第27回:“ちょうどいいブス”が狙うべき男とは……
この連載では、なんの因果か「ちょうどいいブス」として生きることになった私の人生ならびにその生態、さらには恋愛戦略なんかについてお話ししていますが、今回は「ちょうどいいブスが狙うべき男」についてお話ししたいと思います。
モテない男よりモテる男が狙い目!?
ちょうどいいブスが恋愛戦略的に誤りがちなのが、ターゲット選びです。「私、美人じゃないからイケメンは無理だし遠慮しておこう」と思いがちですよね。
これ、実は間違いなんです。むしろどちらかというと、モテてこなかった男性を落とすほうが難しいんですよ。
それはなぜかというと、男女問わず、人生でモテてこなかった人のほうがシンプルに美男美女を愛する傾向にあるんです。童貞・処女のほうが、美しいものを求めるというか。
美人と付き合った経験がないので、美人へのあこがれが強いんです。女慣れしていない分、女性と接する機会も少ないじゃないですか。せっかくのその少ない機会にあえてブスに目を配る余裕はないんですよ。
とにかくきれいな人と話したい、スタイルのいい人じゃなきゃやだとか、そうなっちゃって中身になかなか到達してもらえないんです。非常にやりにくい相手ですね(笑)。
ちょうどいいブスの魅力は、童貞にはまだ早いというか(笑)。どちらかというと経験豊富な人のほうが、魅力に気づいてもらえます。
イケメンは女の間口が広いんです
意外とイケメンでそれなりに恋愛経験が豊富な人のほうが、面白がって食いついてくれますね。「なんか話してて楽しいよね」とか、「一緒に飲みたくなるよ」とか、「友達にひとりは欲しいよね」みたいなところから興味を持ってくれることが多いですね。いきなり恋愛モードとかじゃなく。
でもこのフックこそ、ちょうどいいブスの魅力のひとつですから、きっかけとして大事にしましょう。まずは男性に面白がってもらえる存在になるのが肝心です。
試しにちょっとした下ネタを言ったとき、どぎまぎしたり引いたりする男性じゃなく、面白がって笑ってくれる男性のほうがちょうどいいブス的には落としやすい相手と言えます。それが必然的に、女慣れしているモテる男性に多い傾向があると思うんです。
モテる男性は、女に対する間口が広いんですよ。
もちろん即恋愛関係という視点ではないですけど、女が周りにたくさんいる分、オーソドックスな美人だけでなく、ある種変わったものへの興味も出てくるというか(笑)。
まずは「つまらない美人」に勝つことが第一条件!
「私、ちょうどいいブスなんだ」と言ったときのユーモアというか意味合いを理解してくれる人は、今までの経験上、モテる男性が多かったですね。美人の価値をある程度わかったうえでないと、ちょうどいいブスを味見してみようって思わないんです。
まずは面白い言動で惹きつけましょう。
これはこの連載で再三お話ししてきた「ほどよい自虐、ユーモアのある下ネタ、エッジの効いた悪口」を駆使するのがいいですね。さらにモテる男性は「つまんない美人を知っている」んです。これは大きいですよ。
容姿の魅力での勝負は捨てましょう。一部を除き、モテる男性はさほど容姿を重要と考えていません。
つまんない美人と一緒にいるくらいなら、一緒にいて楽しい「ちょうどいいブス」のほうが魅力的だと考えてくれることも多いので、あえての「イケメン狙い」を私はおすすめしたいですね。
次回もちょうどいいブスについてさまざまな視点から考えていきたいと思います。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbyky