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ちょうどいいブスの心理学講座8:山﨑ケイ、男性の心の奥底に眠る“磯野カツオくん”を呼び覚ましていた、の巻

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ちょうどいいブスの心理学講座8:山﨑ケイ、男性の心の奥底に眠る“磯野カツオくん”を呼び覚ましていた、の巻
みなさんこんにちは。

心理学者・杉山崇先生をゲストに招きお届けしてきた心理学講座ですが、今回がついにラスト!

 

最終回となる今回も、じっくりと「ちょうどいいブス」を心理学的見地から考えてみたいと思います。

ケイ:本日先生とのセッションも最後となってしまいました。先生の目から見て私ってどうでしょう(笑)。漠然と大きな意味で。

 

杉山:それは大きいですね(笑)。書籍を読ませていただいても思いましたし、また実際にお話ししたことでより強く感じたことがあります。

 

ケイ:なんでしょう?

 

杉山:ケイさんは男性の中に眠っている「カツオくん」をうまく引き出す方だなあということです。

ケイ:カツオくんって磯野家の?

 

杉山:はい、磯野家のカツオくんです(笑)。男性というのはいくつになっても少年の部分といいますか、ちょっとやんちゃな性質があって、それを出せるような環境だととっても楽しいしどこか安心するんです。

 

というのも男性は、社会的な立場があったり年齢を重ねたりすると、どうしても心の中の「カツオくん」を出しにくくなっていくんです。

 

ケイ:なるほど、なんとなくわかります。ちなみに「カツオくん」を出しにくくする女性というのはどういったタイプなんでしょう?

 

杉山:「緊張」の関係がまずそれですね。あとは「尊敬」が強すぎたり。

 

初対面やそれに近い場で、女性が男性を異様に持ち上げるような会話を見たことはありませんか?

 

ケイ:あります、あります。「○○さんって仕事できそう!」とか「俳優の○○さんに似てる」的なサービストークというか褒めまくることに終始しているような会話ってありますね。

 

全然楽しくなさそうなやつ(笑)。でも男性は結構嬉しそうに見えますけどね。

 

杉山:もちろん嬉しくはあります。でもずっと褒められ続けていると、居心地が悪いんですよ。立派な人間でいなきゃいけないというタスクを背負ってしまうんです。

 

ケイ:男性のタスク遂行主義については以前先生に教えてもらいましたね。

 

確かに私も褒められすぎると居心地悪くなります。男性は特に強いのかもしれませんね。

 

杉山:そうなんです。居心地が悪いといくら素敵な女性でも、長くは一緒にいられない。そこでケイさんのような居心地の良さがいわゆる「ちょうどいい」感じに映るんでしょう。

 

ケイ:そうですね、相手の男性をちょっと小馬鹿にするというか少しからかうような会話が多いかもしれません。

 

杉山:そのさじ加減が「ちょうどいい」のだと思いますね。

 

書籍『ちょうどいいブスのススメ』の中でも随所にその「カツオくん引っ張り出し術」が見られました。

 

ケイ:合コンで出会った相手に後日連絡するときに、あえてそのとき会話に出た「相手の失敗談」とかでいじることとかですよね。

 

杉山:そうです。

 

あまりにもプライドが高すぎる人に対してや、あまりにもばかにしすぎるのはダメですが、「ちょうどいいからかい」は関係を進める上でとても有効ですし、相手の警戒心を瞬時に解くことができます。

 

ケイ:「カツオくん」成分が多めの男性には特に有効ってことですかね。

 

杉山:そうですね。稀に「カツオくん」がもともと存在しない人や完全に封印して出すまいとしている人もいるので、そうなるとケイさんのやり方が通じないかもしれません。

 

ケイ:その通じない感じもわかるます(笑)。何度か経験ありますね。

 

先生には今までたくさんの恋愛心理術を教えていただきましたが、最後に教えて欲しいことがあります。

 

スバリどんな男性が「いい男」だと思いますか?

 

杉山:もうケイさんはその答えを見つけているような気もします。

 

いわゆるケイさんが推奨している「ちょうどいいブス」というテクニックを理解できる男性がいい男だと感じます。

それはどういうことかというと、「女性をリスペクトしている人」だと思うんですよ。

 

一見するとケイさんがナチュラルにやっていることは「ちょうどいいブス」という強い響きに引っ張られがちですが、実際に言わんとしていることって、女性の容姿云々ではなく、「本質」で勝負しようという姿勢だと思うんですね。

 

ケイ:そういう風に見ていただけたら光栄です(笑)。

 

杉山:そうなったとき、女性をリスペクトする気持ちがないとそれに気づかないと思うんです。

 

あとはそうですね。僕が思うに3つの条件があると思います。まずは「モテる男性」。

 

ケイ:これは私もそう思います。ブスだからこそ「モテる男性を狙え」っていうのはこの連載でも何度か話していますね。

 

杉山:ケイさんはやはり気づいていたんですね。

 

あとは「男友達がいる男性」、周りから愛されている男性というのはいい男の必須だと思います。

 

また大事にされるだけでなく、「人のことも大事にしている男性」。

 

ケイ:私はなんとなく男性をその視点で見ていたような気がします。

 

杉山:だと感じていました。条件で人を選ぶよりも、こういった本質で見ようとした方が絶対にいい出会いに繋がると思いますね。

 

書籍『ちょうどいいブスのススメ』は、僕目線では「男も女も人の本質を見ようじゃないか」と提言しているように感じたんです。それを「ブス」という言葉が持つパワーで勘違いされる人もいるかもしれませんが、核の部分はとても真摯な思いがあるような気がしています。

 

ケイ:先生にそう言っていただくと、私もそうだったんじゃないかと思えてきました(笑)。はい、きっとそうです! 「ちょうどいいブス」は「本質を見ようとする女性」という結論でしめようと思います(笑)。

 

先生、またぜひお話しさせてください! ありがとうございました。

 

杉山:はい、またぜひ! こちらこそありがとうございました。

杉山崇先生 Profile 心理学者。臨床心理士・一級キャリア・コンサルティング技能士。神奈川大学人間科学部教授。心理相談センター所長。うつ病、恋愛、人間関係、子育て、教育、キャリア開発、労働問題、犯罪心理、心理経済、サッカー…と守備範囲が広く、解説記事には定評がある。公的な委員も務め、心理学だけでなく社会学、人類学、マーケティング、児童学、家族学、犯罪学、進化学、認知神経科学などにも造詣が深い。
ホームページはhttp://www.sugys-lab.com/ 
テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。著作は専門書からエンターテインメント性の高いものまで多岐に渡る。

山﨑ケイさん
profile  NSC東京校13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。ツイッター @kbbyky

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