第8回:“ちょうどいいブス“が美人に勝っていること
この連載ではちょうどいいブスの生態を研究したり、ちょうどいいブスがとるべき恋愛テクニックを指南したりしていますが、今回のテーマは「ちょうどいいブスが美人に勝っていること」をご紹介していきたいと思います。
美人、それは最強の生き物です。
ブスなんて美人に勝てるところがあるはずがない。そう思っている人も多いかと思いますが、実は世の中「ちょうどいいブス」だからこそ美人より人生を楽しめていることがあるんです。
恋の駆け引きを堪能できるのはちょうどいいブスの特権です!
まずは恋愛面。
実は恋愛って、私ぐらいのちょうどいいブスがいちばん恋愛を楽しめると思うんです。というのは自分主導でゲーム性をもって恋愛できるんですよ。
だって美人ってそんな駆け引きする余裕がないほど男性のほうからガンガン寄ってきちゃうし、自分が好きになって駆け引きしてもすぐにうまくいってしまうので、恋の醍醐味をなかなか味わえないと思うんです。
自分のテクニックを駆使して、ランクの上の男を手に入れる楽しさを味わえるのはちょうどいいブスならではなんです。
ちょうどいいブスは面白い人が多い!!
次に人間関係の面でいうと、ちょうどいいブスと友達になると楽しいと思います。ブスは面白い人が多いですから。
美人って一昔前は「性格悪い」なんて言われることもありましたけど、ぶっちゃけ性格いいんですよね。たいていの美人は。コンプレックスや屈折がない分、性格がいい子が多いんですよ。
でもね、美人には致命的な欠点があるんです。それは「話が面白い美人は本当に少ない」という点。たまに面白い美人はいますけど、それはかなりの辛口トークだったり、えげつない悪口で笑いをとったりと、性格がきつめで一緒にいて疲れてしまうタイプが多かったりします。
これは私の持論で、この連載でもお話ししましたけど、話が面白い人はある3つのテクニックを駆使して会話しています。
それは「ユーモアのある下ネタ、ほどよい自虐、エッジの効いた悪口」です。美人だとこれらのテクニックを使いにくくなるので、ある種ハンデがあるんです。
その点、ちょうどいいブスはこれらのテクニックをもともと持っているコンプレックスと結び付けて成立させやすくなるので、非常に有利です。はい、ここでも美人に勝ちました。では、次です。
ちょうどいいブスはお金がかかりません。
美人は洋服やネイルなど、何かとお金がかかる生き物。美人のインスタグラムなんか見ても、美人同士こじゃれたお店で女子会とかしょっちゅうしてますよね。
もちろんスポンサーがいる美人は別ですけど、たいていの美人はそのぐらいは自分の稼ぎでなんとかしているはずです。
ブスはその点お金がかかりません。ではなぜお金がかからないのか。
それには秘密があるんです。それはブスには「庶民派」と「家庭的」というふたつの強い言葉が味方してくれているからです。
ブスが美人と同じように着飾っても、ブスが際立つだけ。美しく完璧に着飾った美人に向かって「すごいねーかわいいねー」とほめつつ、「私なんかなんにもしてなくて」と家庭的な方面で男性にアピールするのが戦略的には○です。
男性の中には、爪はなんにもしないほうがいいという人もいますし、ピアスだって開けてないほうが好きという人もいますし、派手より地味のほうが好きな人もいます。お金をかけないことが魅力になるちょうどいいブスは、美人よりお得だと思いませんか?
ほかにも美人より人生有利な点はいくつもあります。
最初から中身を見てもらえる点、ストーカー被害に遭いにくい点、いらない貢物が増えなくて助かる点などなどきりがありません。 負け惜しみだって? ええ、それでもかまいませんよ(笑)。
こうやってたくましく生きていく姿勢こそ、ちょうどいいブスが美人よりも人生を楽しもうとしている証拠なんですから(笑)。
次回はどんなことをお話しましょうかね。楽しみにしていてください。ではまたお会いしましょう。
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山﨑ケイさん
profile
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。
相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。
ツイッター https://twitter.com/kbbyky