「ちょうどいいブスができるまで」同級生対談05 「山﨑ケイ、JK時代、美人に打ち勝つ、の巻」
今日も引き続き、私を当時のあだ名「おけけ」呼びする中学・高校時代の同級生「明和(めいわ)」をゲストに招き、昔話トークをしています。
前回は、私の人生初めての彼氏が美人よりも私を選んだことについてお話ししました。
その続きからお届けします!
めいわ:で、彼はなんで自分に片思いしてた可愛い子じゃなくっておけけを選んだの?
ケイ:後から聞いた話なんだけどね、彼がいうには、「その子はパンでケイちゃんはごはん」だって。
めいわ:どういうこと(笑)?
ケイ:パンはすごくおいしいけど毎日は食べられない。だけどごはんはなぜか毎日食べたくなるって。
当時はそれ言われてすごく嫌だったんだけど、今思うとなんかわかるっていうか。
めいわ:おけけのやり口だよね(笑)。
ケイ:「やり口」って(笑)! そんなあくどいことじゃないよ(笑)。まぁ居心地の良さを与えて離れられなくするっていうのは今でもやってるやり口かな(笑)。
めいわ:根本は変わってなかったんだね。
ケイ:うん、改めて考察すると変わってなかったみたい(笑)。
めいわ:で、その彼とはどうなったんだっけ?
ケイ:少女漫画の世界でしか男女交際を知らなかったから、たまに一緒に帰ったり、デートといっても映画を見に行ったぐらいかな。
うちね、家族で隠し事とかしない家庭だったから、親にも彼氏ができたことを報告したんだ。そしたら父親に初デートの前お小遣いを渡されて、「これでお茶でも飲みなさい」って言われたことを今でも覚えてる。
それで実際に映画を観終わった後、喫茶店でアイスティー飲んだの。
めいわ:いい話! 初デートはなんの映画観たのか覚えてる?
ケイ:うん、『アナライズ・ミー』っていうロバート・デニーロ主演のマフィアのボスが主人公のコメディ映画だったかな。
めいわ:初デートっぽくない映画だね(笑)。
ケイ:確かに(笑)。でも面白かったよ。でもねー、そこでちょっとモヤってしまって。
めいわ:彼の態度に?
ケイ:別に何か大きな不満があったわけじゃなかったんだけど、映画を観終わって彼が感想を言い始めたんだけど、「なんか違う」って思いが止まらなくて。そこでそんなこと考えるんだ、とか、その見方って浅くない?とか。
微妙な「何か」なんだよね。でも自分の意見を主張して戦うつもりもなかったから、彼が一生懸命語るのに相槌を打ちながら、心の中で「根本的な考えが私とは違うんだ」って冷静に分析してたなぁ。
めいわ:波風立てないもんね、おけけはいつも。
ケイ:そう。でも付き合うってなんなんだろうってわかんなくなってった感じかな。キスしたりはしたけど、心の奥底でなんか違うかもって思ってて…。
めいわ:ブスのくせにJK時代にキスまでしてたとは!
次回、山﨑ケイの処女喪失話に??
山﨑ケイさん
profile NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky