山﨑ケイのちょうどいいブスのすすめ:第63回「ブスという個性に打ち勝つことはできない」
今日もちょうどいいブスである私が、「ブス」について真剣に考えていきたいと思います。
前にもお話したことがあるんですけど、私の知り合いにサブカル好きのブスがいたんです。まぁ昔の相方なんですけどね(笑)。
で、思ったのが、ブスってサブカルに走りがちだよなあっていうこと。
そしていくら個性的になろうが、ブスはブスってことに気づかされたんです。サブカル好きという個性が際立つというより、「このブスはサブカルが好きなのね」、とブスをより際立たせる効果しかないんですよ。
それだけ「ブスというのは強い個性」なんだと気づかされましたね。
ちょっとわかりにくいかもしれないので例を出して説明します。
たとえばここに1頭のゾウがいたとしますよね。
そして、そのゾウが他のゾウよりも少し耳が大きかったとします。
そんなゾウを見て、あなたはどう思いますか?
「ゾウの鼻は長かった」
そう、そういうことなんです。
ゾウの個性といえばなんといっても「鼻の長さ」。それに打ち勝つ個性を身に着けるのはとても困難なんです。ちょっと耳が大きいくらいでは、鼻が長いという強烈な個性には太刀打ちできないんです。
それはブスという個性も同じ。
私たちブスは、ブスという個性から逃げられることはありません。この強烈な個性を受け入れてどう料理し、人生に役立たせていくのかを考える必要があります。
そして私が生きる中で導き出した料理法こそ、「自分はブスである」と認め、しかしそこに「ちょうどいい」というスパイスを振りかけたのです。
これによって「ブス」という個性から逃れることはできませんが、「ブス」という個性がおいしく仕上がったと思うんです。みなさんにもみなさんに合った自分だけの調理法があると思うんですよ。
だから周りの「うまいこと料理してるなあ」っていうブスを観察してみてください。
うまく料理しているブスは、美人よりもひょっとしたら楽しい人生を歩んでいるかもしれませんよ。
なんと5月1日には発売記念トーク&お渡し会イベントも開催しま す。
日時:2018年5月1日(火)17:30~
場所:三省堂池袋本店
★イベント応募方法、詳細はもう少々お待ちください。
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山﨑ケイさん
profile NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。 相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。 ツイッター @kbbyky