第17回:“ちょうどいいブス”が歌う“ちょうどいい歌”
この連載では先輩芸人の一言から“ちょうどいいブス”として生きることになった私自身の体験、そして周囲のおブス観察から導き出されたさまざまなちょうどいいブス論を論じてきていますが、今回は「ちょうどいいブスが歌うべきちょうどいい歌」について考えていこうと思います。
みなさんはカラオケではどんな歌を歌いますか?
カラオケで歌っちゃいけないのは○○度の低い曲!
歌ぐらい自由に歌わせてくれ、と思うかもしれません。しかし、カラオケには暗黙のルールが存在するんです。それは「みんなが知らない曲を歌わないこと!」。
たまにいませんか?
「これいい曲だから聴いてよ~」と言わんばかりに、周囲のポカン顔をよそに聴いたこともない謎の歌を陶酔して歌っている人って。
カラオケでのタブーはいろいろあると思うんですけど、私的にまず真っ先に避けるべきだと思うのが、みんなが知らないであろう極端に知名度の低い曲を歌うことです。参加者を見渡し、年代やその人たちの趣向を予想し、みんなが知っていそうな曲を選ぶのがいいと思います。
ドラマの主題歌やCMソングを選んでおくと失敗なし!
そのためにはどうすればいいのか。私的なおすすめは「ヒットしたドラマの主題歌」もしくは「CMソング」です。たとえ参加者全員が知らなくても、全員が知らないということはないだろうし、また知らない人に対しても「○○のドラマの主題歌だよ」とか「○○のCMソングだった曲です」とか会話にもつながるし、全員を置いてけぼりという最悪の事態を避けることができます。
バラードを歌うときは空気を読んで!
また「陶酔系バラード」ですが、避けたほうがいいという意見もあるかと思いますが、私は歌いたければ歌ってもいいと思います。
でも必ず流れは読むこと!
いきなりのバラードとかは論外ですし、バラード直後のバラードもどうかと思いますし、盛り上がった曲の箸休め的にピンポイントで狙うのが無難でしょうね。
カラオケ鉄板歌手、男ならウルフルズ、女なら……!❓
カラオケで鉄板の歌手について考えるに、男は絶対にウルフルズだと思うんですよ。ウルフルズさえ歌っておけば盛り上がりますし、曲調といい歌詞といい知名度といい、ちょうどいいんですよね。男性の方でカラオケで歌う曲に迷ったときは、ぜひウルフルズを歌ってみてください。
それの女性バージョンについてずっと昔から考えているんですけど、答えが見つからないんです。いろいろ迷った挙句、aikoさんかなぁって思ったんですよね。歌詞もかわいいし、知名度もあるし、アーティステックでいてメジャー感もあるしちょうどいいじゃないですか。
でもね、これを言うとブスはみんな一言なんか言いたそうな顔するんですよ。
美人はすんなりaikoさんを受け入れてるというか好きな人がけっこう多いんですけど、ブスはaikoさんに対して何かしらの引っ掛かりを抱えている人が多いんです。私の調査だと。aikoさん自身が美人かブスかってことは問題にはしてないですよ。
ただaikoさんはブスの何かを掻き立てるんです(笑)!
この感覚がわかる人は、間違いなくブスなんじゃないでしょうか(笑)。
なわけで、「このアーティストの曲を歌っておけば鉄板」っていう女性アーティストについてまだ正解にはいきついてないんですよね。みなさんの中で「この人の曲を歌っておけば間違いない」っていう正解が見つかっている方がいたらぜひ意見をお寄せくださいね。
今回はこのへんで。また次回もお楽しみに。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbyky