第43回:「居酒屋講座④ちょうどいい自己紹介とは」
今日もみなさんにちょうどいいブスの恋愛戦場・居酒屋のお話をしていきたいと思います。
みなさんは合コンでどんなふうに自己紹介しますか?
私はなんと、数年前まではありえない自己紹介をしていたんです。
ケイさんのありえない自己紹介とは?
実は、実はですね……。
かつて私は自分のことを「ケイ」って呼んでいたんです。
ええ、ええ、今ならわかりますよ。
これがいかに許されないことだったかが。
言い訳させていただくと、この当時私は自分自身が「ちょうどいいブス」だなんて思ってもいなかったですし、中高一貫の女子校通いで、自分の名前呼びがいかに痛いことだったかを知らないまま成長をしてしまったんです。
下の名前呼び封印がもたらした行き過ぎの自己紹介
大学に入り、自分を名前で呼ぶことがいかにイカレタことかがわかったことで、私は必要以上に自分の名前を呼ぶことに対し、ものすごく意識を向けるようになってしまったんです。
合コンに参加して自己紹介をする場面でも、「山﨑です」と名字のみを名乗っていました。
まるで面接ですよね。相手に好かれようとか雰囲気を盛り上げようというのは置いといて、とにかく痛い女にならないよう意識しすぎていたんですよ。
でも今思うとこれはやりすぎでした。
逆に男性にやられたら、ガードが固すぎて近づけないですし、距離を感じますよね。
ではどう自己紹介するのがちょうどいい?
ではいったいどう名乗ればいいのでしょうか。
これはサラリと「山﨑ケイです」とフルネームがベターなんだと思うんです。
何も爪痕を残そうとせず、奇をてらわずあっさりと。
ちょっとでも「こいつブスのくせに……」と思わせた瞬間、ちょうどいいブス的には試合終了なんです。
ですのでここは加点を狙わず、減点法で考え無難に無難にいくのが正解です。
普通の人はもちろんサラリとできることなのでしょうが、ちょっとでもこじらせた人って、案外こんな簡単なことでも頭を悩ますんですよね。
これこそちょうどいいブスたる所以なんだと思うんですが。
次回もお酒の席での振る舞い方について一緒に考えていきましょう。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbykyv