第40回:「居酒屋講座①お店リクエスト、みなさんはどうしてますか?」
この連載でもたびたび力説していますが、ちょうどいいブスの定義は「酔ったらいける」なんです(笑)。
ということはつまり、私たちちょうどいいブスにとって、<お酒の席>というのは普通の人以上に大切な恋愛の戦場といえます。
そこで今回から数回にわたり、「ちょうどいい居酒屋講座」と題し、戦場にふさわしい居酒屋にまつわるお話をしていこうと思います。
男性に「何食べたい?」と聞かれたときのNG回答とは?
ちょっと気になる人からお酒のお誘いを受けたとします。
そのとき男性側から、「何食べたい?」と聞かれることってありますよね。
そんなとき、みなさんは何と答えますか?
「お寿司!」
「焼肉!」
そんな回答をした方はいらっしゃいますか?
そんな人にはこう言いたいですね。
「あなた、女子アナですか?」と。
お寿司、焼肉クラスをおねだりしてOKなのは、女子ヒエラルキー的に女子アナクラスしか許されません。読モクラスでも無理です。
それなのにちょうどいいブスが「お寿司」「焼肉」なんて言おうものなら、後ろから回し蹴りされても文句は言えません。
遠慮が行き過ぎれば誘った相手を傷つけてしまうことにも!
お寿司、焼肉などはもちろん論外ですが、あくまでも最初のデートですので、「牛丼屋でいいよ」などと、あまり卑屈になってしまうのもどうかと思います。
それは自分を下げるだけにとどまらず、敏感な男性は「お金もってないと思われたのかな?」と邪推させてしまうことにもつながり、せっかく誘ってくれた男性のことをも蔑む行為になってしまうからです。
ですので、あまりにも安いお店やメニューを指定するのは避けたほうがよいと思いますね。
ちょうどいいブスの私ならこう答えます!
では男性から「何食べたい?」と聞かれたとき、いったいどう答えるのが“ちょうどいい”のでしょうか。
私なりに導き出した答えはこうです。
「お肉が食べたい!」
もしくは
「お魚が食べたい!」
これです。
昔は「焼き鳥」とか「お刺身」のように具体的なメニュー名を挙げていたときもあったんですけど、こう言うとある程度、お店のランクや好みをこちらだけで決めてしまっていたことに気づいたんです。
しかし、「お肉」と大きなカテゴリー指定でリクエストすれば、男性側は自身の経済事情や好みなどと照らし合わせて精査することができるようになります。
その男性側の精査の結果が、「焼き鳥」になったり「焼肉」になったり「ローストビーフ」になるわけです。
プレゼントと同じで、まったく自由度のないリクエストもつまんないですし、かといって自由度が高すぎるリクエストも困りもの。
ある程度ジャンルをしぼりつつ、こちらがリクエストしてると思わせながらも実際には相手に選択権をゆだねる、これぞ「ちょうどいいお店リクエスト」なのではないでしょうか。
次回も引き続き、居酒屋について考えていきたいと思います。
連載を読む方はこちら↓【毎週火曜日更新】
山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbykyv