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山﨑ケイのちょうどいいブスのすすめ:第62回「もしも山﨑ケイが美人だったら、を考えてみた」

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山﨑ケイのちょうどいいブスのすすめ:第62回「もしも山﨑ケイが美人だったら、を考えてみた」
みなさん、こんにちは。

今日もちょうどいいブスの私が【ブス】について真剣に考えていきたいと思います。

この連載では【ちょうどいいブス】として生き抜くために、私が編み出したさまざまな知恵をご紹介してきました。

そしてたまに妄想するんです。

「もしも私が、この内面を持ったままの状態で美人だったら無敵なのになぁ」

でも次の瞬間に思うんです。 

いやいや、美人だったらこんな中身になってない!って(笑)。 
もしも美人だったら、私が実践している「ほどよい自虐、ユーモアのある下ネタ、エッジの効いた悪口」は必要ありません。 
美人になった当初は最初はそれでも“さぁ、エッジの効いた悪口でもぶちかまそうか”なんて思って実際にやってみるかもしれません。 

しかし何度か繰り返すうち、そんな気概はすぐになくなると思うんです。
だってそんなことを言わずとも、会話の中心になれるでしょう。それに美しいというだけでみなを楽しませることができるから、あえて自分を犠牲にするような会話を選ばなくていいんです。それが美人なのですから。 

周りにいる人がみないい人に見えたり、また面白いことを言ってるなあって感心したり、そのうち聖者のようなおだやかな内面になっていくかもしれません。

美人は他人のいいところが見えやすい生き物だと思うんですよね。反対にブスは人の悪いところが見えやすくなる(笑)、不思議ですがこれが生きる上で神様から与えられた才能かもしれません。 

ブスは人の悪いところを面白おかしく揶揄することで周囲を楽しませ、また美人は周りの人のいいところをほめたたえることでいい気持ちにさせる。手段は違いますが、方向性は実は同じなのかもしれません。

もしも美人でも、内面がブスだったらそれは存在としてブスなんです。
たまに美人でも、まるでブスみたいに卑屈な人っていますよね。それは私から見るとブス!反対に、ブスでも中身が美人の素養があれば、それは美人なんです。 

美人とかブスとかいう概念って、人それぞれ感じ方が違うじゃないですか。
たとえば背が高いとか太っているとか、それはわりと明確な基準がありますけど、美人とかブスとかって、そのあたりがとても曖昧です。 

だからこそ面白い! そう私は思うんですよ。 

次回もブスとは何かについて哲学したいと思います(笑)。

連載を読む方はこちら↓【毎週火曜日更新】

山﨑ケイさん  
profile  NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。 相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。 ツイッター @kbbyky

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