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【ちょうどいいブスの心理学講座⑤:山﨑ケイ、好意の返報性について知る、の巻】

【ちょうどいいブスの心理学講座⑤:山﨑ケイ、好意の返報性について知る、の巻】
みなさんこんにちは。

心理学者・杉山崇先生によるちょうどいいブスの心理学分析、今回も続きますよー。

草食男子には、好意の返報性を利用して着実に

杉山:ケイさんってこうしてお話ししていてもとても丁寧で礼儀正しいじゃないですか。
 

ケイ:そうなんです、めっちゃ常識的なんですよ(笑)。

 

杉山:でもそれって社会生活だけでなく恋愛においてもとても大事なことなんです。ケイさんはメールやLineの返信に駆け引きはしないっておっしゃってますよね。

 

ケイ:はい。よく恋愛マニュアルとかでは、好きな人から連絡があってもすぐに返信しちゃダメ、って言いますよね。

 

でもそれって恋愛においては相手の気を引いたりできるのかもしれないですけど、普通に「非常識」だと思うんです。だって返信できるのにしないんですよね?

 

杉山:ふむふむ。確かに。

 

ケイ:美人だとメールやLineの返信を引っ張ることで小悪魔になれるかもしれないですけど、ブスがやったらただの非常識な人ですからね。

そこを履き違えたくないんで、私は駆け引きなしで、返信できるときに返信するようにしています。

 
でもこれって普通のことのように思うんですけど、心理学的には有効なんですか?

 

杉山:はい。これは「好意の返報性」といわれる心理学に関係しています。

 

ケイ:好意の返報性?

 

杉山:好意の返報性というのは、「他人に何かしらの好意をもらうと、それに無意識のうちにお返ししたくなる心理」のことをさします。

 

たとえばメールの返信をすぐに返してくれるというところに好意を感じれば、その好意に自分もお返しがしたくなるものなんです。

 

それが次第に「あれ、自分も好意を抱いていたのかもしれない」と勘違いすることもあるんです。

 

小悪魔的な駆け引きで相手を揺さぶるよりも、逆に有効な手段なのかもしれませんよ。

 

ケイ:確かに返信を遅くするテクニックって、結構相手にはバレバレだったりもしますよね。わざと未読にしてるなとか、返信わざと返さないのかなとか。

 

だったら読んだらすぐに返信する方が、好意として伝わりやすいのかもしれませんね。

 

杉山:その通りです。「メールにすぐに返信する」というやり方は、草食系男子といわれているような、恋愛に奥手な男性には特に有効だと思いますね。

 

ケイ:そうなんですか?

 

杉山:肉食系男子の場合、メールやLineに返信がなくても、それこそ自分がいいと思えば突き進めるんです。ときに駆け引きも含め、それが恋愛の活力に結びつくんですね。

 

でも草食系男子の場合、返信がこなかったり遅かったりすると、「あれ? 嫌われたかな。じゃあもう諦めよう」とすぐに引いてしまいます。

 

ケイ:あ、それわかります。

 

杉山:かつて恋愛マニュアルでメールの返信を遅くして相手の気を引けっていうのは、男性が肉食系だから有効だったはずなんですよ。

 

今の時代、肉食の男性が減っていますから、ケイさんの礼儀正しい恋愛お作法の方が有効だと思いますね。

 

ケイ:おっと、時代はちょうどいいブスだったんですね(笑)。

 

杉山:はい、そうだと思います(笑)。

 



 

次回も引き続き、ちょうどいいブスの恋愛テクニックを心理学的見地から分析していきます!

杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/ 
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。

山﨑ケイさん
profile  NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky

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