“ぷりかわ乙女”秋の肖像

大きいリボンにフリル、ピンクやレース…。そこにちょっと背伸びしたリップの色。

少女のあどけなさと、オトナびた表情のあいだで揺れる“イマ”を切り取った、ぷりかわ乙女たちの秋。

甘さのなかにほんの少しの切なさを忍ばせて。まだ何者でもないけれど、たしかに変わりはじめている。

そんな移ろいの瞬間を、堪能してください。

少女からオトナへ

イヤリングをはずして、髪をほどいて、リップをティッシュでそっと拭きとったら、鏡のなかに“いつものわたし”が帰ってきた。

ナチュラルな肌、すこし眠そうな目、なんだか、ほっとする。

「ねえ、今日のわたし、どうだった？」

鏡にいる自分に聞いてみた。

少し頑張って、少し無理して、でも、ちゃんと憧れを追いかけてた。……わたし、オトナになっていい？

たぶんまだ、こわい。

でも、今日のわたしは、ちゃんと“なりたい気持ち”で歩いたから。

その一歩をわたしは、ちゃんと好きになってもいいよね。 

撮影／今城純 スタイリング／稲葉有理菜（KIND）ヘア＆メイク／福岡玲奈（W）モデル／金川紗耶（本誌専属）