山﨑ケイ×尼神インター・誠子のちょうどいいブス対談⑤【ちょうどいいブスのすすめ番外編】
ブスを自覚したタイミングの違いでブス観が変化!?
ケイ:そうそう、誠子ちゃんって小さいころから自分がブスだと思って生きてきたでしょう?
誠子:まぁそうやな。妹が美人やったから、家族の間で自然とブスだと思わされてきたからなぁ。
ケイ:家族間でブスとか美人とかって概念があるのにびっくりする(笑)。
誠子:そうやなー。私とケイちゃんはブスを自覚したタイミングも逆やな。ケイちゃんはずっとブスじゃないと思って育ってきたわけやろ?
ケイ:うん(笑)。もちろん美人ではないとはわかってたけど、でもブスでもないと思ってた。
誠子:まぁ普通そうやな(笑)。芸人にさえならんかったら、ケイちゃんは自分がブスだと気づかずに今も生きてたかもしれへんな。
ケイ:大人になってから「お前ブスだぞ」って言ってくる人いないしね。でも私、自分がブスだって知ってよかったと思ってるんだ。じゃなかったら調子こいたブスになってたかもしれない。
この連載でも話したし、テレビでも演説したことあるんだけど(笑)、ブスだからせめて当たり前のことはちゃんと頑張ろうって思えるようになったんだ。
たとえばトイレに行ったらちゃんとトイレットペーパーを替えようとか、洗面所はきれいに使おうとか、礼儀正しくしようとか、ブスならせめてそういう人間として当たり前のことをきちんとしなきゃって思って。
きちんとしたブス道を極めるべし?
誠子:まぁ調子こいたブスは目も当てられへんからな。
ケイ:誠子ちゃんはそういった意味で生まれながらにしてブスとして生きてきたから、こういう当たり前のことが最初からできてたちゃんとしたブスだと思うのね。
誠子:ちょっと、ブスって何度言ったら気がすむん(笑)?
ケイ:もういいの、この連載はこれで(笑)。世の中には先天性のブスと後天性のブスがいて、誠子ちゃんはまさしく前者! だからブスが板についているというか、私にはないものをたくさん持っているんだよね。
誠子:なんかブスって深いな。
ケイ:でしょ(笑)。ブスって考えていくうちに、どんどん大きな存在になっていくというか。包容力のある母性的な言葉だなって。
誠子:ブスあるあるやな。ブスのことを掘り下げていくと、「ブスって顔がブスのことを指しているわけじゃない。容姿の問題だけじゃない」みたいなこと言い始めるしな。
ケイ:そうなの。どんどん哲学的になって、結果、わけがわからなくなってく(笑)。
誠子:でもなんか楽しくなってくな。ブスの話してくと。
ケイ:それぞれのブス論がみんな違うから面白いよね。誠子ちゃんのブス論、もっと聞きたくなるもん(笑)。
どんどん深まる二人のブス学。次回、ついにブス対談も最終回に⁉
イラスト/大坪ゆり
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誠子(尼神インター)
profile 大阪NSC30期生、2007年に「尼神インター」を結成。ヤンキーキャラの渚さんに対し、ぶりっこブスキャラの誠子さんがボケるというスタイルを確立。現在では関西圏のみならず、全国区で大活躍中
ツイッター @seiko1204
インスタグラム @seiko_1204
山﨑ケイ
profile NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。 相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター @kbbyky