【村重杏奈】“夢をあきらめない”が家族のテーマ!アイドル時代から振り返る「家族との関係」
超ポジティブな陽キャを武器に、さまざまなメディアで活躍中の村重杏奈さんがRayに登場♡ 今回は、父は日本人、母がロシア人のハーフタレントで4きょうだいの長女である村重さんの「家族との関係」をフカボリします。意外と知られていないルーツを探れば、人気の理由がわかるはず!
村重杏奈のルーツが知りたい♡
今をときめく村重杏奈さんの、意外と知られていない家族との関係をフカボリしながら、そのルーツを探ってみました!
これを読めば、村重杏奈さんが人気の理由もわかるはず。
Point村重一家ってこんな家族♡
ひとことで表すなら、とにかく子ども優先!パパとママは子どもたちが大好きすぎて、それが私たちにもすごく伝わってくるんです。
とくにアクションを起こさなくても思いが強すぎるから、生きているだけで愛してくれている……って思えて自然と自己肯定感が上がるんです。
きょうだい構成は村重が長女で、次女のマリア、三女のエリカ、長男のしょうまと続くんですけど、それぞれにやりたいことは全部やらせてもらっていました。
というのもうちの家族は“夢をあきらめない”をテーマにしてるから!
パパが昔、夢がなかったぶん子どもたちにはなにかを一生懸命追いかける気持ちや、ひたすら夢に向かってがんばる熱意を持ってほしいみたいなんですよね。そのためにパパとママはずっと必死に働いてくれていました。
あと、食卓を囲むのは絶対に家族がそろってから……というのが村重家のルール。
子どものときは早く帰らなきゃってことが少しプレッシャーだったけど、そのおかげで家族との距離感がオトナになっても圧倒的に近いので、今となってはいいルールだと思います♡
まずは【家族紹介】から♡
パパ
パパは男というより、漢!!弱いところは決して家族に見せない日本のお父さんって感じの人。
子どもたちの夢を叶えるために仕事を3つかけもちしていたときがあったんですけど、徹夜続きでも「眠い」とか言わないんです。そのぐらい力強くて、たくましくて、背中で語るタイプ……その名も、公亮♡
ただ私がオトナになってからはLINEしないとすぐ落ち込んじゃうんです(笑)。頼りがいはあいかわらずあるけど、意外と可愛いんですよ〜。
ママ
村重家でいちばんのプリンセスがママ♡ しっかり者のようでいて、抜けてるし、かなりのド天然です。私たち三姉妹の破天荒さは、絶対にママゆずりですね(笑)。
パパが人前でイチャイチャするタイプじゃないので、村重がママの彼氏役というか……。実家に帰るとゼロ距離で横にいながらスリスリベタベタしてくるので、村重がヨシヨシしてあげてます♡
いつまでも可愛くて素直でやさしくて、ママは永遠にほっとけない存在ですね!
次女・マリアさん
村重の6才下のマリアは、なんていうか……変(笑)。戦国武将に恋をしているヲタクで、とにかく早口!
よく「私は可愛いし、幸せになるべき♡ さぁ、織田信長はどこですかー?」とか言っちゃってるし、自己肯定感は三姉妹でいちばん高いと思います。
それにやたら偏食で、白米ばかり食べているところも変わってます(笑)。性格的には男気が強くて、たくましい!私が落ち込んでるとケツを叩いてくれるので、頼りになります♡
三女・エリカさん
エリカは8才下なんですけど、世間体を超気にするし、打たれ弱い現代っ子。三姉妹でいちばんなよなよしてますね。
村重とマリアが強いので、エリカに「この先どうするの?」とか言った日には「どうしよう〜」ってごはん食べながら泣いちゃうタイプ(笑)。
性格があまりにも真逆なのでイライラすることもあるけど、最終的には守ってあげたくなるんですよね。LINEもマリアとは単発的だけど、エリカとは長文でやり取りしあってる仲です♡
長男・しょうまくん
3人の姉たちから「女を泣かせる男がいちばんダサい」と言われ続けているので、今、8才のしょうまはめっちゃやさしいし、女のコに弱いです(笑)。
でも、その中にもちゃんと男らしさはあって、私が落ち込んでいると抱きしめて頭をポンポンってするんですよ♡
まわりの女のコにも同じように接しているからすでにモテまくっていて大変です(笑)。ほめ言葉もサラッと言えちゃうし、おしゃべりも上手だし……こりゃ将来有望でしかないです!
生まれてから現在までのおハナシ
Check!アイドルの道を歩きだした13才。ママの猛反対を説得したのはパパ
村重は小さいころから元気いっぱいだったんですけど、小学校に上がってからはわんぱくさが二郎系並みに増し増しになって毎日のようにケガをして家に帰っていました。
だからママとおばあちゃんに大きなため息をつかれながら「このコ、お嫁に行けない……」なんてすごい不安がられちゃってました(笑)。
そんな村重ですが、13才のときHKT48のオーディションに合格したわけですよ。わんぱく小僧からアイドルに!ただ、大学に進学して安定した道を進んでほしかったママからしたらアイドルの道は圧倒的に大反対でした。
大学に行かせるために勉強をいっぱいさせたし、お金も貯めていたし、なにより13才で娘が実家を離れるなんて無理……って感じでした。
でもパパが「おまえはなにも考えずにダンスと歌の練習だけしときなさい。パパがママを説得するから」と言ってくれたんです。
夢があるってことはすばらしいんだってパパが力説してくれたおかげで、それならママも全力で応援しよう……って気持ちを切り替えてくれました。
でも当時の村重はまだ13才だったし、パパが説得してくれたことにありがたみを感じるというより“やったー、福岡に行ける!”って思いのほうが大きかったです、正直(笑)。
ただ2人からの約束事として「やるからには本気でがんばってきてください、中途半端にはするな」と言われて。この言葉がのちに村重を苦しめるというか……大変なことにつながっていきます(笑)。
Check!アイドルをやめようとしたときの両親からの厳しい言葉は忘れない
大変なことというのが、村重が18才か19才のとき。アイドルをやめると決めて1回福岡から実家のある山口に荷物をまとめて帰ってきたんです。
卒業公演もしなくていいし、辞退するって形で公式の文章を出してもらうだけでいいって覚悟も決めてたし、自分的にはとにかく大決心をして帰ってきたんですけど、まさかの家に入れてもらえなくて……。
パパとママに「アイドルとしてちゃんと惜しまれる人になって卒業しないと家には入れません」的なことを言われたときは“信じられない、この親!!”ってなりました(笑)。
実際、1~2時間外に立たされたあと、さすがにママがかわいそうだからってベッドを使わせてくれて次の日の始発で帰らされました。
パパとママから大きな愛を感じて育ってきたし、一生懸命泣いたら許してくれるだろうと思っていたので、そのときの厳しい2人には本当にビックリしたし、腹も立ちました。
でもあのとき簡単に家に入れてもらって、アイドルをやめることを許してもらってたら確実に村重はこの世界には残っていなかったので、あれがターニングポイントだったと思います。
そこからは実家に居場所がないからがんばるしかない……みたいなどんよりとした気持ちでアイドルをやってたんですけど、いろいろ吹っ切れて22才ぐらいで村重の存在が認められはじめたとき、パパとママが言ってたことってこういうことなのかなってわかった気がしました。
そのあと23才でパパに「卒業しようと思う」と話したときは納得してもらえたし、そこで和解できた感じもしました。
Check!反抗期も暗黒期もあったけど、だからこそ今の村重がいる
家族ラブ♡ な村重にも反抗期がめっちゃありました。15才から始まって22才ぐらいまで、アイドル時代はずーっと反抗しっぱなし。
だからアイドルとしての結果が出ないことに焦りを感じても親に弱みは見せなかったし、相談もしなかった。がんばってって送り出してもらってるからこそプレッシャーもあったし、ネガティブな話を親にできないって思ってたんです。
当時、仕事は週に2回ぐらい劇場公演があるだけだったのに「忙しくて実家には帰れない」ってウソまでついてました。女のコたちの中でもまれたり、総選挙で自分の順位を決められたりするうちに、性格もどんどん変わっちゃって、すごいとがってた時期もありました。
それこそが私の暗黒期……。親になんか頼らない、自分でなんとかするって思いながら生きてたときは、自分のことも大嫌いでした。
それらを乗り越えるのは大変だったけど、いい意味で自分に期待しなくなったとき、負のループから抜け出せたんですよね。
それこそ22才のとき、アイドルとしてこんなに芽が出ないって逆にめずらしいし、なぜ自分は人気がないんだと考えたとき“おもしろすぎるからだ!”って気づいちゃったんです(笑)。
村重は主役にはなれないけどおもしろさやずるがしこさはあるんだって思ったら、気持ちがすっごいラクになったんですよ。
ラクになるまで時間はかかったけど、その時間があったからこそいろんなことに耐えられる今の村重がいるし、何事にも真剣に向きあえる自分がいるってことだから反抗期にも暗黒期にも結果、後悔はしていません。
Check!ぼっちのクリスマスに駆けつけてくれたのは、彼氏ではなくパパだった
アイドル時代はさんざん、親に反抗して生意気だった村重がなにかあったときに助けてくれるのは結果、家族だな……と実感したのがアイドルを卒業して1年目のクリスマスの日。
1人で上京してたんですけど、仕事は休みだし、卒業したばかりで彼氏もいないし、ふと“クリスマス
って、なにするの?”って悲しくなっちゃって、パパに初めて泣きながら電話したんです。
そしたらパパもびっくりしたみたいで、ママとしょうまを連れて山口から車で東京に向かってきてくれたんです!しかも夜9時ぐらいだったから、東京に着くのはクリスマスだし早くても次の日の12時くらい……。
冷静に考えれば始発に乗るほうが早いのに、いてもたってもいられなくて家を飛び出すなんて……たかがクリスマスごときでこんなにも自分のことを思ってくれる男は、この世でパパしかいないなって本気で思ったんです。
あまりに突然だったから、ケーキもごはん屋さんも予約できなくて、コンビニのケーキを買ってみんなで食べたんですけど、それがめちゃくちゃおいしくて、幸せの味がしましたね。
このときに家族って本当にかけがえのない存在だなって改めて気づけたし、そこからはイベントごとは基本家族と過ごすし、実家にも超帰るし、連絡もマメにするようになりました。
だから、アイドルを卒業してからのほうが家族との関係性はより深まりましたね。
村重杏奈
むらしげ・あんな●1998年7月29日生まれ、山口県出身。父は日本人、母がロシア人のハーフタレントで4きょうだいの長女。
HKT48の元メンバーで、現在はふりきったテンションと超ポジティブな陽キャを武器に、さまざまなメディアで活躍中♡
撮影/藤原宏(Pigmy Company)スタイリング/杉本奈穂(KIND)ヘア&メイク/Mien(Lila)取材・文/アンドウヨーコ 文/小田和希子、一石沙永加