山﨑ケイ×尼神インター・誠子のちょうどいいブス対談①【ちょうどいいブスのすすめ番外編】
ちょうどいいブスの東西対決……
誠子:ブスでふさわしいってどういうことや?(笑)
ケイ:まぁまぁまぁ(笑)。はい、今回のゲストは尼神インターの誠子ちゃんです!
誠子:ブスのみなさん、はじめまして。
ケイ:違う違う! 「ちょうどいいブス」だから。
誠子:ちょうどいいブスって! てか出会ったときはケイちゃん、「ちょうどいいブス」って売り出しはしてなかったよな。自分ケイちゃんと同期やねんけど。
ケイ:大阪と東京だけど、入学年度が同じなんだよね。
誠子:そやな。最初はあまりしゃべらなかったよな。でもたまにライブとかで一緒になったときに、ひそかにケイちゃんのこと影から見てたんや。「おっ、東京にもブスの女芸人が同期にいるんやな」って気になってて。
ケイ:何それ(笑)!
誠子:あのころのケイちゃんは今よりももっとブスだったよな。身なりもみすぼらしくって(笑)、今よりももっとちゃんとブスしてたよな。
ケイ:でも私、そのころはまだブスいじりされてなくって自分がブスだなんて思いもしてなかった時期だよ(笑)。
誠子:それもわかってた。この子ブスって言われてこなかった人生なんやろなって。客観視できてない筋金入りのブスなんやろなって。
ケイ:あはは。誠子ちゃんに言われるって相当だったんだね。
誠子:芸人たちからブスいじりを今後どんどんされるようになるだろうけど、そうなったら傷つくんやろな、こんなところいられへんって辞めてしまうんやろな、このブスの子はって思ってた。
ケイ:ブスの子はって(笑)。
誠子:今まで何人もケイちゃんみたいにブスの自覚なくお笑いの世界に入って、その後ブスいじりされて芸人の世界から去っていったブスを私何人も見てきたから、ケイちゃんも絶対に続かないと思ってた。
ケイ:誠子ちゃん、ブスを見守り続けてきたんだね(笑)。確かにそうやって辞めていくブスはたくさんいるね(笑)。
ブスと気づいてしまった山﨑ケイは!?
誠子:でもね、ケイちゃんをその後しばらくして見たときに、いつの間にか「ちょうどいブス」ってキャラになってんねんな。その過程を知らなかったから、「すごい、この子は、いやこのブスの子は」って感動して。
ケイ:言い直さなくていいから(笑)。でも何がすごいと思ったの?
誠子:普通のブスは何十年もかけてブスという試練を徐々に受け入れ、乗り越えてきてるわけやろ。私もブスの自覚が早かったから今さらブスいじりされても傷つかんけど、大人になってから自分がブスだと告知されたらそりゃ辛いだろうって想像できるし。
でもケイちゃんはブスを告知されてからわずかな期間で乗り越えて、さらにはそれを自分の売りにまでしてたからこれはすごいブス界の新星あらわるって。
ケイ:全然うれしくないけど褒められてるのかな。
誠子:褒めてる、褒めてる。それにな、ケイちゃんがすごいと思うのは、単にブスいじりを受け入れてるだけじゃなくって、「あわよくば」ってとこもやってるやろ?
ビジネスブスやりつつ、プライベートでは女諦めてへんっていうのがものすごい上手やと思うわ。このずるさというか賢さというかあざとさというか、これはケイちゃんが頭いいからできてると思うわ。その手があったのかと。
ケイ:もちろん(笑)! ブスだろうとなんだろうとモテたいし(笑)。
次回は“どっちがブスかについて大激論”で友情が壊れる⁉ お楽しみに!
イラスト/大坪ゆり
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誠子(尼神インター)
profile 大阪NSC30期生、2007年に「尼神インター」を結成。ヤンキーキャラの渚さんに対し、ぶりっこブスキャラの誠子さんがボケるというスタイルを確立。現在では関西圏のみならず、全国区で大活躍中
ツイッター @seiko1204
インスタグラム @seiko_1204
山﨑ケイ
profile NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。 相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター @kbbyky