第23回:“ちょうどいいブス”が考えるブスFILE。
私は「ちょうどいいブス」としてブス研究をしていますが、ブスの世界にも奥深いものがあり、さまざまな方向性のブスの存在がわかってきました。
そこで今回も引き続き、ブスFILEをお届けしたいと思います。
ブスFILE07:エッチすることで女としての自信を持つ【エッチ大好きブス】
性に対して奔放なブスのことを「エッチ大好きブス」もしくは「やり○んブス」と呼んでいますが、この手のタイプは非常に多いです。
そしてこの手のタイプが陥りがちなのが、「エッチする人数が多い=私はけっこうイケテル」と勘違いしてしまうということ。
ブスはブスですので、性の駆け引きがない中学、高校時代までは確実にモテていないはずなんですが、これが大人になるにつれ、しだいに男性から声がかかるようになっていくんです。ここで勘違いしちゃいけないのが、別にブスが美人になったわけじゃないという点。
単に男性の「やりたい」、そして「こいつならやれるかも」という本能の察し能力があなたを誘っただけだということに気づくべきです(もちろん中には真剣恋愛のケースも稀にありますが)。
そんな男性のやりたい欲求にこたえただけなのに、「私って何人もの男に求められるイケテル女」と吹聴したがるのも、ブスゆえの悲劇なのです。本来の意味でのモテるという感覚を知らないからこそ、体を求められることがモテていると思い込んでしまいます。
周囲の人々を「うへぇ」とゲンナリしていることを知らず、「私ってモテる」と思い込んだ、ある種幸せな人たちかもしれませんね。
ブスFILE08:ブスという個性を消すほどの個性を手に入れた【サブカルブス】
これは批判を浴びること承知で言っちゃいますけど、いわゆる「サブカル」が好きな女性って基本ブスが多いと思うんですよ。(もちろん美しい人もたくさんいますよ!)
ブスだからサブカル好きになるのか、はたまたサブカルが好きだからブスになるのか……、卵が先か鶏が先か問題のように迷宮入りしちゃいそうですけど。
でもサブカル好きになることで、ファッションが奇抜になったり、趣味嗜好がクローズアップされたりするので、「ブス」という個性はこの際どうでもよくなるんですよね。
そしてサブカルという世界の中での価値観は、ブスかどうか、モテるかどうかは重要視されません。それどころか、たとえ美人であろうと、マニアックに趣味を追求する姿勢や知識が薄いと、この世界においては美人であることが力になりません。
したがってブスという自分に対する劣等感を感じることなく勝負できるようになるので、非常に生きやすいのではないでしょうか。私にとっては非常にうらやましく見えるブスジャンルですね。
次回も引き続きブスの分類をお届けしたいと思います。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbyky