【ちょうどいいブスの心理学講座①:山﨑ケイ、無意識に心理学テクニックを駆使していた!の巻】
書籍『ちょうどいいブスのススメ』が発売されて以来、いろんな方々から「ケイさんの恋愛テクニック、参考になります」と言っていただくことが増えました。
うれしい反面、これって本当に大丈夫かなと不安になったりもするんです。
私は心理学を学んだわけでもないですし、ホステス経験があったりとかして、百戦錬磨の恋愛テクニックを身に着けたわけでもありません。
そこで今回から数回にわたり、心理学者・杉山崇先生をゲストに迎えて私が提唱してきた恋愛テクニックを分析していただくことにしました!
第1回目は【恐怖喚起アピール】について学ぼう!
ケイ:杉山先生は『ちょうどいいブスのススメ』を読んでくださったそうですが、ぶっちゃけどうでした?
杉山先生:いやー、本当に素晴らしかったです。
ケイ:先生、本音で話してくださいね(笑)。
杉山先生:いや、本音です。まずは表紙にびっくりしたんですよ。
人気お笑い芸人・相席スタートの山﨑ケイ初の著書! 自分を“ちょうどいいブス"と自覚することで 人生はもっと楽しくなるという、山﨑ケイならではの仮定ブス幸福論は ネットを中心に話題に! 世の中の女性の多くは「自分は美人ではないけどブスでもない」と思っています。 でもそれを「自分はブス」なんだと思うことで、 歩むべき道が見えてくるのです。 美人に対抗して可愛くなろうと無理に美を追い求めるより、 “ちょうどいい"女として恋愛強者になる。 そのために必要な恋愛テクニック、生き方を展開します。
ケイ:どこにびっくりしたんですか?
杉山先生:左上を見てください。キャッチコピーがありますよね。「モテない美人よりモテるブス」と。
ケイ:はい、あります、あります。これが何か?
杉山先生:実はこれ、心理学用語で「恐怖喚起アピール」というんです。
ケイ:きょ、恐怖? なんだかすごい(笑)! いったいなんなんですか?
杉山先生:「恐怖喚起アピール」というのは、相手にある種の恐怖感情や危険認識を示したうえで、それを回避するための方法を提示し、それを促すやり方です。
例えば、「寝る前に食べると太りやすいから、寝る前はものを食べないほうがよいですよ」というようなケースがそれにあたりますね。
ケイ:なるほど。
杉山先生:書籍の表紙にある「モテない美人よりモテるブス」も、まさにそれなんですよ。
美人でもモテない恐怖をまずは示し、それよりもモテるブスのほうが人生楽しいよと回避する方法を提示しています。
ケイ:無意識に「恐怖喚起アピール」していたってことなんですね。
杉山先生:そうなんですよ。書籍を読ませていただきましたけど、これ以外にも実はたくさん心理学を使ったテクニックが駆使されていました。
ケイ:え? すごくないですか、私(笑)。
杉山先生:そうです、すごいんですよ(笑)。「ちょうどいいブス」と自虐すること自体が心理学テクニックを駆使しているともいえます。
ケイ:そうなんですね! それは興味深いです。
~次回も引き続き杉山崇先生に心理学的見地からをちょうどいいブスを分析していただきます!~
杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。
山﨑ケイさん
profile NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky