【杉野遥亮】初主演ドラマに潜入!現場でしか見られないオフショット多数♡前編
Check!01
僕の極悪な一面は、
自分の好みを人に共有しがちなところ
――連ドラ初主演の意気込みを教えて下さい。
いいことなのか悪いことなのかわかんないんですけど、主演ということはあまり意識していないです。普段よりも周りを見渡せるから考えなくちゃいけないこととか、気を遣わなきゃいけないことはたくさんあり、その分気を張るのはもちろんあります。でもそれ以外の作品を作る上で中枢として自分はちゃんと機能しなきゃいけないというプレッシャーもあります。欲もそこまでないというか……。もちろん嬉しいですけど、今まで通りやってきたことをやって、あとは他の人よりちょっと寝る時間が少ないくらいかな(笑)。
――今回は「極悪杉野」が見られるということですが、極悪さを出すために意識してることはありますか?
監督も言ってくれたんですけど、僕がこの詐欺をやる人側の気持ちに寄り添えないと、もう作品始まらないんです。この作品をやる上で、詐欺ってそんな悪いことなの?って意識がないといけなくて。僕は原案の書籍の著者である鈴木大介さんの本も読んで、衣装や髪型も含めて誠実がどんどん進化していく過程を丁寧に細かく作っていきたいと思い、何度も何度も話し合いました。そういう打ち合わせにも初めて参加したし、前段階で監督やプロデューサーさんと話し合って、考えを共有できたことが1番大事だったと思います。
共演の若林拓也(左)くんと。
――杉野くんが思う、自分の極悪な一面はどこですか?
自分の好みを人に共有しがちなところかな。自分がいいと思ったものを人に押し付けちゃうとこあります。例えば蒙古タンメン(笑)。だって僕、何人と一緒に行ったんだろうってくらい事務所のマネージャーさんを蒙古タンメンに連れてってます。もう、5、6人と一緒に行ってますね(笑)。
――役柄と杉野くんが似ているところはありますか?
最初は共感でした。誠実が抱えている苦しみや苦悩は僕も想像できるし理解できるな~って。だから今は自分自身が誠実になれている気がします。清宮や他のメンバーのことをちゃんとそこに生きてる人として見られているんです。
――アクションシーンの撮影もありましたが、やってみてどうでしたか?
このシーンは物語の後半なので、勢いやぶつかり合いを大切にしたいなと思います。それはなんとなく段取りで掴めた気がして、いいシーンになったんじゃないかなと思います。このアクションシーンも含めて物語の順番通りに撮影しないことも多いので、シーンとシーンの間には何があったのか、台本上に書いてあることを想像しながら演じていくのが難しいです。
Check!02
撮影中は、地元のおじさんと
居酒屋で奢り合いっこ♡
――ここ最近のマイブームはですか?
歩くこと。移動もちょっとした距離なら歩こうって思います。電車やタクシー使わないでいこうっていう心変わりですかね。特にこの作品の撮影現場は割と田舎だから1人でふらっと歩くのが楽しいです。撮影期間中は近場で飲みにも行きました。で、おじさんや女のコとかにめっちゃ話しかけられました(笑)。
――どんなお話をしたんですか?
居酒屋で隣の席になったおじさんは僕のこと知ってるのかな?って思っていたら、「ちょうど火曜サプライズみてたんですよ」って言ってくれて。「ありがとうございます!」って言って、僕がおじさんの分を奢って、おじさんが僕の分を奢るという奢り合いっこしました。(笑)。お互いの金額は結構違って、おじさんの方がそりゃあ高かったけど「奢る〜」って言われて「だったら交換しましょう」って(笑)。楽しかったです! ずっと1人で色々喋りかけてくれました。
――女のコのファンとは何を話したんですか?
色々な方が集まってきちゃってどんどんどん大行列みたいになったんです。その時に「めっちゃファンなんです」って言ってくれた方がいて、「松坂桃李さんの次に好きなんです」って言われて(笑)。「こないだ LDK出てましたよね? LDKでは横浜くんの方が好きなんですけど」って。ちょっと悲しかったです(笑)。お店の迷惑になるのでそこでもう帰りました。
Check!03
演技をするお仕事がある
それが僕の原動力
共演の前野朋哉さん(左)と。
――杉野くんが毎日頑張ろうと思える元気の源は何ですか?
こうやって演技をする仕事があることが1番かもしれないです。やっぱり現場に来ることでちゃんとギラつける。ちゃんとみんなでいい作品を作ろう、上に登ろうって思える。ちょっと特殊な世界ですけど活力になってます。続編とかが出来たらいいな~と思っているので、その時はまた取材に来て下さい。
――俳優としての今後の抱負をお願いします。
今回の作品ってすごくメッセージ性があると思うんです。回を追っていくごとにだんだん誠が抱えてる思いや、みんなが詐欺をしている理由、それぞれの思いが見えてきて、素敵だなって感じています。僕はプロデューサーさんと監督さんとの衣装合わせより前の打ち合わせから参加させて頂き、最初はそこに乗っかる気持ちだったんです。でも今は自分の悔しい思いや、社会に対して思うことを俳優として、この役を通して表現できたらいいなと思います。次はこんな役に挑戦したいというよりは、この作品の続編をやりたいですね。続けばいいな~って。初連ドラ主演作品に続編ができたらかっこいいですよね。そう思うくらいすごい丁寧に演じさせてもらってますし、またこの作品のスタッフさんと再会できたらなって1番に思います。
――この作品を通して何を伝えたいですか?
結構てんこ盛りですからね。詐欺エンタテインメントでもあり、ブラックコメディーでもあり、社会派のドラマでもあり。結果見てくれる方が楽しんでくれるのが1番ですけど……。今の社会の体制や、それが原因で日々生き苦しくなっている人の存在とか、誠みたいな思いを語ってる人って僕の周りにもいるんですよ。その仕事では自分が輝けないって思っていたりとか。それは社会に対する文句かもしれないけど、詐欺がいいとか悪いとかそういうところじゃなくて、そこを懸命に生きた人たちの物語をドラマという形で見て欲しいなと思います。これを見て明日を生きる活力になったら嬉しいです。