佐藤健×土屋太鳳インタビュー!! 映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 [PR]
奇跡のような出来事を偽りなく伝えたい
土屋『るろうに剣心』以来ですね、ご一緒するのは。 ずっと背中を追ってきた存在なので、この作品にかける健先輩の情熱に対して、 私も負けないよう全力で挑みました。演じるうえで迷いや疑問があったときは相談していたのですが、同じ目線で考えてくださるのが本当にうれしかったです!
佐藤たくさん話をしたよね。 実際の動画を見たとき、感動とともに、こんな人生があるんだ!という衝撃を受けてたくさんの人にこの話を伝えたいと強く思ったんだ。 実話だからこそ、偽りないリアルな芝居を心がけようと考えていました。
土屋感動、のひと言ではいい表せないですし、笑顔の裏には壮絶な闘いがあったはずなので、この映画をつくることは挑戦になるなと思っていました。漫画原作の映画とは異なり、リアリティーが大切。だからこそ、 撮影前に岡山で尚志さんと麻衣さんにお会いしたことは役をつくるうえでとても有意義な時間でした。
佐藤今回は名前もそのままなので、できるだけ外見も近づけたくて髪型や眉毛など細かいところも反映させました。尚志さんはさわやかで笑顔がとても魅力的なので、そこはかなり意識したところですね。
土屋尚志さんだけでなく、 麻衣さんやおふたりのご家族もみなさん笑顔が素敵なんです。健先輩が演じた尚志さんの笑顔も穏やかで心があったかくなるんです。この笑顔に支えられたんだなと感じました。リハビリ中の麻衣さんは記憶があいまいなので私もなるべく無の状態でいるようにしていたため、映画を観て愛情を再確認したんです。実際、麻衣さんも空白の時間があり、それを埋めたのは家族がつづった日記、写真や動画だったそう。そういうところもリンクできたことで、よりドキュメンタリーのような映画になったと思います。
ふたりの生き方を通じて見えた幸せの形
佐藤毎日病院に行き、8 年も待つということは誰にでもできることではないけれど、尚志さんにお話を聞くと、自然なことだったんですよね。これは僕の想像ですが、意識がない中でも 麻衣さんは何かしら応えてくれていたんじゃないかなって。だから、今日はダメだったけど、明日は目を覚ますかもしれない、明日は ……と会いに行っていた。 演じてみるとその気持ちがよくわかりましたね。
土屋そう考えると、健先輩の尚志と私が演じた麻衣のふたりも奇跡を起こしたんだなと思うんです。演じるというよりは麻衣さんを生きたという感覚ですね。
佐藤土屋さんは大変だったと思いますよ。発症したときや闘病中のシーンは体当たりだったので。
土屋いいえ、健先輩のほうが大変でしたよ!自分のことよりもまわりのことを気にかけてくださって。 寿命、縮んでませんか?
佐藤大丈夫だよ(笑)。リアリティーを求めていくと、 セリフに違和感を覚えることがあって。僕が気になるということは、土屋さんも気になっているはずだから。麻衣の母役の薬師丸さんも厳しいことをいわないといけないシーンでは、かなり悩んでいたみたいだし。
土屋これでいいのだろうかという悩みはありました。 麻衣さんや尚志さんが観たときに嫌な気持ちにはなってほしくないので。
佐藤うん、そうだね。
土屋おふたりを見ていると、運命の人との出会いや、その人と命をつないでいけることはとても素敵だなと思うんです。相手を思いやり、支え合うことの素晴らしさを教わりました。
佐藤僕も、結婚は未知なものでまだわからないけれど、幸せな形は存在するんだと確信を持てました。
土屋愛の正体ってあるんですよね。そうだ、健先輩は結婚式でどんな曲を流したいですか?
佐藤いきなりだね(笑)。 結婚式は女性が主役だから、 彼女の好きな曲を選んでほしいかな。土屋さんは?
土屋「瞬き」です!大切な人と聴きたい曲です。
12月16日(土)より 全国公開!『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
恋人の回復を待ち続けた尚志を佐藤健、原因不明の病から生還を遂げるヒロイン・ 麻衣を土屋太鳳が演じる。 ふたりを見守る麻衣の両親に薬師丸ひろ子、杉本哲太。 監督は『64-ロクヨン-前編/ 後編』の瀬々敬久、脚本は 『ひよっこ』の岡田惠和。
©2017 映画 「8年越しの花嫁」 製作委員会
書籍も発売中!
原作は中原尚志さん、麻衣さんによる書籍『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』 1,200円+税
『コミカライズ版 8年越しの花嫁 奇跡の実話』 680円+税
『ノベライズ版 8年越しの花嫁 奇跡の実話』 630円+税/以上主婦の友社
佐藤健
『ROOKIES』、大河ドラマ『龍馬伝』、『とんび』『天皇の料理番』など話題のドラマに出演。主な映画出演作に『るろうに剣心』シリーズ、『バクマン。』『何者』『亜人』などがある。2018年に『いぬやしき』『ハード・コア』が公開予定。また2018年4月より、 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演。
土屋太鳳
連続テレビ小説『花子とアン』『まれ』、『下町ロケット』『お迎えデス。』など多くのドラマに出演。主な映画出演作に『るろうに剣心』『orange』『PとJK』『トリガール!』な ど。2018年1月6日から舞台『プルートゥPLUTO』に出演。
撮影/御厩泰文(f-me) スタイリング/岡部俊輔(UM・佐藤さん分)、木村舞子(土屋さん分) ヘア&メイク/古久保英人(Otie・佐藤さん分)、永瀬多壱(VANITES・土屋さん分) 取材・文/岩淵美樹