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実は顔パーツや種類によって違う?専門家が『毛穴トラブルの原因』を解説

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実は顔パーツや種類によって違う?専門家が『毛穴トラブルの原因』を解説
ひとくちに「毛穴」といっても毛穴トラブルの種類や原因はさまざま。自分の毛穴タイプを知って適材適所のケアをすることが、ゆで卵肌への近道!そこで、株式会社資生堂 みらい開発研究所 研究員の飯田 年以(としい)さんに毛穴トラブルの原因を聞いてみました!まずはじっくり自分の肌と向き合ってみよう。

Check!1どんな毛穴トラブルがあるかな!?

ざらつき毛穴・コメド

額をなでてみると、ざらつきを感じませんか?ざらつきの原因は、毛穴にたまった皮脂や角質が肌の表面より内側に閉じ込められたことでできる皮膚の凹凸です。

マイクロコメドといって肉眼ではわからないほどの小さなふくらみから、肉眼でも見えるくらいのコメド(面ぽう=白ニキビ)まで大きさはさまざまです。

さらにそれらがアクネ菌などの影響で炎症を起こすと赤ニキビ、黄ニキビになります

開き毛穴

オレンジのようにボコボコして見える開き毛穴。毛穴の構造を断面から見てみると、肌の表面の角層部分がすり鉢状に開いています。すり鉢状に開いた部分の表皮は、新陳代謝が乱れて健康な角質ができにくい状態になっています

原因のひとつは皮脂の過剰分泌。皮脂の中でも不飽和脂肪酸が肌に悪影響を及ぼしていることがわかりました。また肌のキメが整っていると、毛穴の大きさが同じでもキメの乱れた肌より光の反射で毛穴が目立ちにくくなります。

赤み毛穴

赤みの原因は大きく分けて2つ。ひとつは毛細血管が肌から透けて赤く見えるケース。小鼻やほおは顔の中でも皮膚が薄いので毛細血管が透ける場合も。

もうひとつは、さまざまな刺激によって肌が炎症を起こし赤くなるケース。マスクが擦れて肌が敏感になったとき、洗顔やメイクの際に刺激を受けたとき、乾燥で肌のバリア機能が低下しているとき、皮脂の過剰分泌によって肌が炎症を起こしているときなどに赤くなりがちです。

角栓(いちご鼻)

毛穴からニョキッと出ている角栓。この白い栓の正体は皮脂腺から分泌された皮脂と周囲の角質が年輪状に成長したもの。閉塞していない状態は角栓、閉塞するとコメドと呼ばれ、炎症が起きると赤ニキビになります

接着剤で角栓を取ったあとの毛穴を観察すると、2〜3週間後にはもとの大きさまで成長するそう。また角栓の黒ずみは皮脂の酸化が原因といいますが、正しくは酸化した皮脂は黄色くなります。黒ずんで見えるのは角栓の中に詰まったうぶ毛ともいわれてます。

Check!2毛穴トラブルの原因は?

毛穴は誰にでもあるものですが、当社の研究では毛穴が目立つ人ほど皮脂量が多いことがわかっています。皮脂の量は、個人差はあるものの鼻>あご>額、眉間>ほおの順番に多く分泌されます。

また、ひとくちに毛穴といっても、毛穴の種類やパーツによって違いがあります。例えば「角栓」は鼻やあごなど皮脂分泌量が多く、大きな毛穴にできやすいという特徴があります。特に鼻の毛穴は他のパーツに比べると大きいのでボツボツが目立ちやすく、いちご鼻とも呼ばれます

角栓は普通の洗顔では落ちにくいので角栓専用のアイテムを使うと効果的です。

「コメド」は額やフェイスラインなど皮脂は多いのに毛穴があまり大きくないところにできやすいのが特徴です。さらにコメドがアクネ菌によって炎症を起こすと赤ニキビに、悪化して化膿すると黄ニキビになることも。

毛穴トラブルを感じたら、毛穴の種類やパーツによってきめ細かくケアをすることも大切です。気温・湿度が上昇するこれからの季節は、皮脂の分泌量が増えてテカリとともに毛穴が目立ちやすくなります。

さらに昨今はマスクによる蒸れや摩擦も毛穴トラブルを引き起こす要因に。正しい洗顔と、その後の保湿ケアを今一度見直してみるといいでしょう。

Pick up教えてくれたのは…

株式会社資生堂 みらい開発研究所 研究員/飯田 年以(としい)さん

1986年資生堂入社、毛穴・皮脂腺など肌の基礎研究ならびに肌への有効成分の開発に従事。

illustration Haruka Oshima Text Yuriko Isayama

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