「一緒に心を成長させられる作品」【岡崎紗絵】が語る出演ドラマについて♡
ドラマ『アイのない恋人たち』のヒロイン役をつとめる岡崎紗絵にインタビュー。今回はドラマで演じている役についてや、演じてみた感想、ドラマの見どころについてたくさん話してくれたよ。オトナの雰囲気が漂う、ムードあるビジュアルも要チェックです♡
Topic人とのつながりの大事さがいっぱい詰まった作品です
脚本家の遊川和彦さんがおっしゃるには、私が演じている今村絵里加という人物の名前は、冬に咲くエリカというお花から名づけられたそうなんです。
荒れた土壌でも咲くような、忍耐力のある強い花で、花言葉は「孤独」。絵里加はその花にまつわる言葉のイメージ通りの女性で、友だちと呼べるような人もいなければ、家族とも距離を置いていて、自分の居場所がないと感じてる。
でも、初めからそうだったわけではなく、これまで生きてきた環境によって、人との間にすごく分厚い壁ができてしまったんです。でも心の中では人と関わりたいと強く願っている女性だと、私は思っています。
脚本を読んで難しいだろうなと思いましたけど、実際に演じていても難しい役ですね。台本読みの段階で遊川さんからは、「ものすごく厳しい先生みたいなイメージで」と言われました(笑)。
ただ福士さん演じる真和の前と、家族と一緒にいるときとでは、同じ無愛想でもちょっと違うから、その微妙な違いを出すのが特に難しくて。絵里加はブックカフェを経営している設定なので、お客さんと接しているときはまた違ってくるんです。
それぞれの人の前で、ちょっとずつ違う顔を出さないといけないので、毎日監督に相談して、調整しながら演じています。劇中では役作りとして銀ブチの丸メガネをかけています。服装もザ・シンプルですよ。
おしゃれでプラスしていくものは一切なしです。ボタンも全部とめているし、肌見せ要素は一切ないですね。スカートもくるぶし丈のロングだし、服装でも自分を守っている感じがします。
成海璃子さんと深川麻衣さんがブックカフェのお客さんなんですが、おふたりとの距離感も監督と相談しつつ撮りました。絵里加には友だちみたいな存在の人がいないし、このおふたりがそうなればいいなって気持ちを少し持ちつつ演じるようにしました。
成海さんは昔から好きな女優さんで、ふいに出る笑顔がすごく可愛いんです。現場で笑顔を見るとうれしくて(笑)。
その笑顔を見て、絵里加は感情を出さないようにしている女性だから、笑ったときのギャップはグッと来るだろうなって思ったりします。
見どころとしては、見てくださる方と一緒に心を成長させられる作品になったらって思います。決して恋愛がメインの作品ではないんですよ。登場人物みんなの悩みや葛藤が共感ポイントで、全員の成長が描かれていきます。
この作品に参加させていただいてから知ったんですが、今未婚男女の7割が彼氏彼女がいないって統計があるんですって。劇中にも出てきますが、1人の時間も充実させられるコンテンツが増えて、人とのつながりが薄れてきているんでしょうね。
そんな今でも人とのつながりというのはすごく大事だよってことが、この作品にはいっぱい詰まっていると思います。
Check!『アイのない恋人たち』(ABCテレビ・テレビ朝日系)
毎週日曜22時~放送中
福士蒼汰演じる33才の売れない脚本家を主役に、アラサー男女7人が、それぞれにワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも出会い、触れあい、愛しあおうとする物語。
SNSやアプリでつながりやすくなったこの時代だからこそ、孤独を感じ、不安や苦悩と向きあう。紗絵は、ブックカフェを経営するヒロイン、今村絵里加を演じます。
撮影/東京祐 スタイリング/稲葉有理奈(KIND) ヘア&メイク/𠮷﨑沙世子(io) モデル/岡崎紗絵(本誌専属) 文/佐久間裕子