「夢は結婚!寿退職♡」の甘ったれ社会人女子をぶった切る!【25歳のターニングポイント】
【25歳のターニングポイント】第一回目のテーマは「結婚」
お付き合いしてる彼とも順調だし、これはもしや寿退職?結婚したら専業主婦になりたいな♥なんて考えている女子、今の時代にもまだ生息していたの?川崎さんは半笑い。夫婦共働きが普通になってきたけれど、まだまだ専業主婦になりたい子も多いようです。今回はそんな女子たちを重症度別に見ていきます。専業主婦を夢見る女子、覚悟して。
Topic01【専業主婦重症度★★★】
「寿退職が夢!今の仕事は100%腰掛け。毎日旦那さんのご飯を作って、そのうち子供もできるだろうし、とにかく幸せに暮らしたいんです♥」
Voiceこれは往復ビンタ案件ですね。
私の著書「愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる」にも散々書きましたが、今の時代、専業主婦って「貴族階級」なんですよ。あなたが貴族じゃないなら仕事を手放さない方が夫も子供も幸せにできます。今後もしかしたら夫が病気になるかもしれないし、不況時には大手企業だって倒産するかもしれないんだから、自分に全く収入がないということは家庭にとっては大きなリスクになります。
例え何があっても大丈夫なように、この時期は夫が頑張って、この時期は私が、とお互いがセーフティーネットになれるような夫婦が今後増えていくと思います。今後世の中どうなっていくのかとか、子供の養育費ってどれくらいかかるのかとか、仲のいい奥様がたまたま貴族だったんじゃないかとか、仕事を辞める前にもう一度冷静に数字に落として考えてみて。とある試算によると女性のキャリアブランクは生涯年収1億円以上の損失とも言われています。あなたが仕事を辞めてしまうことのデメリットは想像以上だと思いますよ。
Topic02【専業主婦重症度★★☆】
「おばあちゃんもママも専業主婦。『あなたも当然結婚したら専業主婦でしょ?』と言われてて…。今はそんな時代じゃないってこともわかってるけど、親をどうやって説得したらいい?」
Voice説得するのは無理!
おばあちゃんやママは違う時代を生きてる人ですから、説得しようとしても無駄です。自分の幸せのために自分の人生を切り開く!という覚悟で臨みましょう。専業主婦ってじつは伝統ではなくて、戦後の高度成長期に流行ったちょっとした「ブーム」みたいなものなんです。農業やってた時代も、商人の時代も、家族総出で、奥様方も子供背負って仕事してたしね。
私たちが戦争時代のことを100%理解することができないように、親やおばあちゃんたちには実感できない事がいっぱいあるということを肝に命じて、説得ではなくまずは「近代女性の生きる道」のプレゼンを。納得してもらえなくても致し方なし。生きる時代の違う女は分かり合えないものだねぇ、と達観いたしましょう。
Pick up01【専業主婦重症度★☆☆】
「古い体質、男性ばかりの会社に就職してしまいました。『デキ婚?じゃあ仕事はやめてね』の無言の圧力が半端ないんです。仕方ないから専業主婦になろうかな…」
Voice自分がその会社のパイオニアになれないなら転職ね!
もちろん産休取る資格があるのだから、「空気」などお構いなしに「産休取れば?」って思うわ。取れるものはとって、復帰すればいい話だし。彼女が産休第一人者なのって会社で有名になるかもしれないわね。でも未だに復帰しても前と同じ仕事はさせてもらえないみたいな、古くさーい会社があるのも事実。まず、これから共働きが当たり前の時代になるのに、産休育休が取りにくい会社に入ってはダメです。入社後に気付いたとしても、結婚する前に転職をお薦めします。
今は政府主導で「女性が結婚や出産でキャリアをあきらめないで済む会社を目指しましょう!」という流れだから、企業がこぞってモデルケースを作りたがってるのね。だから女性が働きやすいような環境を作ろうとしている会社は、出産後もキャリアを形成している女性をHPで紹介したり、制度を発表したりしていますよ。そういう会社をめがけて転職いたしましょう。
女性マネージメントのプロ、川崎貴子さんに結婚のお悩みにお答えいただきました。貴族じゃないみなさん、結婚しても仕事続けましょうね。次回のテーマは恋愛。結婚とか言う前に恋愛問題が浮上している女子、必見です。
取材・文/奥家沙枝子
今回お話をお伺いしたのは…
川崎貴子さん
1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に「結婚したい女子の為のハンティング・レッスン」「私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由」「愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。」「上司の頭はまる見え。」がある。株式会社ninoya取締役を兼任し、2016年11月より、働く女性の結婚サイト「キャリ婚」を立ち上げる。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。11歳と4歳の娘を持つワーキングマザーでもある。
■働く女性に納得の出会いを「キャリ婚」
https://carricon.jp/membership-join/male/