第20回:“ちょうどよくないブス”について考える。
この連載では「ちょうどいいブス」についての考察をしていますが、たまに聞かれるんです。「ちょうどよくないブスってどんなブス?」と。
そう、ブスと一口に言ってもさまざまな種類があるんです。
そこで今回から数回にわたり、さまざまなブスの紹介、ならびに分類をしていこうと思います。
ブスFILE01:女受けはいいけれど……な【モードなブス】
尖り過ぎたモードな服に奇抜な髪形、個性しかないようなメイクに突っ走るファッショナブルすぎるブスっていますよね。それを【モードなブス】と名付けています。
ブスってある種、美人とかかわいい子よりもオシャレな存在になる場合があるんですよ。ブスという個性が、オシャレな服や奇抜なヘアメイクと相性がいいんでしょうね。
そうなると女同士の間では、尊敬を集めちゃったりするんです。そして「かわいい~?」と祭り上げられてしまう。
そうなると男性の目がどうなるかは簡単に予想できますよね。「なんだよ、ブスのくせに……」という声が聞こえてきます。
このモードなブスが陥りがちなのは、まるで戦闘服のようなイケイケのモードな外見に身を包み、それなりの評価を得てしまうことで、自分がブスだということを忘れてしまうんです。
しかし一部のファッション好きな男性をのぞき、大抵の男性の目は冷静なので、“普通のブス”から“奇抜なブス”にクラスチェンジするだけなんですよね。
人からどう思われようと自分が好きなファッションを貫きたい、という潔い覚悟があるのであればそれはかまわないと思いますけど、そうじゃなく、多少なりとも男性に好かれたいとかブスでもそれなりになりたいと思うのであれば、あまり目立ち過ぎることをするのは得策ではないと私は思いますね。
ブスFILE02:心は小学生男子な【僕ブス】
ファッションはもちろん、言動も趣味嗜好もまるで小学生男子のまま成長したかのようなブスもいます。それを【僕ブス】と呼んでいます。
僕ブスの見た目的特徴は、スーパーナチュラル!
髪の毛も床屋さんで切ったかのようなショートカットとか、ひとつに後ろで縛っただけとか、とにかく何もお手入れしてませんということが一目でわかる髪形。
メイクも生まれてから一度もしたことがないという人が多いようです。ファッションはジーンズにTシャツ、スニーカーがデフォルト。
とにかく徹底的に洒落っ気や女性らしさというものを排除しています。それが意図的にか無意識にかは人それぞれ違うんでしょうけど。
また趣味嗜好も小学生男子的で、本格的に海外サッカーに詳しかったり、鉄道やアニメや相撲などにのめりこんだり、ポーズオタクではなくきっちり極めているので、男性からは共感をもって迎えられ、意外に男友達が多かったりもしますが、半面女性的なものをとことん排除するので、女性コミュニティが苦手だったり嫌いだったりします。
これも本人が納得して選んだ道だったら問題ありませんが、少しでも「女友達が欲しい」とか女性コミュニティにあこがれがあるといった場合は、多少はファッションなり髪形なりを最低限整えたりするといいですね。
くせっ毛の私からすると、無頓着なのに美髪なブスを見るのなんか悔しくなりますね(笑)。その髪使わないならちょうだいよって気分になるんですよ(笑)。
次回もさまざまなブスをご紹介していきたいと思います。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
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