールドツアー日本公演「2025 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] IN SAITAMA」が、10月29日(水)・30日(木)にさいたまスーパーアリーナ[スタジアムモード]で開催されました。日本で初めて立つSSAの大舞台で、9人はさらにスケールアップしたパフォーマンスを披露。2日目の公演では、日本のZEROSEへまっすぐな愛を届ける感動的な瞬間もあり、会場中が温かい感情に包まれました。ZEROBASEONEとZEROSEが一緒に刻んだ特別な夜を、たっぷりレポートします!
アイコニックな幕開け――ドキドキ仕掛け全開の序盤戦
会場が暗転すると、モニターに一筋の光が走り、期待を煽るようにVCRがスタート。
メインステージのモニターが二つに割れるとともに、火花が舞い、ZEROBASEONEの9人が姿を現します。

オープニングを飾ったのは、韓国の音楽番組で6回連続1位を獲得し、見事グランドスラムを達成した「ICONIK (Japanese ver.)」。タイトル通り、堂々とした存在感でステージの最初の一歩を踏み出します。キレのあるダンサー陣とのシンクロダンスに、会場は一瞬で熱を帯びました。

続く「Road Movie」では、ソク・マシューのアクロバットからスタート。優雅さとパワーを兼ね備えた動きが視線を奪い、会場に感嘆の声が響きます。

「SLAM DUNK」では花道を通ってセンターステージへ移動し、ダンスブレイクで一気にボルテージが上昇。パク・ゴヌクがジャケットを脱ぎ、鍛え上げられた筋肉を大胆に見せると、客席からは悲鳴に近い歓声が沸き起こりました。
続く、メンバー一人ひとりの挨拶でも「ZEROSEのリアコです!」と宣言し、ひと際大きな歓声に包まれます。

ソン・ハンビンは「赤毛のアンちゃん、いや赤毛のハンちゃんです。みんなのために赤く染めました!」と可愛さ全開のコメントを披露。
キム・ジウンの「君と結婚したいんだけど、してくれる?」というプロポーズには、会場中の心が撃ち抜かれました。

その後、メンバーは昨日の公演を振り返ったり、ソク・マシューのソロダンスを“おかわり”したりと、序盤からサービス精神旺盛に盛り上げてくれました。ZEROSEの期待を一瞬たりとも緩ませることなく、会場のボルテージはどんどん上昇していきます。
花道やセンターステージを駆使しながら「GOOD SO BAD (Japanese ver.)」「SWEAT」を続けて披露。会場中が幸せな空気に包まれる時間が流れていきました。
色気と表現力が炸裂!多彩なステージ演出
VCRを挟んで始まった「Lovesick Game」。黒を基調とした大胆な衣装にチェンジし、椅子を使ったパフォーマンスで“大人のZEROBASEONE”を表現。

リッキーがワインを腕に垂らし、それをそっと舐める演出には客席から悲鳴が。どこか危険な色気で、一気に会場を沸騰させます。

続く「Dear ECLIPSE」では赤のタイを使ったセクシーなダンスを披露。ただステージを歩くだけでも“圧倒的美”が伝わってくる、そんな空気を放ちます。
「Devil Game」では雰囲気が一変。真っ赤な照明に照らされながら、攻撃的なダンスで再び会場を熱く染め上げました。

「CRUSH (Japanese ver.)」では、キム・テレの圧巻の歌声、ジャン・ハオのしなやかなダンス、会場中の掛け声がひとつになり、最高の一体感に。

その後のMCでは、リッキーの“ワイン演出”が盛り上がり、メンバーから“おかわり”のリクエストを受けて今度は水で再現。先ほどの色気から一転、ダブルピースで可愛さ全開バージョンを披露し、またも歓声が起こります。
そして、ミニゲームのコーナーへ。キーワードの「セクシー」にあわせて、ひとりずつリレー形式につないでポージング。最後のパク・ゴヌクは9連続ポーズでZEROSEをノックアウト。
さらに、“日本の流行語を学ぶ時間”では、「エッホエッホ」「メロい」という言葉に挑戦。ぎこちなささえ愛おしい全員の可愛さに、会場は爆笑&悶絶! ステージと客席の距離がぐっと近づいた瞬間でした。
その後も、「エッホエッホ」を気に入ったメンバーは、ステージ上を移動する際に何度も「エッホエッホ」と移動し、あまりの可愛さに客席からは歓声と笑い声が止まりませんでした。

振り幅全開!しっとりからハードまで、魅力が止まらない後半戦
ユニット曲「Long Way Back」では、キム・ジウン、ジャン・ハオ、キム・テレ、リッキーが雨の演出のなか、しっとりと歌い上げます。繊細な表現力で感情を大きく揺さぶり、会場を切ない余韻で包み込みました。

一転して「EXTRA」では、ソン・ハンビン、ソク・マシュー、キム・ギュビン、パク・ゴヌクがボクシングがコンセプトの激しいパフォーマンスを披露。リングを再現したステージで、パンチの動作を振り付けに落とし込み、力強いエネルギーを放つ演出で会場を圧倒します。
9人全員がステージに揃うと、「KILL THE ROMEO」「New Kidz on the Block」「Kidz Zone」「Goosebumps」「Dumb」と、キュートからハードまで自在に魅力を変化させる後半戦。
ジャン・ハオの「コンサートのなかで一番盛り上がるパートをお見せしました!」の一言通り、息つく暇もない熱気が続きました。
カメラを探すゲームでも大盛り上がり!まず、キム・テレとジャン・ハオは余裕の成功を見せ、リッキーもクールに決めて会場を沸かせます。一方キム・ジウンは苦戦しながらも愛らしいリアクションでZEROSEの心をつかんでいました。
その後、メンバーを入れ替えて再チャレンジへ。キム・ギュビン&パク・ゴヌクの番ではペンライトが赤色に染まり、カメラのランプが見えない難易度アップバージョンに挑戦。見事パク・ゴヌクが成功し、メンバーから「さすがアイドル!」と称賛が飛び交う、笑顔溢れる時間となりました。
原点から未来へ――想いがつながるクライマックス
バラード曲「I Know U Know」では、流星が降るような演出とともに、切なくも力強い歌声が響き渡ります。曲が終わると、会場は温かい拍手に包まれました。

続く「HANA」では、花畑のような光に包まれ、肩を寄せあうメンバー。一言一言を噛みしめるように歌う姿が印象的でした。

「Here I Am」では、ZEROBASEONEの原点に立ち返り、「Star Eyes」ではサインボールが飛び交い、銀テープが舞って華やかな本編ラストを飾りました。

最後のパフォーマンスが終わり、ステージが暗転するとすぐに客席からは全力のアンコールが響き渡ります。
日本語で伝えた“ありがとう”、感動のアンコール
アンコールでは、ツアーグッズを身につけた可愛い姿で「ゆらゆら -運命の花-」を披露。「NOW OR NEVER」「Firework」と続き、会場中が笑顔に包まれたままエンディングへ。

最後のMCでは、メンバー全員が日本語で想いを伝えます。
キム・ギュビン「ZEROSE!今日お見せしたパフォーマンスや僕たちの姿を永遠に覚えていてほしいです。そして、辛いときに1番最初に思い浮かぶのが僕だったらいいなと思います。大好き。あなたのすきぴは誰ですか?」
キム・ジウン「今日、特に君が一緒に歌ってくれる歌声が僕の心をもっと響かせてくれたよ。多分わからないと思うけど、ステージの裏では泣きそうになったこともあるし、本当にありがとう。君も愛されるために生まれた人だし、これからももっと僕が愛してあげる。だから、ずっとずっとそばにいてね」
ソク・マシュー「ここがZEROBASEONEのツアー会場のなかで1番大きい場所なのを知ってますか?2年前にこれが僕たちの未来だと知ってたら、僕は信じなかったけど今ここに僕たちが立っています。ただの夢でしかないと思ってなかったことが現実になったので、僕はみなさんの夢も叶えられると伝えたかったです。みなさんの夢は、もう目の前に近づいています。それに向かって手を伸ばしていってください。どんな状況でもZEROBASEONEは、ZEROSEのために存在します。初めての一歩はいつも怖いけど、ZEROSEが僕たちの希望であるように、僕たちもZEROSEの勇気であるように頑張ります。愛してます」
ハン・ユジン「こんなにきれいなところでこんなにZEROSEと一緒に楽しい時間を過ごせたことが本当に幸せでしたし、感謝しています。これからも一緒に末永く付き合っていってもらえるとうれしいです。ありがとうございます」
ジャン・ハオ「2日間、一緒にいてくれて本当にありがとうございます!こんなに大きな会場を埋めてくれてすごく感動します。これからもZEROSEのために努力するハオになります!みなさん、今日僕は可愛いでしたか?ZEROSEも可愛い」
ソン・ハンビン「ZEROSEのみなさん、今日は楽しかったですか?ありがとうございます。ZEROSEのみなさんのおかげで、僕たちも本当に楽しかったです。埼玉での2日間は僕の大切な思い出となりました。だから、応援してくれるファンのみなさんにこれからもかっこいい姿をたくさんお見せしたいと思いました。ありがとうございました!」
キム・テレ「ZEROSE、日本の大きな会場で一緒に楽しんでくれてありがとう。僕が歌い続ける理由はZEROSEのためだよ。僕は歌が上手い人が大好きなんだけど、だから君が大好きなんだと思う。今日は本当にありがとう」
リッキー「こんなに大きな会場でできて幸せでした。このまま終わるのは悲しいからまた来ますね」
パク・ゴヌク「ZEROSEのみなさんのおかげで2日目の今日の公演も無事に締めくくりました。2日間でもらったエナジーと愛情で、今年の残りをもっと頑張ろうと思います。たくさん愛を送っていただき、ありがとうございました!この瞬間が永遠であればいいなと思います。愛してます」
そして、キム・ジウンはキム・テレと共に東方神起の「Love In The Ice」を、ソン・ハンビンは「僕が昨日の感想のときに、かっこいい歌声で歌い続けると言いましたが、今回も少しだけ準備しました」と言い、back numberの「ハッピーエンド」をアカペラで熱唱。美しい歌声が響き渡り、歓声と拍手が巻き起こりました。

うさぎのリュックで可愛い姿を見せたハン・ユジン、その真似をして笑いを取るジャン・ハオ――。最後の最後まで、ZEROSEの心を離しません。
ラストは「BLUE (Japanese ver.)」。
今日一番の掛け声が会場いっぱいに響き渡り、メンバーは全方向へ挨拶しながら笑顔でステージをあとにしました。

編集後記
ZEROBASEONEとZEROSEが一緒に作り上げた約2時間50分は、そのすべてが“青春の輝き”のような時間でした。
大人の色気、可愛さ、情熱、そしてまっすぐな愛。デビューから今まで駆け抜けてきた9人の軌跡が、この日のステージに濃縮されていました。
まだまだ走り続けるZEROBASEONE。そのまっすぐな情熱と進化し続ける姿に、これからも目が離せません。

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