第21回:“ちょうどよくないブス”を分類する。
ブスにはその特徴により、さまざまなジャンル、種類が存在することをお話ししましたが、今回も引き続きブスの分類をお伝えしていきたいと思います。
ブスFILE03:もはや洗脳の域!?【チカラワザ美人ブス】
ブスなのになぜか美人のオーラをまとっているブスというのがこの世には存在します。
それを私は「チカラワザ美人ブス」と呼んでいますが、彼女たちの特徴はまず自分のことをブスだと知りません。それどころか自分のことを美人だとすら思っているんです。
なぜそんな状態が起こっているのか。
これは彼女たちの家の鏡が壊れているわけではなく、分析するに幼少期、ご両親から「あなたはかわいい」と容姿に関して並々ならぬ愛情をたっぷり受けて育ったからだと考えられます。そのため成長するにつれ、周囲からブス扱いされようとも、自分に絶対的な自信が培われているのでものともせず、美女オーラを振りまくというメンタルの強さがあります。
しかしその美女オーラがいつしか周囲を洗脳し、気づけば十分すぎるほどのブスなのにもかかわらず、「あれ、この人ってひょっとしたら美人なのかも」と周囲の価値観を揺るがすパワーがあります。
これは正直、羨ましくすらありますが、大人になってからこのオーラをまとうのは不可能。やはり幼少期からの地道な積み重ねがなしえる結果ですね。
ブスFILE04:相手をうんざりさせてしまう【自虐ブス】
「私、どうせブスだしモテないし」などと自虐をしすぎるブスを【自虐ブス】と呼んでいます。
ブスが自虐に走るのはよくある自己防衛本能パターンなのですが、やりすぎると相手をうんざりさせてしまうんですよ。
たとえば……
友達「その服どこで買ったの?」
自虐ブス「あ、似合ってないよねごめん」
友達「今度合コン行かない?」
自虐ブス「私なんかが行ったら悪いから」
そうなんです。会話にならないんです。会話にならないし、シンプルにそんな人と一緒にいたらつまらないんですよ。この連載でたびたびお話ししたように、自虐はほどよくなければなりません。
ほどよい自虐は「私は自分をブスだという自覚があるんだから攻撃してくるな!」という自己防衛にもなりますし、さらには会話を面白く展開させることもでき、しいては魅力的なキャラクターを演出することも可能です。
次回も引き続きブスの分類をしていこうと思いますのでお楽しみに!
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山﨑ケイさん
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NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
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