本日公開『君は月夜に光り輝く』 主演・永野芽郁に撮影秘話を聞きました♡
演じたのははかなくも明るい“まみず”
原作の小説を読んだときに、とてもはかない印象がありました。その中で生きる“まみず”という役は、せつないだけじゃなく、底抜けの明るさもなぜか持っている不思議なキャラクター。不治の病を患っていて余命ゼロという、どちらかというと暗い印象になりがちなコが、明るく振る舞っているギャップがものすごく魅力的で。お話をいただいたときから「絶対にやりたい!」と思う役でした。
まみずは、ちょっとツンデレなんですよ。北村匠海くん演じる卓也が病室に来ることが内心はすごくうれしいのに「別にうれしくないけど?」みたいな態度をとってしまうんです(笑)。あれは女のコから見ても可愛いなぁ~って、台本を読みながら思いました。私も好きな人が現れたら似たようなタイプなので、まみずの気持ちもわかるなって(笑)。
カットがかかったらカメラマンさんも泣いてました
撮影を振り返って印象に残っているのは、卓也と屋上に行くシーンです。本番が始まって手をつないだだけで2人とも自然とウルウルしちゃって、カットがかかったらカメラマンさんも泣いていて。月川監督も目頭を押さえながら来て……何もいわずに去っていきました(笑)。現場の人がここまで感動してくれるって、きっと劇場の人も感動してくれるだろうっていう自信をつけてくれたシーンでもあります。今回の撮影は舞台みたいな現場で、お芝居したものを生で受けて反応してくれるスタッフさんたちだったので、とても楽しくてやりがいがありましたし、お芝居ってこういうことなんだなって気づかせてくれる現場でした。
まみずという役を通して気づいたこと
まみずという役を通して、あらためて感じたこともたくさんあります。たとえば、キレイな青空を見ても「あぁ、晴れてるな」くらいにしか私は思わなかったんですよ。でも青空の下でちゃんと息を吸える、深呼吸できるって、こんなにうれしく感じるんだなって。その時間は作らないとできないから、ちょっとしたことも行動に移そうって思ったし、そのときにやれることは全力でやりたい。演じながら自分を叱っている感覚もあって、またひとつ自分を変えた作品になったなと思います。
映画ではまみずのやりたいことを卓也に代行体験してもらうんですが、今私のやりたいことトップ3をあげるなら1位は大型二輪の免許を取ること。2位はデニムを作りたい。3位は香水を作りたい。私は香りものが好きで、最近は出かける用と寝るとき用の香水、分けて使ってるんです。作りたいなぁ、今年中に叶えたい!
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3月15日(金)全国ロードショー『君は月夜に光り輝く』
死期が近づくと体が発光する不治の病「発光病」を患った渡良瀬まみず(永野芽郁)。 同級生の岡田卓也(北村匠海)は、病院から出られないまみずの“叶えられない願い”を代わりに実行して感想を伝える「代行体験」を行うことに……。
撮影/田形千紘 スタイリング/岡本純子 ヘア&メイク/KUBOKI(Three PEACE) 取材・一部文/山口昭子